奇妙な死体
重要キャラ登場します
ーーー○○県鬼瓦警察署にてーーー
鑑識官 「……う〜む」
ーーー初老の男性は、真由美であった肉塊を調べながら唸り声を挙げた。
長年、鑑識官を続けたプロで署内では先生と呼ばれている人物である。ーーー
刑事A 「どうですか、先生。殺人ですか?」
先生は刑事Aの言葉に唸り始める。顎に手を当て本気で考える。
鑑識官 「どう考えても自然死ではないのぅ。未知の
ウイルスの類では無いだろうが、薬物だっ
たらお手上げじゃい」
刑事A 「お手上げですか?」
先生は唸り声を再び挙げる。
鑑識官 「物によるが漢方の類は生体の内部でしか、検知でき
ん。じゃがのぅ、どうも人の手でどうにかできる
モンではない気がするんじゃ。これを見てみぃ」
刑事Aは先生の言葉に従い死体を見る。たちまちうめき声を挙げた。
それを見て先生は豪快に笑った。
やがて、刑事Aは何かに気づいたのか息をごぼす。
鑑識官 「気付いたようだの。骨まで刻まれておる。人には
出来ん」
「それにの、右手首に当たる肉塊が足りんのだ。
どうやら、わしら以外に死体を調べた者が居た
ようじゃ」
先生は遠くを見るかの様に言った。
次回の番外編で第2話を投稿する予定です