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4)悪役令嬢、回想する

私の名前はアンジェリーナ。


コレット公爵家の令嬢ですわ。


突然ですが、私には前世の記憶がございますの。


ごく普通のОLで、乙女ゲームが趣味でしたの。


そんな乙女ゲームの中の一つ、「僕の愛を貴女に」の世界がこの世界と酷似していることにあるとき気が付いたのですわ。


その問題の乙女ゲームですが、平民だったヒロインが男爵家に入り、夜会に出るところから始まりますわ。


4人の攻略対象者たちと、夜会と学園を舞台に、好感度を上げていくというもので、乙女ゲームには珍しく逆ハーエンドが存在しませんの。


ただ、全員攻略後に追加特典として性別逆転(・・・・)がプレイできるようになり、それを含めた全スチルの回収で、逆ハーエンドのスチルが貰えましたの。


勿論、前世の私はクリアまで致しましたが、とても苦行でございましたわ。


難易度が跳ね上がったのもありますが、逆ハーエンドでは悪役令嬢(♂)の好感度も同時に上げなければならず、これをちょっとでも上げすぎてしまうと悪役令嬢とのバッドエンドに進んでしまうからですの。


そんな追加特典をクリアした後のご褒美のスチルは、今までのスチルで最も製作陣の力が入っているもので、座ったヒロインを中心に、左右にアレックスとクライス、前にカイルとミカエルが跪いているものでしたわ。


話は戻りますが、そんな普通のОLだった私は、トラックに轢かれて死んでしまったはずでしたわ。


しかし、何の因果か、私は生まれ変わっていたのですわ!


|アンジェリーナ=コレット《悪役令嬢》に!


記憶を思い出したのは5歳の時で、王城で開かれたプレデビューの際、第二王子のアレックス殿下を見た時でしたわ。


膨大な知識が頭に突然流れ込んできて、思わずたたらを踏んでしまいましたが、何とか倒れることは免れましたわ。


その後も挨拶などをしたはずですが、記憶が朧げですの。


そんなプレデビューを終えて数年後、第二王子殿下の婚約者候補のご令嬢方が発表されましたわ。


原作通りなら、この私、アンジェリーナが候補筆頭ですわ。


ですが、発表されたのは別の方でしたの。


私は何と、ラクレット王太子殿下の婚約者候補だったのですわ。


原作では名前すら出てこなかった方なのですが…。


アレックス殿下の婚約者じゃなかったことは驚きですが、これからどうなるかわかりませんもの。


原作通りだと、ヒロインを苛めたり殺そうとしたのがバレて、国外追放エンドや処刑エンドなどがありましたが、処刑エンドだけは回避しなければなりませんわ。


なので今世ではヒロインを見て、接触を避けるのかを決めることに致しますわ。


明日の入学式、ヒロインと同じSクラスのはずですから、そのときに様子を見ましょう。


まさか、いないなんてことはないでしょうから。

読んでくださり、ありがとうございます


ですわ、ですののゲシュタルト崩壊…

書いててちょっと疲れました


次回はまたアンジー視点で、今度こそ学園内の話です

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