EP2-4 毛頭利(ケズリ)クズリ 人ごみで疾走
この物語は今回で永久凍結(打ち切り)
ボクの名前は毛頭利クズリ。成り行きでAMPの隊員になっていた。ついでに今はとある作戦のために待機をしているところなんだ。今回の作戦が実行される理由はボクがとあるヘマをしたからなんだ。だから今少々胃が痛くてね。おや?そろそろ集合時間か。待ち合わせをしていた仲間二人が来る。作戦の都合上二人とも私服である。
「ヤッホークズリ準備いい?」
「もちろん、ところでそっちは新人の世紀さん?」
「そうそう。スリーサイズはね・・・」
「ちょっと何はなしているんですか!?」
「えっとあ~まあ留想はいつもそんなカンジだから。とりあえずよろしく。」(知りたいけど知ったところで何の役にも立たないんだよね。)
「はいよろしくお願いします。」
ボクはそのまま留想がらヘルメットを受け取るとバイクに乗る。暖かさが残ってる。留想の?ウォー血流が下半身に!?おっとストップいくらボクが留想をそういう対象と見ているとしても今は作戦中それにあいつはいつ人の頭覗いてるのかわからないしな。まあ温かいのはエンジン熱のせいとしよう。さて、なんだかんだ言って今回のミッションは殺しじゃないから気楽なほうだよね。さて本部に連絡するか。
『こちらクズリ。全員は位置につきましたどうぞ。』
『こちらハジメ。状況変化なし。時刻1730より作戦開始。以後の指示は私が出します。』
『了解。』×3
というわけで3分後に作戦開始。まずは留想と世紀が敵のテリトリー内に侵入する。今起きている事態のわからない読者の皆様はEP2-2を読んで確認してね。一方で女子二人は近くにいる人たちと派手な格闘戦を展開していた。こうして二人が敵の気を引いているうちにボクがターゲットを押さえるというわけだ。
それにしても世紀ってすごい戦い方するな。襲い掛かってくる敵を拳のbラッシュでボコボコにすると顔面かみぞおちにパンチをぶち当てて止めを刺す。その点留想の戦い方はまだ見栄えがいい。すばやい動きで敵の首やアキレス腱に手刀やキックを打ち込んで戦闘不能に追い込む。だが彼女も優しくはない。それなりにかわいい顔をした女に顔面パンチをしたり老人に金ゲリを食らわせたりもする。やっぱ見れたもんじゃないな・・・
ドン!!
何!?まさか?世紀がメタの力で集結した敵三人を突き飛ばす。アチャー民間人に何やってんだか。(メタの力で操られて犯罪に加担した非メタは無罪になる。一方警察が変に民間人に危害を加えると罪に問われるため迷うところ)見た目に反して豪快なんだなこの人。あまり関わりたくないな。これから。ビービーおっと通信。
『ハイこちらクズリ。』
『こちらハジメ。クズリ君ボ-っとしていなかったでありますか?』
『いえ、どうぞ。』
『通信よし。ナビのデータ送信します。受信確認。目標までは推定三分。マイクロマシンは十秒後に二分三十秒後に設定です。』
マイクロマシンがどうしたこうしたか説明しなくちゃいけないかな。まあ、ボクを含めた日本政府に登録されたメタは頭にメタの力を封じるためのマイクロマシンが埋め込まれているのである。このマイクロマシンは外からの支持で機能をONやOFFにできるのである。
そこでどうしてメタの力を止めなきゃいけないかだって?まあ超能力バトルものやガンダムでよくあるようにメタ同士ある程度近づくと互いに互いの存在を把握しあうことになる。さっき接触してしまったボクは普段よりも敏感に感じ取られてしまうだろう。
さてと説明が終わったところだから本編に戻るとするかな。ボクはバイクを始動させると一さんのナビゲーションを聞きながら敵に向かって進む。それにしてもやっぱり殺風景だな。スラム街にいる人たちはみなターゲットに脳をジャックされてうつろな目をしているのである。しかし、その目の一つ一つは見方によってはターゲットの目なのである。けど、正気の住民と洗脳された住民はどちらが安全なのやら。(スラム街は都市よりは犯罪に巻き込まれる可能性が高い)
『マイクロマシン残り30秒。推定到着時間45秒後。』
『了解。』
『速度は変えないように。』
あと20秒ほどでボクは敵に感知されるってわけか。その後の15秒が勝負の分かれ目か。それまでは気を乱して相手に怪しまれるようなマネはできない。えーとあと10秒、ターゲット確認できず・・・3・2・1・0
ブオン
マイクロマシンがOFFになりメタの力が発動する。すると感覚がオープンになり半径約20m以内に何人の人がいるかがわかるようになる。あーやっぱりボクの周りにいる人たちのストレスが上昇しているな。向こうはこっちを把握しているなこれ。
『一さん。』
『あと7秒そろそろ見えます。』
『ハイッ接触します。』
よし目視できた。問題は周りの護衛(要はターゲット(大分)に頭をのっとられた人たちのこと)か。大分さんなるべく無傷で捕まえますからおとなしくしててくださいよ。ボクはバイクを進行方向から90度まわして急ブレーキをかける。本当は数人はねてやりたいところだったが相手は民間人。下手に傷つけようものなら世間から非難されることは間違いない。
ボクがバイクから降りると群集約十人が襲い掛かってくる。ボクは準備した高額な紙幣をばらまく。いくら頭を乗っ取られているといえどもさすが貧乏人。金に気を取られる。ボクはその隙に一番端にいた男に飛び掛ると巴投げで群集から離す。それから再び羽交い絞めにしてからメタの力で脳をハッキングする。
ターゲットはパワーはあるようだけどテクニックはいまいちであった。(ハッキング用の)ボクはすばやく男の脳を制御下に置くとターゲットの脳に痛覚を送信する。・・・アレ?ターゲットは苦痛を感じていない?ハッ妨害だと!?
『ハジメさん敵に協力者がいます。』
『三分耐えて。対策を立てます。』
何者かがボクとターゲットの間に脳波を流してきたのだ。なんてこった。本来の予定ではとっととターゲットの脳を乗っ取っとケリ(語源は古語の語尾より)を付けるはずだったのに~このままじゃ集団リンチだ.ボクは仕方なくエルボーで先ほど押さえた男を気絶させてから身構える。好きじゃないんだよに対集団戦。そりゃ昔から暴力は嫌いだったけどあの女格闘教官はトラウマものだ。世紀さんも彼女にしごかれたのであろうか?
ボクは立ち向かってくる群衆の攻撃を次々と受け流したたまに首筋やアキレス腱を攻撃して数を減らすものの数はなかなか減らない。そして十分が経過する。ハジメさんまだなのか?この埒のあかない中をどう切り抜ける?
『クズリ君おまた・・・』
ボクは通信を切ると消火器発見!これは脱出成功フラグ!(「ウルトラマンガイア」「仮面ライダー剣」「魔法少女まどか☆マギカ」ETCで見られる。)ボクは素早く敵の攻撃を避けると消火器を抱える。使用期限はあと二年・・・よしっいける!栓を抜くと消化液を噴射する。よしっ視界は封じてと。ターゲットの位置はここか。ボクは空になった消火器を振り回すとメタの力を借りつつ投げる。もちろん狙いはターゲットである。消火器はターゲットの近くに落ちる。
するとターゲットの集中力が切れて群衆の動きが鈍くなる。ボクはその隙にダッシュしてターゲットを仕留める。
「もう観念しろ。大人しくするなら痛い目には合わさない。」
「・・・ハイッあのボクは・・・」
「お前は運が悪かっただけだ。将来のことを考えたら尋問ではすべて正直に答えることをお勧めするよ。それと今のうちに外の景色でも楽しんでおけ。施設の中は退屈だ。まあ心配するな三食は出るから。」
「あっありがとう。」
バシッ
と見せかけてボクは手刀でターゲットを気絶させる。さてと後の事後処理は大人の仕事か・・・
『クズリ君無事ですか?何があったんですか通信なんて切って。』
『ハジメさんもひどいですよ十分も待たせて。』
『・・・はっきり言っておきますよそれはあなたの勘違いですよ。』
ボクは腕時計を見つめる。あれ?おかしいな。(実はクズリ君は軽いハッキングを受けていたけどそのことが発覚する話はおそらくでないことでしょう)
凍結
さて次回作は何話で打ち切りになるのやら・・・