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デート

  僕達は学校の近くの駅から数駅離れた所に来ていた。街は学校の辺りとは打って変わって華やかになり、学校をサボったであろう学生もチラホラ見られた。

「カラオケ行きたいな」

 僕はそう提案した。歌うことは大好きだった。

「いいわね。普通の高校生みたい」

 彼女は喜んで早速、行くことになった。

 望々羽は子どものごとくはしゃいでいた。

「フリータイムで」

 僕はすぐにマイクを取り、歌った。

 望々羽は最近の曲を知らないのか、僕でも歌える懐かしいアニソンばかり歌っていた。

 望々羽の歌はとても上手くて、91点を叩き出したが、僕は92点を出した。

そうやってムキになって点数を争っているうちに、時間は過ぎていった。

「もう、いいわ。飽きた」

 一瞬、望々羽は僕に恐れをなして勝負から逃げ様としていたのかと思ったが。本気で飽きたみたいだ。

「もう、いいの?」

 僕はもう少し歌いたかったが望々羽には何を言っても無駄なのであきらめることにした。

 それから、街をひたすらぶらぶら歩いた。


「普通の人みたいで面白かったわ」

 僕と望々羽はいつもの墓地にいた。

「でも、やっぱりあの人たちと居ると疲れるわね。なんだか波長が合わないっていうか。楽しいときは楽しいんだけど、ふとした時入って行けない。常に孤独だなって思って。一人でいる方が100倍マシっておもっちゃうんだよね」

 望々羽の気持ちはよく分かった。僕も友達とか面倒くさく感じていた。しかし、ぼっちを貫いているとそれもまた周りから色々言われて面倒くさい。

「でも、秋丈といても苦じゃない。なんでだろ?」

 僕も同意見だった。


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