ダンジョン探索!杢杢の場合
杢杢さん出番ですよ
杢杢は思った。。
なぜ俺が当て馬なのか、と。
丁度いい感じの木材が入ったところだったんだが、と
が、まぁ仕事だと諦めた。
そして得物の手斧を各々、それぞれの手で握り込む。
ギルド内ではそうでもないが、コレでも一応2つ名[ダブルネーム]持ちである。上位職でもあるし、世間で言えば別に弱いわけでもないと思っている。
せいぜい3時間程度でできたダンジョンで力尽きるハズもない。
「まぁどんくらいのモンか試験運転ってトコだなぁ」
そしてしばらく進むと開けたところにでた。
何かあるな。
と思ったとき、
[ずぅん]
天井が落ちてきた。
だが筋力値的に問題はないだろうと腕で止める
「うがぁ!?」
よく見るととげがついていて1割はHPを持って行かれた。
「地味にえげつねぇな」
そのまま力づくで脱出しよう一歩を踏み出したとき
「あぁ・・・?」
[ドサッ][ずぅん]
身体から力が抜けて、ぶっ倒れ、その身に再び天井が降ってくる。
「まてまてまてまて!」
[どぉん]
HPがさらに2割ほど持って行かれる
[きりきりきりきり]
ご丁寧に天井が再びあがっていく。
先のとげには麻痺効果があったらしい。
油断せずにきっちり武器なんかでとめろ、と?
ああそういえば結構ゆっくり落ちてきたな。
走り抜けるのもありか。
とか思った瞬間。
[ヒュン]
「くっ!?」
何かがこちらへ飛んでくる。
[キィン]
慌てて手斧ではじくとそれは矢だった。
試しに[観察眼]でチェックすると
[毒矢]
「うわ、エグいなぁおい。天井に捕まってもたついても、前見ずに走ってもダメってか。」
そりゃ天井が落ちてきたら走り抜けた後に後ろ見るよ普通。
そして回復もせずに進む。
甘かったのだ。モンスターもいない、まだ罠だけしか見ていなかったのだからそれも仕方ないのかもしれないが。
そして行く手に分かれ道があった。
右か左か。
「どっちだろうなぁ?右にすっか。」
とりあえず右に曲がる。
「おお?当たりじゃん。」
宝箱があった。
宝箱を[観察眼]でチェックして罠がないか見てみる。
ねぇな。
[ギイィィィ]
宝箱をあける。
「お、コレ陽陽んところの新作じゃ[ざしゅ]うぐっ、なっ![キィン]ちぃっ![キィン]・・・はぁ。」
壁や天井から飛び出た刃物が自分に突き刺さっていた。かろうじて2本は弾けたがそれでも3割はHPを持って行かれてる。
HPと耐久をあげている俺でこの様だ、普通のプレイヤーなら2本で死亡だろう。
しかしながら良いアイデアだ。宝箱にではなくその周囲に罠をおくから、宝箱をチェックしても罠にはかかる。しかも死に戻ってもアイテムはゲットしているから、リピーターも増えるだろうし試作品故に性能が偏りがちな装備はレアっぽくみえるだろう。
実際そこそこ良いものだしな。
おまけに売れないレベルの偏り方の品もさばける。後で俺も一枚噛ませてもらおうか。
「さて、そろそろ[シュバッ]行こ、あ?」
HPが1割ほど削られる
振り向くとそこには黒い猫のようなMOBがい
た。
かとおもうと
[キャハハ]
笑って壁にするりと逃げ込む。
頭上に表示された名前は
[カゲフミ]
「・・・なんだあいつは?」
知らないモンスターがダンジョンの一階層にいるとはな・・・。
コレはまずいかも知れねぇな。
そう思いながら残り3割になったHP回復した。
しばらく続く予感




