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こなちさん

 こなちさん…

 

 やっぱり、男なんだよね?

 

 こなちの名前を入れ替えると、ちなこさんになるけど…稚奈子ちなこさんとかじゃないのかな?

 

 オレは稚奈子さんであることを祈った。

 

 どうか…どうか女性でありますようにと。

 瀬伶菜のお友達でありますようにと。

 

 …

 

 でも…でもさ、やっぱり気になるから聞いてみた。

 

 

「なー、瀬伶菜」

「はいっ!」

 

 …家だと元気だな。

 

「あの、こなちさんってさ…」

「うん。」

「前に交換日記で大好きって書いてあったんだけど…」

「うん、そうだね」

「それって…どんなおかたなんだろうって思ってね。」

「あー、こなちはこなちだよ。」

 

 

 …

 

 わからない。

 

「ん?」

「だからぁ、こなちは癒しだよね。もう見た瞬間に、こなち〜って感じ」

 

 …まったく、わからない。

 

「あー、そうなんだ。」

「こなちの話してたらたべたくなってきちゃった」

 

 え…

 

 瀬伶菜さんは、意外と肉食系なんじゃ⁉︎

 

 たべる?

 

「たべちゃいたいくらい好きと?」

「もちろん!てか、食べてるし」

 

 ⁉︎

 

 もうたべてるーー‼︎

 

 え?

 

「たべたの?」

「うん!ってか遼は、かけないよね。こなちさ」

 

「ん?」

 

 かける?

 

「美味しいよ?」

 

 …

 

 まさか…

 

 え?

 

「まさか、こなちって…粉チーズじゃないよね⁉︎」

 

「へ?粉チーズに決まってるじゃない」

 と笑う瀬伶菜。

 

 …

 

 あー…

 

 なんだ。

 

 そ、そうか。

 今どきは、粉チーズを省略してこなチって呼ぶのか。

 

 アハハハ…

 

 よかった。

 

 マジでよかったーー…。

 

 こなちーー‼︎

 

 …

 

 ただの流行りの呼び方だったなんて…

 

 

 瀬伶菜は、なんか…なんかさ、いつか突然前髪全開にしてオレの元から離れてしまうんじゃないかっておもうんだよね。

 

 突然さ、

「もう、わたし遼がいなくても平気になったよ。今までありがとう!それじゃあね」

 ってさ…

 

 あっさりどこかに行ってしまうんじゃないかって不安になるんだ。

 

 まぁさ、瀬伶菜がそんなふうに自由に安心して過ごせる日がくるなら、それはそれで応援したい気持ちもあるけどさ…。

 

 でも、やっぱり寂しいなぁ。

 

 瀬伶菜…オレは瀬伶菜が大好きです。

 だから…だから、瀬伶菜と一緒にいられる方法を考えなくっちゃ。

 

 あと何回、オレは瀬伶菜と呼べるかな?

 

 オレの他にも、瀬伶菜って呼ぶ人ができちゃうのかな…。

 

 

 困ったな…。

 

 なんだかんだで、一緒にいられたらいいのにな。

 

 

 

 続く。

 

 

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