1 金の斧、銀の斧
第一話なのでかなーり長いです。よかったらお付き合いください。
---星は今日も回る。されど、その意味はいつも不明瞭なり
朝の光が、薄汚れた寝床を照らす。
オレ、ショージは、二日酔いの頭を抱えて目を覚ました
「あー、しんど…」
オレは、よろよろと起き上がり、冷たい水で顔を洗う。
鏡に映る自分の顔は、寝不足と酒でむくみきっていた。
まさに「貧乏馬鹿正直」の看板に偽りなしや。
「ショージ! 起きなさい! いつまで寝てるつもりや!」
ドスの利いた母親の声が、安眠を妨害する。
母親の怒鳴り声は、いつもオレの日常の始まりを告げるアラームだ。
「はいはい、今起きたで」
オレは、だるい体を起こして、朝食の用意を始める。
今日の朝食は、固くなったパンと、水っぽいスープだ。
貧乏生活も、生まれたときから板についてる。
仕事は、木こりや。
オレの家は、代々木こりを生業としてきた。
正直、退屈で飽き飽きしてるけど、他にできることもない。
斧を担ぎ、山に向かう。
山の空気は、清々しい。
鳥のさえずりが、やけに耳に響く。
「しかし、毎日毎日、同じことの繰り返しやな」
木を切り倒し、枝を払い、薪にする。
汗だくになりながら、黙々と作業を進める。
それでも、手慣れたもので、いつものように、仕事は進んでいく。
「あ、そういえば…」
ふと、幼馴染のクリスの顔が頭をよぎる。
「誕生日…、そうや、もうすぐやったな」
毎年、クリスはオレに、きれいな石を贈ってくれる。
「何で石なんやろな?」
クリスは、いつもニヤニヤしながら、「あんたに似合うもん」とか言う。
そういえば、ある日、偶然にクリスが着替えているところを、偶然見てしまった時のことを思い出した。
クリスは、その時、まるで鬼のような形相で、オレを睨みつけてきた。
「お前! 何見てるんや!」
その時のクリスの声は、今でも、オレの耳に残っている。
それ以来、オレは、クリスの前で、女性を意識したような素振りを見せることは、絶対にできないでいた。
この村には、クリス以外、若い女はいない。
だから、オレの異性への関心は、クリスで止まっていた。
しかし、昨日の夢の中で見た大木の存在は、それまでのオレの価値観を揺るがすほどのものだった。
そして、その大木に導かれるように、向かう先は、常に、未知の場所だった。
「相変わらず、よーわからん女や」
今日もまた、日が暮れていく。
いつもの帰り道、今まで見たことのないくらいに立派な木が、そびえ立っていることに気が付いた。
その木は、まるで天まで届くかのように、そびえ立っている。
そして、その根は、大地深くにしっかりと根を下ろしていた。
その木は、まるで、大地の化身のようだった。
静かに、しかし、圧倒的な存在感を放っていた。
(なんや、この木…、まるで、神が宿っているみたいや…、今まで見たどんな木よりも、でかくて、力強い…、そして、何かが、オレを呼んでいる気がする…)
オレは、そのあまりの威容に、言葉を失った。
その木の存在感は、圧倒的で、まるで、大地そのものが、意思を持っているかのようだった。
その木は、まるで、この世のすべてを見通しているかのように、静かにそびえ立っていた。
オレは、吸い寄せられるように、その木に近づいた。
そして、まるで何かに導かれるように、斧を振り下ろした。
その瞬間、衝撃が走り、斧がオレの手から弾き飛ばされた。
斧は、近くの泉に、ドボンと音を立てて沈んでいった。
「え? なんやねん、これ…、まるで、この大木が、オレを拒絶したみたいや…、そして、オレは、その大木の怒りに触れたみたいや…」
泉を覗き込むと、水面がキラキラと輝いている。
それは、まるで、星空を閉じ込めたかのように、美しかった。
そして、その輝きの中から、とてつもない美しさを持った女が現れた。
その姿は、泉という子宮から、生まれたばかりの生命のようだった。
その姿を見た瞬間、オレの鼓動は、激しくなり、体中の血液が沸騰したかのように、熱くなった。
「あなたは、私の泉に斧を落とした者ですか?」
その声は、まるで鈴の音のように、オレの耳に心地よく響いた。
女は、長い黒髪を風になびかせ、白い肌は、まるで陶器のように滑らかだった。
その肩は、なだらかで、まるで白砂が盛り上がったようだ。
腰はくびれ、その下には、豊満な曲線が広がっていた。
そして、その姿は、あまりにも神々しく、言葉を失った。
今まで、どんな絵画や、物語にも描かれたことのない、圧倒的な美しさだった。
その美しさは、人間の言葉では、表現することなど、不可能だった。
「は、はい…、わ、私が落としました…」
オレは、女神の美しさに圧倒され、口ごもってしまった。
しかし、それ以上に、オレの視線を釘付けにしたのは、彼女の胸元だった。
そこには、薄い布一枚を纏っただけの、ふっくらとした膨らみが、露わになっていた。
その膨らみは、まるで、先ほどの大木の幹のように、力強く、そして、生命力に溢れているように見えた。
乳首は、うっすらと赤く、まるで、熟れた果実のようだった。
そして、その形は、今まで、オレが、想像したどんな形よりも、美しかった。
(う、うわ…、何やこれ…、こんなの見たことない…、クリスの胸とは、全然違う…、あれは、あれで、ええんやけど…、この女神は…、まるで、オレの奥底に眠っていた、何かを呼び覚ましているみたいや…、そして、その何かは、もしかしたら、オレ自身なのかもしれない…)
生まれて初めて見る女性の裸体に、オレの心臓は、バクバクと音を立てていた。
まるで、太鼓を打ち鳴らしているかのようだった。
そして、オレの息子も、その存在を主張するように、熱くなり、頭をもたげていた。
それは、今まで、経験したことのない、異様な興奮だった。
女性経験のないオレにとって、この状態は、未知の領域だった。
自分の体の中で、何かが、暴れだしたかのようだった。
「あなたは、正直者ですか? それとも嘘つきですか?」
女神は、オレをじっと見つめながら、そう尋ねた。
その瞳は、まるで吸い込まれそうなほど、深く、澄んでいた。
その視線は、オレの奥底にある欲望を見透かしているようだった。
その唇は、薄く、けれど、情熱的な赤色をしていた。
そして、その動きは、まるで、オレを誘っているかのようだった。
「え? そ、正直者? そりゃあ、オレは、貧乏馬鹿正直のショージやからな。嘘はつかへん」
オレは、動揺を隠しながら、精一杯、言葉を紡ぎだした。
しかし、心臓は、まだバクバクと音を立て、思考はまとまらない。
そして、オレの相棒も、その存在を主張するように、膨張を続けていた。
それは、まるで、女神の美しさに、抗うことのできない、衝動のようだった。
(やばい…、これは、やばすぎる…、どうしよう…、クリスは、あんな感じやなかったけど、これは、これは…、オレの息子も、どうにかなってまう…、そして、この女神は、一体、何者なんや…、もしかしたら、夢を見てるんかもしれへん…)
オレの脳内では、色々な妄想が、洪水のように押し寄せていた。
それは、今まで、経験したことのない、混乱だった。
(もし、触ったら…、いや、そんなことありえへん。けど、もし、触れたら…、一体、どうなるんやろか…、いつかクリスと触れ合う時とも、全然違うやろな…、きっと、オレの息子も、爆発してしまう…、そして、オレは、この女神に、永遠に、囚われてしまうんやろか…)
オレは、頭の中だけで、女神を抱きしめたり、キスしたり、色々なことを妄想していた。
しかし、現実の女神を目の前にすると、体はガチガチに硬直して、指一本動かすことさえできなかった。
そして、オレの分身だけが、熱く燃えていた。
それは、まるで、理性という鎖を断ち切ろうとするかのように、激しく、脈打っていた。
「ふむ…、正直者なのですね」
女神は、オレの挙動不審な態度を、少しも気にした様子もなく、そう言って微笑んだ。
その笑顔は、まるで太陽のように、オレの心を照らした。
その頬は、うっすらとピンク色で、まるで、咲き誇る花弁のようだった。
そして、その輝きは、すべてを包み込むかのように、優しかった。
(あ、あかん…、これは、あかんやつや…、女神様、天使みたいや…、クリスとは、全然違うタイプの美しさや…、クリスは、クリスでええんやけど…、そして、オレのちんちんも、どうにかなってまう…、そして、オレの魂までも、この女神に、奪われてしまいそうや…)
オレは、完全に思考停止していた。
すると、女神は、泉の中から、金色の斧と銀色の斧を取り出した。
その斧は、まるで宝石のように輝き、見ているだけで、心が奪われそうだった。
その斧は、まるで、先ほどの大木のように、力強く輝いていた。
そして、その輝きは、この世のものとは思えないほど、神々しかった。
「この斧は、あなたの落としたものですか?」
「い、いやいや、それは…、ち、違う。オレが落としたのは、ただの鉄の斧や。こんな、キラキラしたもんやない。オレの息子も、こんなにキラキラしてへん」
オレは、女神の質問に、どもりながら答えた。
心臓は、まだバクバクと音を立てていた。
そして、オレの分身も、まるで、大木のように、成長を続けていた。
それは、まるで、女神の美しさに、呼応するかのように、激しく、脈打っていた。
(あかん…、ちゃんとせな…、しっかりせぇ、ショージ! こんなチャンスは、二度とないんやぞ! クリスのことは、今は、忘れろ! 今は、女神様や! そして、オレのちんこも、どうにかせなあかん! しかし、どうすれば、この状況を、どうにかできるんや…)
オレは、心の中で、自分を叱咤激励した。
しかし、目の前の女神は、あまりにも神々しく、オレの理性を、簡単に吹き飛ばしてしまった。
そして、オレの股間のムスコは、もう、限界に近かった。
それは、まるで、火山が、噴火寸前のように、激しく、燃えていた。
(それにしても…、すごいな…、あれ…、マジで、すごいわ…、クリスとは、全然違うな…、クリスは、あれは、あれで、ええんやけど…、そして、オレの分身も、こんなに大きくなるなんて、思わへんかった…、もしかしたら、オレの宝は、この女神を求めて、成長しているんかもしれへん…)
オレの視線は、またしても、女神の胸元に釘付けになっていた。
それは、もはや、本能的な衝動だった。
(あかん! あかん! もうやめろ! そっちを見るな! ちゃんと、目をみて話せ! お前は、ただの木こりやないか! 木こりたるもの、動じたらあかん! しかし…、あれは…、やばすぎる…、クリスとは、全然違う…、クリスは、クリスで、ええんやけど…、そして、オレの竿も、もう、限界や! そして、もはや、オレの理性は、崩壊寸前や…)
オレの頭の中は、天使と悪魔が、激しい喧嘩を繰り広げていた。
そして、オレの股間のアレも、天使と悪魔が、激しい戦いを繰り広げていた。
それは、まるで、この世のすべての戦いが、オレの体の中で、行われているかのようだった。
(いや、天使が勝て! こんな時こそ、天使よ、頑張れ! オレの股間の天使よ、頑張れ! そして、この欲望という名の悪魔を、打ち倒してくれ!)
しかし、天使の応援もむなしく、オレの視線は、完全に、女神の胸元にロックオンされていた。
そして、オレの股間のそれは、まるで、大木のように、根を張っていた。
それは、まるで、この女神という名の泉に、根を張り、生命力を得ようとしているかのようだった。
「あなたが正直者である証拠に、この金色の斧と銀色の斧、そしてあなたの落とした鉄の斧を全て与えましょう」
女神は、そう言って、オレに三本の斧を手渡した。
その手は、まるで氷のように冷たく、だけど、優しかった。
そして、その手は、オレの秘部に、触れることはなかった。
それは、まるで、女神が、オレの欲望を、試しているかのようだった。
「え、ええんすか?」
オレは、戸惑いながらも、三本の斧を受け取った。
その斧は、見た目以上に重く、ズシリと手に響いた。
そして、オレの股間のそれは、ようやく、少しだけ落ち着きを取り戻した。
(あかん…、もう、頭がパンクしそうや…、クリスとのあれこれとか、もう、どうでもええ…、今は、女神様や…、そして、オレの息子も、どうにかせなあかん…、もはや、オレの魂は、この女神に、囚われてしまったんかもしれへん…)
女神は、オレの様子を、面白そうに眺めながら、微笑んだ。
そして、泉の中に、ゆっくりと姿を消していった。
それは、まるで、この世界から、消えてしまったかのように、儚かった。
「は、はぁ…」
オレは、全身の力が抜け、その場にへたり込んでしまった。
そして、オレの意識は、だんだんと、遠のいていった。
「ほんまに、女神様やったんやろか?」
しばらくすると、オレは、ようやく正気を取り戻した。
しかし、女神の美しさ、そして、衝撃的な胸元の記憶は、しっかりとオレの脳裏に刻み込まれていた。
そして、オレの股間のそれは、まだ、少しだけ、興奮していた。
それは、まるで、女神の残像を、追い求めているかのようだった。
(やばい、やばすぎる…、あれは、マジで、やばい…、あんなん、ありえへんやろ…、クリスも可愛いけど、あれは、あれは…、そして、オレの宝は、一体、どうなってしまうんや…、もしかしたら、オレは、この女神に、永遠に、囚われてしまうんかもしれへん…)
オレは、女神との出会いを思い出し、顔を赤く染めた。
それは、もはや、羞恥心というよりも、抗うことのできない、運命に対する、諦めのような感情だった。
(もしかして…、オレって…、今、とんでもない変態になってるんちゃうか…、でも、クリスも好きやし…、どうしたらええんやろ…、そして、オレの分身は、どうしたら…)
オレは、自分の心の変化に、戸惑いを隠せなかった。
そして、オレの股間のソレのことも、どうしていいか分からなかった。
それは、まるで、未知の領域に迷い込んだかのように、不安だった。
(いや、でも、女神様は、綺麗やったなぁ…、あの胸元は…、ほんまに、凄かった…、クリスは、クリスで、ええんやけど…、そして、オレの宝は…、もはや、オレの体は、オレのものではないんかもしれへん…)
オレは、またしても、女神の胸元を思い出し、顔を赤く染めた。
そして、オレの股間のそれは、また、少しだけ大きくなった。
それは、まるで、女神の誘惑に、抗うことのできない、肉体の悲鳴のようだった。
(あかん、あかん! もうやめろ! そんなこと考えたら、あかん! お前は、ただの木こりや! 木こりは、斧のことだけ考えてればええねん! クリスのこととか、今は、どうでもええねん! そして、オレのムスコも、今は、我慢せなあかん! そして、この女神という名の誘惑に、打ち勝たなあかん!)
オレは、自分を叱咤激励しながら、三本の斧を担ぎ、家路を急いだ。
しかし、足取りは、やけに重かった。
それは、まるで、重い鎖を付けられたかのように、自由を奪われていた。
そして、オレの股間のソレも、まだ、少しだけ、興奮していた。
それは、まるで、女神の残像を、追い求めているかのように、執拗だった。
(しかし、ほんまに、あれは、凄かったなぁ…、クリスとは、全然違う…、そして、オレの股間のアレも、あんなに興奮するなんて…、もはや、オレの魂も体も、この女神に、支配されてしまったんかもしれへん…)
オレは、何度も、女神との出会いを思い出し、顔を赤く染めながら、家へと急いだ。
そして、その日の夕食は、いつもとは違う、特別なものになることを、予感していた。
そして貰った斧が3本。
とにかく重かった。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
金の斧のお話をゲスくしてしまい申し訳ございません。
これから男のストーリーを書いていこうと思います。