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異世界で 友達たくさん できました  ~気づいた時には 人脈チート~  作者: やとり
第五章 切望を 叶えた者と 挑む者

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第68話 ソフィアのお悩み相談室

 皆とのお別れをしなくちゃいけないとはっきり自覚してから、およそ二週間が経った。

 あれからも、皆とは色々なことをした。


 例えば、ホムラ、ハヤテと一緒に色々な魔法を研究したな。

 ソフィアの漫画を読んだホムラが、ハヤテと色々な魔法を試してみるけどハクトも来るか? 魔法の練習もできるしな! って感じで誘われたんだよな。

 前回のホムラとのデートでは、漫画に出てきた魔法を再現してみたけど、あれは楽しかった。

 そこにハヤテが加わるのはちょっと不安があったけど、三人で色々試すのも楽しそうだなと思って参加しすることにした。


 結果として、ハヤテがいたずらに使えそうな魔法を開発した以外は平和に終わった。

 いや、いつも練習に使っているホムラの土地は、そこら中が穴だらけになっていたけど。


 土地は広いし、たまに魔法で地面を均してるから気にするなよ! って土地の持ち主(ホムラ)が言ってたし、その本人が一番地面を凸凹にしてたから、俺も遠慮なく魔法を撃った結果だ。

 おかげで色々な魔法を使うことができて、すごく楽しかったけどな。


 ……それと、ハヤテの魔法の実験台にされそうなユズには後で警告しておいた。


 他には、レイとベイラ、ベイラの父であるガレムが集まって製作した、魔法を撃ち出す銃、魔道銃を見せてもらった。


 前回レイとデートした時、いや、あれはデートと言っていいのか?

 ……まあそれは置いておいて、レイに加えてガレムと一緒に色々なアイディアを出したけど、それが試作品として形になっているのは流石だったな。


 とはいえまだ威力はかなり弱く、例えば火属性では着火に使えるくらいだった。

 けど、魔道銃で的を撃っていた時は、何というか中二心が刺激されたな。

 ……両手に持って、ダブルトリガーとかもちょっと楽しそう。


 そんな感じで魔法の時も、魔道銃の時も、楽しい時間を過ごせた。

 ただ、次はあれをしてみようか、なんて言われた時に、でも半年経つ前に帰らないとなんだよな……、なんて考えがふとよぎってしまった。

 しかも、そのことで悩んでいるのが表に出てしまったみたいで、体調が悪いのか? みたいに心配されてしまった。


 その後もメイとソフィアの手伝いをしたり、アキナにガチャガチャ等の意見や異世界の知識を提供したり、イズレにはまた気ャラクターのイメージを共有したりしたけど、やっぱり悩みがふと頭をよぎる瞬間があって、その度に心配されてしまった。


 ……うーん。

 皆を心配させるのは本意じゃないし、楽しく日常が送れないのも嫌だな。 


 明日の予定は、ソフィアの手伝いに行く日だったか。

 だけどまた、メイやソフィアを心配させちゃうかもしれないな。

 

 どうにかしなくては、とは思うんだけどなぁ。

 うーむ。


 ……とりあえず、一番事情を知っているソフィアに相談してみる、っていうのはどうだろう。

 俺が一人で考えてても思考がぐるぐるするだけで、答えは出せそうにないしな。


 ソフィアは、異世界から来た人を案内するって仕事をしているし、もしかしたら何か前例を知っているかもしれない。

 それと、天使は創造神を補佐するための存在みたいなことを言っていたから、天使としての知識からアドバイスをもらえるかもだしな。


 うん、考えてみると一番適任かもしれない。

 最初は的外れなことを言うだろうけど、訂正していけば大丈夫だろう。

 ……多分。



 ということで次の日、いつも通りソフィアの図書館に来たが、メイが見当たらなかった。


「あれ? メイは今日来てないのか?」


 ソフィアに挨拶しつつ聞いてみると、


「そうですね。メイさんは、物語のアイディアがまとまったので少しの間来れない、と言っていました」


 メイは、本を読むだけじゃなくて書くこともしていたもんな。

 漫画を読んでいて何かいいアイディアが浮かんだんだろう。


「それなら、むしろ丁度いいのかな? 実は、ソフィアに相談したいことがあるんだけど、大丈夫か?」


「もちろん大丈夫です。……最近は元気が無いように見えましたが、悩みがあったからなのですね」


「あー、まあ、そうだな。……心配させちゃったみたいで、すまん」


 後で皆にも謝らなないとだな。

 もしかしたら、気にしてるかもだし。


「いえ。……そうですね。それでは、この街にある本屋に行くのはどうでしょうか? 様々な分野の本がありますし、その分野ごとの品ぞろえも充実しています」


 ああ、前にアキナの案内で行ったところだな。

 アキナのいる今井商会が経営している店で、かなり大型な店舗だった。


 って、なんの話だ!?


「ソフィア。俺、まだ悩みの内容も言ってないんだけど。というか、何故急に本屋?」


「メイさんは本がお好きですので、デートに行くのであればそちらが良いと思いました。もしかして、ついに告白をするのでしょうか? それでは、個室のある料理店を紹介しますね」


「いや、違うからね!? というか、ついにってどういうこと!?」


「メイさんがいなくて丁度よい、とのことでしたが違いましたか」


 とりあえず、他の誰かをデートに誘うわけでも告白でもない、と否定してから、俺が相談したい内容を伝えた。


 後五か月もしないうちに帰る予定になっているが、仲良くなった皆とお別れしたくないこと。 

 けど、元いた世界にお世話になった人がいて、その恩返しがしたいこと。

 でも、この世界に残るとそれができないため、どうすれば良いか悩んでいる、ということを伝えた。


 ……うん。

 ただ話しただけなんだけど、少し気持ちが楽になった気がする。


 もし良い答えをもらえなくても、相談させてもらった甲斐(かい)があったな


「そうでしたか。それでしたら、ハクトさんの頑張り次第ではなんとかなりますね」


 ……え?

 俺が頑張れば、どうにかなっちゃう問題なの?


「俺が頑張ればって、どういうこと? ……あ! 俺の持ってる魔力で、向こうとこっちの間を転移で移動できる、とか?」


 それなら、俺が頑張ればなんとかなるかもしれないな。

 ……どのくらい練習すれば可能かはわからないけど、数年レベルでいいなら頑張りたい。


「それは難しいですね。ハクトさんの持つ魔力でも転移は難しく、その問題を解決しても穴が空くタイミングに合わせて転移をする必要があります」


 そういえば、時々空間同士に穴が空いくことで世界が繋がるって説明されたっけ。

 つまり、穴が空いていない時は空間が繋がっていなくて、その時は転移できないってことだな。


「すまん、話の腰を折っちゃったな。続きを説明してもらえるか」


 と、ソフィアに話の続きをお願いした。

 

 ソフィアは、俺が半年後に元の世界へと帰る予定だったので説明しなかった、と前置きしつつ説明してくれた。


 この世界では、世界に対して貢献をすると神から褒美を貰えることがあるらしい。

 また、叶えてもらいたい願いがある場合は教会にお願いしに行くと、神から試練が与えられ、それを達成することで願いを叶えてもらえるようだ。

 例えば、恋人同士で寿命差があるので寿命を延ばしてほしい、みたいなお願いだそうだ。


 難易度は願いの内容や状況、今までの行いなどによって変わり、場合によっては拒否されることもあるらしい。

 他人や世界に悪い影響を与えるといった願いは基本的に無理らしいが、まあそうだよな。

 

 教会ではその願いを集め、ソフィアのような天使を通じて天界に送る役割もあるようだ。

 ……だから、天使を巫女として各教会に派遣しているのか。


 送られた願いは、天界にいる天使によって集計され、天使が判断可能な物はそこで試練が決定され、難しいものは創造神から個別に試練を与えられるらしい。


「ただ、異世界から来た方が利用したことはないですね。……もしかしたら、異世界の方は扱いが違う可能性がありますね。創造神様に確認してみます」


 と、ソフィアはリンフォンを取り出した。

 ……そういえば、リンフォンで連絡が取れるって言ってたな。

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