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御披露目その1 ヴァルキュリア

実際に着せてみましょう

「・・・あ゛ぁ?」


自分の姿を見た第一声はそれだった。

黒いカッターシャツに赤い宝石のブローチが付いた紐タイ。

カッターは 腰回りはベストでスタイリッシュに締めてあるが 締められた腰周りも苦しくもなくむしろ機能的で動きやすいのは陽陽の腕が良いのかVRだからか。

白い手袋に黒い革靴。

上着は黒基調で所々赤のラインが通り所々紅いグランドクロスの刺繍があしらわれた様は品がありつつもクールに決まっている。

白赤黒で統一された服装はまとまりがあり、伊達に自信作というだけのことはあるだろう。


が、しかしだ。

ソコではない。セット装備として上下靴下まで揃った装備に余分な物が、否。

間違った種類の装備がついている。

腰から下にふわりと広がる7分ほどの丈のそれは、確かに股下にも布地があり、装備カテゴリは[ズボン]であり、[男用装備]なのだろうが。


その見た目は完全にスカートだった。

「やった・・・!やったわ・・・!ついに憑憑を女装の道に・・・!」

「ひきずりこんでんじゃねーーーーーーよ!!」[スパァン]

渾身の回し蹴りが頭部にクリティカルヒットした。

「うにゃあ・・・。」

おお[気絶]したな。ざまぁ。

ふと目を上げるとみんなが俺を見ていた。


「男・・・なんだよな?」

「美しいよ女神様♪あ、いや戦乙女様?」

「ふむ、これは一眺め500円・・・いや、700円いけますか。如何です?」


待て待て。

そんな似合うのか・・・?

クソ、ちょっとうれしい。

そして雨雨さん。ブレませんね。怖いです。


「あ、クソ!陽陽に前の服渡しちまった!」

「コラコラ♪女の子がそんな言葉使わないの♪」

調子に乗って桁桁さんがからかってくる。

「俺は男です!」

「いや、それよりもどうでしょうか?一眺め、いや一撫で1000円で。4割をギルドへ上納で。」

至極当然、といった面持ちで雨雨さんが聞いてくる。

「やりません!額上がってますし!?しかもほぼ半分上納ってどんなヤクザな商売ですか!?」

「な、なぁもう一個有るんだろ?そっちに装備を変えたらどうだ?」

唯一俺の心配をしてくれてる杢杢さんが声をかけてくれる

「あ、まぁ、うん。そうなんですけど・・・。」

いや、ただなぁ。陽陽をして微妙と言わしめたんだよなぁ。

オマケに効果がモンスターを呼ぶわけだ。

確か[魅惑の香り]だったか・・・?

魅惑って・・・。

やたらセクシーな服とかじゃねぇだろうな・・・?

うーんでも実は地味に顔を赤く染めてる杢杢さんが怖いんだよなぁ。

杢杢さん、俺は男ですよ?

「まぁ、はい。そうします。」

装備する。ぽちっとな。

女装でしたー。

なぜ応募がこないのか。

いや、まぁ十中八九俺のせいですが

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