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会合開始

お久しぶりです。

そこは応接間だった。デカい長机を挟んで2つのでかいソファが置かれている。壁には備え付けの本棚にびっしりと本が並んでいて、入り口は大きな扉が一つ。反対側の壁には古めかしい暖炉が備えられ付けられている。

桁桁さんはソファの真ん中でふんぞり返って本を読んでいる。

題名は[チュラララ♪♪]なんだっけ?確か沖縄の平凡な高校生軽音楽部が普通の毎日に飽きてカラーギャング化する話だっけな。面白いんだろうか。

杢杢は黙々と暖炉の前の床に座り込んでイソメを研いている。

はい、杢杢さん呼び捨てにしてすいません。モクモクはモクモクとって言いたかっただけなんです。

雨雨さんはソファの隅で聖書かな?を読んでいる。桁桁さんが邪魔で見えづらいな。題名はちょっとわかんない。諦めよう。

超阻壁さんは所在なさそうに向かいのソファの隅に座って小さくなっている。・・・そんな恐縮しなくても。


「あ、来たね♪」


と、桁桁さんが呟いた。

[シュン]

向こうのソファに3人の人間が現れる。

彼らは周りを見渡し、

「ナ、ナンデオマエガ!?」

「壁!?何でここにいるんだよ!?」

「・・・ん~?おじさんも呼んだ覚えはないけどねぇ?」

全員が超阻壁に驚いていた。

「あ、や、そのぅ。・・・いけませんでしたか??」

伏し目がちに悲しそうな声を出す超阻壁さん。

あー、こりゃだめだ。可愛らしすぎる。ホント美形って得だよなぁ。

「あ、や、だめなワケじゃねぇけど・・・。」

ほら早速ぺぱろにがどもっている。

「でもおじさん許可はできないかなぁ。」

軽い調子であっぷるぱーいさんが言い放つ。

お?あっぷるぱーいさん桁桁さんと同じタイプに人かと思ってましたけど違ったんですね。

「ほら、呼んでもないのに来ちゃだめでしょ?やっぱ聞かれたくない話ってあるしねぇ?ちょーっとデリカシーに欠けるって言うの?」

それを聞く超阻壁さんが顔を真っ赤にしている。

まぁ女の子的に『デリカシーに欠ける』っていうのは結構ショックだろうなぁ。うん。ちょっと助けに入ろうかな?


「許可?」


しかしその声は暖炉の前から掛かった。

なんか心なしか雨雨さんの周囲から黒いオーラが立ち上って見える。俺の[加護]よりも数倍禍々しいヤツが。


「許可、ですか?ご存知無いようですから教えて差し上げますがこの部屋の床、壁、調度品、空気の1mlに至るまで我々[フューメイカーズ]の所有物です。ここにいる限りあなた方が『許可』する権利のある物は何一つございません。さらにその超阻壁様は私どもがお招きした『お客様』。帰れとおっしゃるのでしたらどうぞ、あなた方がお帰り下さい。このたびの会談。破談となりますが。ああ、そうでした。コチラへお越しになる際、ポートクリスタを3つお使いになられましたよね?そしてこの部屋のご予約もなさいました。さらにすでに貴方方への料理なども準備して

御座います。ああ、あとダンジョンへは6名様でお支払いなさいましたよね?けれどその後ダンジョン内にあなた方が持ち込んだと思われる[火車]なる妖怪が放置されていまして。人数詐称の上処理は私どもがやらされました。ですのでクリスタ4つのお代金、今回の御予約のお代金、キャンセル料金、詐称分の罰金、処理の手間賃に迷惑料。しめて1768万円になります。」


恐る恐るぺぱろにが口を出す。

「・・・予約してなくね?」

「そちらの『おじさん』がウチの桁桁が『御予約は今夜でよろしいですね?』とお聞きしたところ『おーう、待っててねぇー』とおっしゃっていらっしゃいました。」

一々録音データを再生する嫌みっぷり。

でも超阻壁さんの為にここまで言うって意外と結構雨雨さんやさしい人?

「ははは。ちょとおじさん意地悪いいすぎたかな?でもさぁ。うーん。」

「ご安心下さい。この部屋で聞いた事を口外するだけで契約違反として罰金が科されるように後で証文を作りますから。」

前言撤回。金儲けのためだった。うん。この人はそういう人だ。


「まぁじゃあ仕方ないかなぁ。うん。わかった。じゃあ始めてもらっても良いかな?」

あ、うん?今のってこの部屋のキャンセル料以外払ってもいいや、仕方ないかなぁって言うことになるんじゃあ・・・?

雨雨さん恐ろしい人・・・。


お久しぶりなのに短いです・・・。

ごめんなさい。

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