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青と黄

これは....意外な一面を目撃してしまったなぁ

何と無く見ていていいものかと気まずくなった


初夏はイヤーカフのビーズを一つ一つ確かめるように指を下に滑らせていき、頰から唇へとつつつと指を這わせ薄く開いた唇をなぞっては物思いに耽っている


色気があるなぁ

素直な感想だった


男に色気を感じたのは初めてだ

周りは色気もへったくれもないタイプしかいないから



すると我に返ったのか慌てて「ごめんなさい!ちょっと考え事してて!!恥ずかしいところ見せちゃったわね!」初夏の顔が赤く紅潮してゆく恥ずかしがっているようだ


痴態を見られたとでも思っているのだろうか?別にそんな事ないと思うけど


あぁもう〜恥ずかしいわと赤くなっている顔を隠すように掌で顔を覆う


耳まで真っ赤になっている....が指摘する事もなく気がつかないふりをして普通に接する事にした


『ほらボサッと突っ立ってないでさっさと行くぞ、私から離れないでくれ、この辺りはあまり治安が良くないからな』そう言って早く来いと浴衣の裾を引っ張った


ズカズカ進む私にすごすごと着いてくる初夏はとても大人しくしおらしくて


『「..........」』


お互い無言のまま私達はただ黙々と目的地へと足を進めていった


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