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お世話になったが運の尽き

すすみません。

中はふつうの和風の飲み屋だった。

そこのカウンターの中から白髪交じりで筋骨隆々の厳ついおっさんが声をかけてくる。

「おう、ひび、誰だいそりゃ?・・・・お前さんとうとう、彼女ができたのかい?」

この人がギルマスだろうか。名前が読めん。

「ちがうわよー、杢杢もくもく。コイツはアタシのか・れ・し。アタシはオカマだって忘れたの??」

「違う!俺は彼氏じゃないぞ!」

驚いた顔で見る杢杢

「その顔で男か。相変わらずアンタのギルドはいろいろ充実してるな。」

「同性愛者でもない!俺はストレートだ!」

違うっぽい。そして地味に傷つくな。

おい、陽陽、にやにやとこっちを見るな。

「それよりギルマスを呼んでくれるかしら?下で待ってるから。」

「下で?まぁいい。数分で行かせる。ちょっと今明日の仕込みの最中でな。」

仕込みって酒でも造っているのかな?とか思いつつ、陽陽につれられて地下に降りる。

さっきの和んだ空気を見ると心配していたのがばからしい。

そんな緩んだ気持ちで下に降りて驚いた。


そこは闘技場のような場所だった。

いやゲームなんだからあり得るけど。デカくねぇか地下?

「あははユウキちゃんは顔に出るわね~。ここらわざと一帯に建ってる建物はほとんどココのギルドのモノよ。地下だけは繋げて大きくとってあってね。上は貸地にしてあるんだよ。」

口に出してないのに。

そんなに顔にでているのか。気をつけよう。

しかしなるほど。戦闘職ギルドにはない考え方、儲け方だ。案外経営も冒険より楽しいかもしれない。

「あ、食いついたわね?」

「うるさい!」

「およ?お取り込み中??出直そ~っか?」

上から杢杢さんと後二人金髪ひょろめのお兄さんと白髪の優しげなおっさんが降りてきた。今度こそおっさんがギルメンだろう。

「嫌々全然かまわないわ?」

再びお兄さんが口を開く

「んで?俺っち呼んだ?」

「そうよ~このユウキちゃんをウチに入れたいの」

まてまて呼んだって?

「あはは!ユウキちゃんホント顔に出るね」

じゃあこのチャラ男が・・・

「フューメイカーズ代表取締役、桁桁ケタケタでっす♪」

「・・・ゆうきです」

「ん。ユウキちゃんね♪で?ひびちゃん?その顔何?なんか言いたげだけど??」

「なぁにが代表取締役よ。ギルマスと言いなさいよ!女と見ると鼻の下のばして見栄張って!だいたいアンタはいつもそ「はいはい、ごめんって~♪浮気はしないよ♪」・・・おいコラさりげなくテメェ今俺と付き合ってることにしただろうが!ゴラァ!」

おいおい、

「陽陽?素が出てるぞ。あと俺は「うるさいわ!」」

男だと言いかけた俺を制する。

「お、俺っ子?何々?」

おお?口パクでなんか言ってる

[ご][ま][か][せ]

・・・・騙すのかよ。

スゴい期待する目でこっちを見る桁桁さん。

やるしかないのか

「別に入りたいワケじゃないんだからね・・・?」

こっち凝視して震えてるぞ。流石に無理があったか?

「俺っ子ツンデレ来たーー!」

もうやだ。止めたい。

ほら!俺も男ですから!早く戦闘を!と思っているんですけど。きませんねぇ

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