EP2-2 殺人丸 初めての占拠
殺人丸って名前実は作者が「犬夜叉」の某兄貴の名前を間違って呼んだところから発生したのだ。
オイラの名前は殺人丸。みんなからそう呼ばれている。オイラの誇りは「エディアカラの園」の一員であること。「エディアカラの園」はゆがんだこの国を、あるいは世界全体の人たちを幸せにするための組織である。そのために今は弱い人たちから吸い上げた富をむさぼる人たちとそれを助ける人々の「今」を崩さなくてはいけない。そのためにオイラは鍛えてきたのだ。そして、オイラは部村さんに見込まれて今回の日本状況テレビ占拠作戦に参加したのである。でも、まあオイラが今回一番驚いたことは部村さんの手際のよさである。
部村さんもすごいかもしれないけど「エディアカラの園」も捨てたもんじゃないかもしれない。やっぱりオイラもがんばらなくちゃな。
しかし、もう今日だけで六人も殺しておいてなんだけど人の命を奪うのって気分が悪いな。それでもこれがオイラの役割だからな・・・
「おーい殺人丸君。見張り交代だ。今から君には仲間探しをやってもらう。」
「ハイ。部村さん。人質たちの様子はどうですか?」
「幹部クラスの職員以外は大事に扱っているよ。一時間に一度はトイレに生かしてやるし飯も水の十分やってるからね。」
オイラは指示通りに作業を開始する。人質の両肩に両手を置いて頭の中をメタの力で覗くという作業である。オイラたちと同じメタや思想を持つ人を探すのである。まあこんなことをやっていてもめったに求める人間は見つからないが。そんな中部村さんは再び指示を出してくる。
「殺人丸君すまない。敵の突入隊(EP1-1でカガリが機動隊と呼んでいた組織)が侵入してきた。そっちの迎撃に行ってほしい。」
「ハイ。一ひねりにしてやります。」
オイラは突入隊の第二陣と戦うために階段から下のフロアに向かう。オイラの武器はサバイバルナイフ一本。それだけあれば十分だ。
オイラはすぐにメタの力で敵の位置を確認するとワザと近くにあったゴミ箱をけって大きな音を出す。突入隊はすぐに催涙弾を投げて距離をとろうとする。しかし、そんなことではオイラは動じない。オイラは目を閉じ息を我慢しながら前に走る。メタの力は便利だ。目が見えなくても他人がどこにいるかがわかる。しかも知っている人と知らない人の判別も可能だ。オイラは近くいた敵三人をナイフで仕留める。どんなもんだい。
先ほどの催涙弾の煙が晴れると突入隊はオイラに向けて銃を撃ってくる。しかし、メタの力の前にはそんなものは効かない。オイラに当たるはずだった弾はすべてはじかれる。
ドドドドドド!!「ウッ」
「殺人丸大丈夫か?」
「ザワンさん大丈夫です。突入隊の第二陣は一陣よりもおとなしいようです。」
「・・・そうか。部村さんがお呼びだ。ものすごいメタがいたらしい。それを見るために戻ってきてほしいみたいだ。」
「ハイッ、生きて帰りましょう。」
「オウヨ。みんなここは死守だ」
「オー!!」(×3)
ザワンさんはメタではないが立派な「エディアカラの園」のメンバーである。「エディアカラの園」は志が高い人であればだれでも入れるのだ・・・そういえば誰が指導者何だろう?部村さんも知らないみたいだし。オイラはすぐに人質のいるフロアに戻る。ものすごいメタはだんなんだろう。仲間になれるといいな。
「殺人丸只今戻りました。」
「殺人丸ちゃんここだよ。」
「ペドさん。この子ってどっちですか?」
「おそらく女の方だ。」
そこにいたのは黒髪の女性と彼女に抱きかかえられる幼い男の子であった。親子かな?顔は似てないけど。
「この二人は親子ではないらしいよ。今日出会ったばかりだかね。ところがね離れようとしないんだよ。二人ともね。」
「ハッキングでもすれば。」
「待て。この女拒絶力がやたらと強くて入れてくれない。だがそのパワーを物理界でも出せれば強い味方になりえる。」
「説得は?」
「この女は強情でね。」
「・・・仕方ないですよ。力ずくでもはがしましょう。いま国の犬のメタがこっちに向かってきていますし。」
ついさっき仲間がテレパシーで伝えてきたのだ。(詳しくはEP1-1を読んでね)その仲間がこっちからテレパシーを送っても返事がないところから殺されたかメタの力を封じられたかだな。それにここまで行動が早いということは相当のやり手に違いない。今は手段を選んでいる暇はない。
オイラとペドは女と男の子を引きはがそうとする。すると・・・
カッ!!
オイラとペドとその他女の近くにいた人質たちがメタの力で吹き飛ばされる。なんてパワーだ。訓練もなしにこんなこと。オイラは立ち上がると再び女に近づこうとする。
ドカッ!
その時ドアがけ破られて怖い顔をした防弾チョッキを着た男と男より薄い防弾チョッキを着た紫色の髪をした女が部屋に侵入してくる。男はドアの近くにいたオイラの仲間の一人を銃で殺す。早い!まずい!
つづく・・・
誤字脱字は積極的に突っ込むのだ