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異世界で 友達たくさん できました  ~気づいた時には 人脈チート~  作者: やとり
第三章 要するに この章ほとんど デートかい

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第42話 Library of Sophia in the Church(名前の長いタイトル)

 漫画を読んだり、休憩したりを繰り返していると、なんだかお腹が空いてきた気がしたな。


 部屋にあった時計を見ると、そろそろお昼の時間だった。道理どうりで。


「ソフィア、メイ。そろそろお昼の時間みたいだけど、二人はどうする?」


 と聞いてみたが


「……」


 返事がない。

 メイは どくしょちゅうの ようだ……。


 一方のソフィアは、こちらに顔を向け、


「そうですね。午後も読書の予定ですし、教会の調理場で何かを作りましょうか」


 と答えつつ、メイをちらりと見ると


「読書の邪魔はしないでおきましょう。私は、読書はなるべく中断されたくはないと思いますので」


 俺にぶぶ漬けを勧めるくらいにな。


「……そうだな。それじゃ、俺も食べたいし、手伝うよ」


「お願いします」


 と、二人で調理場に移動することにした。



 というわけでソフィアと昼食を作ったのだが……、


「おー。結構それっぽいのができたな!」


「中々の再現度だと思います。ハクトさん、お手伝いありがとうございました」


 ソフィアと話し合った結果、何故か弁当が完成した。 


 最初は、せっかくだしメイが喜びそうな料理を作ろう、ということになった、


 まず、メイの好きそうな食べ物は何かと考えたが、この前魔界の城で一緒に食事をした時は、出てきた料理を全種類食べていたんだよな。

 これだと、嫌いなものは少なさそうかも? ってくらいしかわからないな。


 それなら、今読んでいる漫画に出てくる料理を作ろう! ということになり、紆余曲折うよきょくせつありつつ、この弁当が完成した。


 作った弁当というのは、所謂いわゆるキャラ弁というやつだ。

 しかも、メイが読んでいる漫画に、そのお弁当自体が出てくるんだよな。

 つまりはマンガ飯でもあるわけだ。


 ちなみに弁当の粗熱あらねつは、ソフィアが魔法でさくっと取っていた。

 食べるときは逆に、魔法で加熱もできるらしい。


 やっぱり魔法って便利だ。


「それじゃ、弁当を持ってメイの所に戻るか」


「そうですね」



 部屋に戻ると、メイは漫画を読んでいなかった。

 キリのいいところまで読んだのかな?


「……おかえり。……この漫画、さっき読み終わったところ。……とっても面白かった。……あと、お腹すいた」


 おおう。確か40巻くらいあったと思うけど、もう読み終わったのか。

 流石、本が大好きなだけあるな。


「それなら丁度よかったです。昼食を作って来ましたので、メイさんも一緒に食べますか?」


「……ありがと。……もちろん食べる」


 部屋にあった机の上にそれぞれ弁当を置き、ふたを開けた。

 ちなみに、ソフィアとメイの弁当は俺のより多めだ。

 

 さて、メイの反応はどうだ?


「……すごい! ……漫画に出てきたお弁当そっくり」


 よし! いい反応をもらえたな。


 その後も、「……食べるのが、もったいない」なんて葛藤かっとうしつつも、空腹に負けて食べていた。



 食事が終わり、


「……ふう、まんぞく。……ソフィア、ハクト、とっても、おいしかった。……ありがと」


「おう。どういたしまして」


「お口にあったようで、良かったです」


 俺も満足だ。たまにはこういった弁当ってのもいいな。ごちそうさまでした!



 弁当を片付け一息ついたところで、メイからソフィアに質問があった。


「……そういえば、ソフィアは、漫画を主に集めているけど、どうして? ……この世界には、同じような形式の本が、ないから?」


「そうですね。珍しいから、という理由もあります。……漫画は、文字だけではなく絵も用いて物語を表現しています。そのため、この世界にはない独特な表現や技法が使われています。また、描かれている絵も、あまりこの世界では見ないような画風が多いですね。これが漫画を集めている主な理由です」


 そういえば、ソフィアが漫画を集めている理由って聞いたことがなかったけど、そんな理由だったのか。


「……なんとなくだけど、わかる気がする。……だけど、ハクトが言っていた、異世界の娯楽小説も読んでみたい、かも。……ソフィア、何か持ってる?」


「そうですね。異世界で”ライトノベル”と呼ばれている小説なら、複製したものがあります。あちらでは、小説を漫画にして表現する、ということも行われているのですが、そのような作品では漫画と小説を比較したり、補完するためにどちらも集めています」


「……そうなのね」


 メイはこちらを向くと、


「……ハクトのいた世界で、流行っていた小説には、どういったジャンルがあるの?」


「うーん、そうだな。色々あるけど、例えばミステリー、恋愛とかかな? それと、異世界を舞台にした話も人気だったな」


 他にもSFとか色々思い当たるけど、説明が難しそうだから言わなかった。


 メイが色々な異世界に慣れてきたら、すすめてみようかな?


「……異世界を舞台にした話が気になる、かも。……例えば、ハクトみたいに、主人公が異世界に来る話は、ある?」


「たくさんあるぞ。それだけで、一つのジャンルができるくらいな」


 Web上でも盛んに執筆されていて、そういった作品も色々読んだな。

 ……色んな方向性の作品があって、本当にすごかった。


「……それなら、そういった小説を読んでみたい。……ハクト、何かおすすめはある?」


 おすすめかぁ。正直いっぱいありすぎて選ぶのが難しい。


 ……うーん。やっぱり、一昔前に出た小説の方がいいかな?


 俺はソフィアに、0なヒロインが出てくるラノベが無いかを聞いたところ、ソフィアは収納から背表紙が緑色の本を取り出した。

 流石はソフィア、その本も複製して持っていたか。


 メイはソフィアから本を受け取り、パラパラとめくってみた。


「……挿絵が、何枚もある。……これが、ソフィアの言っていた”ライトノベル”っていう本の特徴?」


「ああ。基本的にそうだと思うぜ」


「……なるほど。……興味深い。……まずは読んでみる」


 と、メイは本の世界へと旅立っていった。


 うーん、俺はどうしようかな。


「本は読みたいけど、ずっと同じ姿勢なのも結構辛いんだよな。……そういえば、ソフィアはずっと本を読んでいるけど大丈夫なのか?」


「そうですね。身体強化の魔法を弱めにかけることで、対策していますので。メイさんも使用しているようですね」


「え、何それ。詳しく知りたいんだけど」


 メイの方を注意して見ると、確かに微弱な魔力の流れを感じる。


 というか身体強化の魔法って普通、戦闘で使う魔法なんじゃ……。

 まあ、あの辛さが無くなるならどうでもいいか!


 ということで、ソフィアに魔法のコツを教わり、実際に座りながらやってみた。


「おお……。なんか血行が良くなってる気がする。……これなら、あんまり疲れずに読書ができそうだな。ソフィア、ありがと」


「それならよかったです」


 こうして、引き続き午後も読書にはげんだ。



 本を読み終わり時計を見てみると。夕方がそろそろ終わりそうな時間だった。


「もうこんなに時間が経ったのか。疲れを感じないからか、全然わからなかった」


 身体強化、すごいな。使用するのに慣れたら、読書に集中してしまった。


「うーん。一日にこんなに大量の本を読んだのは、久々な気がする」


 ゴブリンの本は、こっちの常識にうとかったりして、何だかんだで読むのに時間が掛かったからな。


 そういう意味では、メイの読書の速さがさらにすごく感じるかも。


 そういえばソフィアとメイはどうしているかな? と二人の方を見てみると、メイは読書に夢中だった。

 ソフィアは、こちらの独り言に反応したのか、本から顔を上げて時計の方を見ていた。


「もうこんな時間でしたか。そろそろ夕食を考える時間ですね」


「そうだな。……メイは、まだ読書中か」


「でしたら、夕食もこちらで作りましょうか」


 と、またソフィアと一緒に料理を作ることにした。


 というわけで完成したのが、前に作ってみた焼肉のたれを使った焼肉丼だ。

 つけあわせにサラダとかも作ったぞ。ソフィアが。


 メイやソフィアとは、本の感想を言い合ったり、疑問に答えつつ食事をした。

 うん、今日もおいしかった!



 食事と片付けが終わり、今日のソフィア図書館は閉館ということになった。

 

 メイとはリンフォンの魔力を交換し、ソフィアとも同じように交換していた。


 メイは去りぎわ


「……知らない本がいっぱいあって、本を読んでいたら料理が出てくる。……ここ、すごく気に入った」


 なんて言っていた。


 ……明日以降、教会でメイと会う機会がすごく増えそうだ。

「例のブツのありかを知っているか? 緑色をしている、ゼロのやつだ」

 男は情報屋に銀貨をちらつかせつつ、そう尋ねた。

「ああ、一応な。なんでも、書いたり読んだりする場所に一部が存在しているらしい。合言葉は”ゼロ魔”、だそうだ」

「書いたり読んだり……。ふむ、思い当たる場所があるな」

 そう言って、男は情報屋に銀貨を手渡そうとするが、

「いや、そいつは必要ない。……続きを読みたくなった時に、必要だろうからな」


なにこれ(一度やってみたかった)

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