くつをはいたら
パパに、新しいくつを買ってもらった。カッコいい銃を持った、スーパーラビットの絵が描かれてる。すごく軽くて、羽みたいだ。
新しいくつをはいてみた。ちょっとゆるいかな。くつひもをしっかりむすびなおすと、お、いい感じだ。もう片方も、くつひもを固くむすぶ。いてて、ちょっとやりすぎた。でもいいや、速く走れそうだし。
その場で足ぶみする。タン、タンタタン。もうちょいハデな音を出したい。よし、今度はもっと足を上げるぞ!
ダンッダダダン!
いい感じだ。さあ、どこまで行こうか? 近所の駄菓子屋さんまで? 海岸にも行けそうだ。……ううん、やっぱりママのところがいい。パパは、ママが遠いところへ行っちゃったっていってたから、ぼくが探すんだ。このくつがあれば、どんなに歩いてもへっちゃらだよ。
走ったって大丈夫。いくらでも走れるから、ママ、待っててね。ぼく、ママのところへむかえに行くから!