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どうやって…

 まさか…まさかまさかのっ…事件です‼︎

 

 

 瀬伶菜は、オレの部屋でお絵描きしながらサラッと、

「わたしさ、ピアノ弾けないから幼稚園の先生辞めた〜」

 と。

 

 オレも

「あー、そうなんだー」

 と流したんだけどさ…

「それでね、お見合いすることにしたんだ」というじゃございませんかっ!

 

「は?えっ⁉︎」

「だから、お見合いっ」

 

 …

 

 意味がわからない。

 

 幼稚園の先生やめてお見合い?

 

「え、どういうこと⁉︎」

「要するに、子どもが好きなんだから別に先生にならなくても結婚して子だくさんになれば子どもと一緒にいられるし、それが一番です。」

 とエヘン顔の瀬伶菜。

 

 …なにをエヘン顔しているんですか‼︎

 

「お見合いなんて父さんは、許しませんよ!それに、オレがピアノ教えるからさ」

「えー?遼はいつわたしのお父さんになったんですか?それに遼、ピアノ弾けるかもだけど先生じゃないし」

 

「いっ、今さっき…お父さんにも先生にも、なりました‼︎」

「へー、ならお父さんっ、お見合いに来ていく着物買って♡」

 

「こら、お父さんに向かって♡《ハート》を飛ばす娘がどこにおるんだ」

 

「あはは、遼おもしろーい」

 

 瀬伶菜は、楽しそうに笑っていた。

 

 …まったく。

 なにを言い出すかと思えばお見合いだなんて。

 

 でも…どうしよう。

 このままじゃきっと…きっと瀬伶菜は、お見合いをして子だくさん母さんになってしまう…。

 

 

「あ、あのさ瀬伶菜」

「え、なに?」

「もうお見合い相手って決まってるの?」

「ううん。まだこれから」

 

 ‼︎

 

「ならさ、ならオレが瀬伶菜にふさわしい相手みつけるから、だから…だからそれまでお見合い待っててくれない?」

 

 オレの言葉に瀬伶菜は、

「…ふさわしい相手か。オッケー‼︎ならそれまではお見合いしないで待ってるね」

 と、約束をしてくれた。

 

 …んだけどさ、ふさわしい相手なんてどうやって探すわけよ⁉︎

 

 ってか、オレが瀬伶菜にふさわしい相手になりたいけど…どうやってーー⁉︎

 

 ‼︎

 

 まずは…バイトしまくってお金貯める…⁇とか⁉︎

 

 いや…、それよりももっといい案があるっ‼︎

 

 オレは瀬伶菜との長年続けてきたノートをどっさりとだして、このイラストを好きに使ってもいいかと瀬伶菜に聞いてみた。

 

 すると、ただの落書きだからどうぞ〜って軽い返事がすぐさま来た。

 

 

 なのでオレはさっそくイラストを携帯に読み込ませて色を塗り塗りしてその絵にあったフレーズなんかを入れ込んだ。

 

 よし‼︎完璧っ‼︎

 

 一晩徹夜してとても満足がいくものができたのでありました。

 

 あとは…しばらく待つのみです‼︎

 

 続く。

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