プロローグ
なろうさんの作品を読んでるうちに、書きたくなりました。
書きたい時に書かせて頂くので、投稿は不定期です。
よろしくお願いします。
「おじさん、冒険者ってどんなお仕事なんだろ?」
幼い子供からの質問に、憧れのあの人は言った。
「おじさん、いつも疲れた顔して帰ってくるし、すごく臭いし、モンスターは怖いし、他の冒険者の悪口やグチだって言うんだ」
「あ、あはは」
「でも、おじさん。いつも楽しそう」
そこでおじさんはニカッと歯を出して笑った。
「冒険者ってのについて考えたら冒険者だぜ。将来大きくなったら冒険者やらないか?」
「うん!」
おじさんはそれを聞いて「だと思ったよ」と笑いながら言った。
「だが、厳しいぞ? お前みたくちっちゃくて弱いとあっという間にあの世行きだぞ?」
「大丈夫!」
「儲からないし、命の保証だってねぇ。金がなければ子供だって作れない男になっちまう。覚悟できてるか? あとは---」
「平気! 」
憧れのあの人は笑ってた。
少年の母親は黙って成り行きを見守っていた。
「アスランさん。この子のこと、よろしくお願いします」
「シャルルさん。まかせてください。先ずは冒険者ギルドだ」
「わかった!」
こうして少年---マルクの大冒険が幕を開けた。