接敵
総合評価99pt!あと1pt!皆々様。感謝感謝でございます。
と、突如あっぷるぱーいさんが立ち止まる。
なにしてんの?と思っていると
「むさしく~ん?壁抜きお願いしちゃっても良いかねぇ?」
「わかったにゃ」
むさしさん猫派ですか分かります。
語尾までは真似しないですけど。
つか壁抜き?
[ドゴン]
遠心力を余すところ無くつかってオールで壁をぶち抜かれた。
バレるのはえぇ。
[お客様]は全員下の階に飛び降りた。
憑憑は混乱していた
「基本的に[気配遮断]スキル持ちの鬼割番と[筋力値EX補正][バーサク]スキル持ちのNo.634に小ネタは効きません。二階層は蜘蛛で囲んでください。」
言われたように蜘蛛3匹で彼らを囲めるように配置する。
「あと、[彼]にも連絡を。出番ですよと。ちょっと出てきますね。」
「え?あ・・・。」
気付けば桁桁も雨雨もいない。
[狂信者]つーか[戦闘狂]だよなーあの人。
うん。
てか俺一人でどーしろと。
いや、まぁフォローしかすること無いんだけどね。
だから、まぁ、
「いらっしゃいませ。出口はあちらでございまーす?」
桁桁は楽しんでいた。
はははっ♪俺もダンジョンサイドかぁ。
[狂った道化師]ってのも楽しそう♪
闇討ちとか超楽しいしな~♪
あ、でも[脇差し(笑)]と一騎打ちとかなったら嫌だなぁ?
まぁなんとかなるか。
さてさて
「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですかー?ごゆっくりどうぞ~♪」
杢杢は高揚していた。
彼らは危険だ。
もしこのタイミングでクリアされたらおそらく予測の4分の1程度の収入になってしまう。
いや、これは言い訳だ。
結局自分は興奮しているのだ。
わかりやすい強者と出会えた事に。
[脇差し(笑)]でも[オール裁き]でも十分な強者である。
だからこそ、
「いらっしゃいませ。ウチの商品はかなり高ぇんですよ?破産も覚悟してくださいましょうかぁ?」
あっぷるぱーいは驚いていた。
二階層にも毒ガスが充満してたから。
この毒ガス、アイテムや魔法じゃあなくモンスターなのかねぇ。
物理攻撃は効かないタイプみたいだし、燃やしたら爆発しそうだしねぇ?
とすると、うーん、微細な蟲の集合体、かなぁ?
そういや蠱毒って呪術が日本にはあったっけねぇ。
虫や蛇や甲殻類を一つの壷に入れて食い合わせるんだっけ~?
その過程で生まれたて副産物かもしれないねぇ?
じゃあこのダンジョンは大きな一つの壷ってワケかい。
通りで[コドクグモ]なんてのがいるわけだよねぇ。
「はははっ。毒を喰らわば皿まで、かい?飲み喰らい尽くして見せようじゃないの~。皿どころか店ごと食べちゃおうかね?」
テンション高めでお送りいたしました。




