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少しヤンデレな王太子と婚約者の日常

作者: みー

拙い文章となりますが、最後まで読んでいただけると幸いです。

私はリリーナ·グラリスといいます。今、この国の王太子であらせられるメイナード·サイラス様の部屋に閉じ込められています。


「ねぇリリーナ、僕言ったよね?舞踏会に行ってもいいけど、誰とも踊ってはだめだと。」

「えぇ、言われましたわ。でも、従兄弟ですもの。踊っても良い相手でしょう?」

「従兄弟でもね、だめなものはだめなんだよ?父親の公爵や弟のリサールならいいけどね。」

なぜ駄目なのかよくわかりません。

「取り敢えず、約束を破った罰として、1ヶ月はこの部屋から出さないから。」

「えっ!?」


何ということでしょうか。来週は楽しみにしていたお忍びで城下を見て回る予定でしたのに…。抗議したいですが、お忍びの事は殿下に内緒にしていたため、バレたらどうなることか。恐ろしくて言い返せません。


「……わ、分かりましたわ」

「うん。君は聡明だからきっとそう言うと思っていたよ。」

 何故でしょう?ちゃんと了承したはずなのに、部屋の空気が冷えた気がします。

「ねぇ?リリーナ?」

「?はい、なんでしょうか?」

「ずっと僕に隠してたことがあるよね?」

「…な、なんの事で、しょうか…」

「フフッ言葉が少し震えてるよ?思い当たること、あるでしょ?」

 やばい…バレてしまえば最後、軟禁もしくは監禁?の期限が1ヶ月で済むわけがありません。ですが、殿下のこの様子では多分わかってらっしゃるわ。まだ潔く言ったほうがいいかしら?

 覚悟を決めるのよ、私!


✿✿✿✿✿✿✿✿✿


「ふ~ん?やっぱり僕に隠してることあったんだ?」

 こ、怖いです。声が低くなってます。

「も、申し訳ありませんでした!」

「ちゃんと言ったことは褒めてあげる」

《スッ》

 殿下の手が私の頬をなぞります。

「でも、1回隠そうとしたでしょう?すぐに言わないなんて悪い子はもっと反省が必要じゃない?」

「は、反省します!してます!だからこれ以上の罰は勘弁してください!」

「ん〜…じゃあ、リリーナからキスして?あ、ちゃんと口に

だよ?」

ひえぇえ!!!

「あの、それは……」

「え?嫌なの?じゃあしょうがないな、既成事実でも作るしかないかな〜♪」

はあぁぁぁぁ!?

「キスします!」

「えー!僕的には既成事実でいいけど?」

《チュッ》

「こっこれで勘弁してください!」

「もっとだよ?今度は僕からしてあげるから!」

《チュッ チュッ チュッ…》



1年後、二人は結婚し、その後は4人の子宝に恵まれたそうです。





-------------------------------------------------

王太子視点


 僕の婚約者はとても可愛い。

 ほら、問い詰めたら少し震えて、涙ぐんだ目で僕を見る。身長差があるため、上目遣いになっているのもすっごく可愛いし、嗜虐心がそそられる。

(よし、この部屋にしばらく監禁…とまでは行かなくても、軟禁しよう!)

「取り敢えず、約束を破った罰として、1ヶ月はこの部屋から出さないから。」

そう言うと、彼女はショックを受けた顔になった。

(フフッ僕知ってるんだよ?君が来週城下に行こうとしていたこと。しかも気安く話すまでになった男がいることも。今この場で自分から白状してくれれば、“僕と一緒”という条件で城下に行かせてあげなくもないんだけどな〜♪)

「わ、分かりましたわ」

「うん。君は聡明だからきっとそう言うと思っていたよ。」

「……」

どうやら、自分からは言ってくれないようだ。なら仕方がないかな。

「ねぇ?リリーナ?」

「?はい、なんでしょうか?」

「ずっと僕に隠してたことがあるよね?」

「…な、なんの事で、しょうか…」

さっきより震えている。もっといじめたくなってきた。

「フフッ言葉が震えてるよ?思い当たること、あるでしょ?」


彼女はしばらく顔を伏せていたが、覚悟した顔で僕を見た。


「実は、お忍びでたまに城下に行ってます!隠してて申し訳ありませんでした!」


正直に話してくれた彼女。なので、

「ん〜…じゃあ、リリーナからキスして?あ、ちゃんと口にだよ?」

これで勘弁してあげる♪


しばらくごちゃごちゃ言ってたけど、最終的に

《チュッ》

と可愛いキスをしてくれました。

まぁ、僕的には、既成事実でも…というかそっちの方が良かったんだけどな。

(…1回のキスじゃ足りないな…)

「今度は僕からしてあげるから!」

《チュッ チュッ チュッ》

彼女はもう腰が砕けそうだ。しょうがないな、

今日はバードキスで許してあげる。これから1ヶ月はいくらでも出来るしね。


1年後が楽しみだね?僕のリリーナ






どうだったでしょうか。

楽しく読んでいただけたなら嬉しいです。

最後、メイナードで、1番ヤンデレっぽく終わってみました!

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