第2話 ネイビスという街
今回は世界の設定とそれに至った過程です。ちょっと長いと思ったらごめんなさい。
現在俺らがいる場所は、ネイビスという街である。ここは、俺の故郷だったの国の隣に位置しているマンハットという国の首都に位置している。
この街の大きな特産として、売り出されているのが、山の幸である。
比較的温暖な気候なため、ここにしか育たない作物というのも珍しくもないのである。
ただし、一つ問題点としてあげられるのが、この国にギルドというのが存在していないことである。
まずギルドというのは、国ごとにあるここでは所謂何でも屋というのが一般的な表現である。様々な分野に分かれており、その数は多種多様本来どこに所属しても問題がないのだが大きなギルドと小さいギルドではやれることもできる事は雲泥の差なのである。
まず一番挙げられるのが階級制度である。依頼としてあげられるものの中に5種類の段階があると言われている。
S,A,B,C,Dの5段階に分けられており、ギルドの規模によりやれる仕事というのが、限られるのが現状である。
C,Dあたりは主な仕事として、簡単な薬草の採取や畑を荒らす害虫駆除といった仕事などである。
これはどんな小さなギルドでも引き受けられるというのが特徴である。
次にA,Bこれは主な役割としてあげられるのが、護衛任務や大型生物の討伐任務を主な仕事とし、基本的に大きなギルドの仕事はこれらに分類される。
そして最後のSは正に天災と呼ばれる任務のことを示している。例えをあげるならネレイスなどの一つの個体で国を崩壊に導くような怪物クラスがこれに当てはまる。
このランク付けはギルドの大きさを表す指標にもなっており、白銀の妖精はAランクギルドと呼ばれ、黒の番犬はBランクと呼ばれている。ちなみに我らの黄金の馬は最下層のD ランクである。
ただしこれは、あくまで一般的な指標であり、必ずしも人材の実力がそこに見合っているというわけでは断じてないが・・・それを解決するためにあるのが、合同任務と呼ばれ、大きなギルドが小さなギルドに呼びかけたり、逆に小さなギルドが手に負えないと感じた場合、協力するというのが今行われているものである。
本来一国につき最低一つはこのようなギルドがあると言われているが、ここにはそれ自体が存在していない。理由は明白この国自体がそこまでできないほど小国であるというのが、大きな要因であるといえる。
ギルドなどの報酬は基本的に国が負担するものであり、その報酬を払えない場合はこのように外部から要請するというのが一般的といえる。
今回は黒の番犬がこの依頼を受け、白銀の妖精に協力を申し込み、そこにたまたま居合わせた我らのマスターエリーがねじ込んで依頼を受けたというのが、今回の発端である。
良くも悪くもうちのマスターはやることが唐突なのである。
次からは城の中の本編に移ります。