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呪怨殺刀之舞  作者: 鬼宮 鬼羅丸
猟奇殺人事件開幕編
1/9

プロローグ殺戮の幕開け

 ラブコメとホラーは両立出来るのか?そんな実験も兼ねた物語です。とにかく人がばんばん死にます。主人公と神様以外殆ど死ぬ勢いです。あと主人公の変化を表すために文体も変わりますし、呪いの臨場感をだすために語り部も変わります。

 スタイル抜群Cカップでかわいい女子高生の私は、おしゃれ大好きで白のブラウスにピンクの花柄のミニスカを毎日着ているの。

 平成28年、私は縁断神社で自殺したの。そしたら耳元で鈴のように凜としていて鋭い声が聞こえたんだ。

「主は、厄介な場所で自殺しましたな」

 気付けば周りが木に囲まれた広場に私はいた。蝉の鳴き声が鳴り響いていてうるさかった。

 真ん中には大きな木が生えていて締縄と鎖がかけてあった。ものすごく静かだったな。そして、声の主は甲高い金属音と共にゆっくりと歩いてきたの。その人はなんかこう神秘的な雰囲気だった。

 灰色の和服の上に黒い和服(?)、外套(?)みたいなの着ていて、灰色の和服の裾が鎖で繋がっていたんだ。普通帯で和服を締めるのだけどその人は鎖で縛っていたの。そして首から鎖の輪を提げていたんだ。肌はお皿のように白く日本人らしいく黒い髪が生えていて烏帽子を被っていたの。そして、何故か鎖のピアスをさしていた。すこし、奇妙でもあるかな。額の上ら辺に刀のような角が2本生えていたし、目付きは鷹のように鋭くて瞳は黄色なの。

 そして、一番不思議なのは、手というか腕自体が刀だったことかな。

 鬼、まさにそんな感じの人だったけど不思議と怖くなかった。むしろ、逆。

 アソコとなんか胸の奥が疼くの。まるで恋してるみたいに。いえ、なんか、違う。初対面だけど愛してるというか懐かしい感じもするし、すぐ結婚して子供産みたいそんな事を思いながら私は、その人の顔をみていた。

「主、名はなんと申すのですかな」

 その人はそう言った。その短い言葉でも胸が高鳴る私。……あれ?私、名前なんだっけ?ホントに思い出せない。私がくびを傾げるとその人は納得のいった顔をした。

「なるほど、やはりな。わしは、この場所の主にして縁断神社の御神体。縁断靈喰鬼彦えんたちたまくらいのおにひこという名でしてな、訳あってここに封印されているのですよ。鬼彦とでもよんでくださいな亅

「はい、わかりましたっ鬼彦様!!」

 胸が高鳴りっぱなしの私は興奮気味に言った。しかし、鬼彦様(これ私の中で確定な呼び名、大事なこと!)は気にしないで考え込んでいた。

「わしは、はるか昔に大罪を犯して刀に封じられた身でしてな、人かどうかはもう覚えてないのです。封印のせいでここから出られないし、封印を解くためにもこのわしの手足つまり使いになってくれないですかな?」

 鬼彦様に気に入りたい私はうなずき、

「かしこまりました、鬼彦様」

 と言ってしまった。鬼彦様は満足そうな、ホッとしたような顔をした。

「そうか、ではわしから主に名をくれてやろうかの」

 丁寧な古風な言い回しから、文語のような口調に鬼彦様はかえた。かっこいい〜。

「わしの封じられた刀は魔を封じ込める神楽刀でな。聖なる鎖でむすんで抜けないように封印してるのじゃ。そして、封印を解くにはたくさんの魂が必要になるのじゃ。主にはわしと魂の仲介をしてもらいたくてな、人とモノを導き仲介するミチビキはどうだろうか?」

「いいと思います、魂が必要とはどういう?亅

「ふうせんに空気を沢山詰めると割れるだろ。それと同じようにたくさんの人の魂を集めて封印を爆ぜさせ強制的に解くのだ。わしの力、呪いをつかっての」

 私は、ある事に気付いた。

「それってどういう、まさか、人を殺すのですか…」

「わしの性は殺しじゃ。遙か昔にたくさんの人を殺し喰い荒らした。幾多の神主が命を懸けて鍛えた特別な鎖じゃからな、そう簡単には解けん。それに殺すのは主ではない。わしの呪いじゃ。いやか」

 鬼彦様は少し表情を暗くしながら呟いた。

 私は首を横に振った。嫌じゃないもん。鬼彦様が楽になれるなら私はなんだつてする。魂が欲しいなら捧げてもいい。

「嫌じゃないです。鬼彦様の手足となりましょう。私が呪いを人に授ける仲介役になればいいのですよね?やります!」

 私なりに考えて導き出した答えだ。合ってるかな?鬼彦様は少し表情を変えた。

「そうじゃ。ほんとによいのだな?」

 私は再び頷いた。すると、鬼彦様が近づいてきた。それだけで、ドキドキする私。鬼彦様は私の首に片手の切先を軽く当てた。心地良い痛みがひらまっていく、そして重みがのしかかる。鎖の輪が首に掛かっていた。鬼彦様とお揃いいえ〜い!!

「このミチビキ、鬼彦様にずっとお仕えいたします」

 私は今の喜びや幸福感の全てを込めて跪いた。それを見て鬼彦様は、

「このような可愛らしい女子に仕えられるとはわしも運がいいのう」

 と言ってくれた。まじヤバい、嬉しくて死ぬかも。人を間接的に殺すのに、全く罪悪感が無い。むしろ、鬼彦様の役に立てて嬉しいかも♪自殺した時に、良心が消えたのかもしない、まあ罪悪感とか後悔で鬼彦様の迷惑にならなくて済むからいいけど♡あ〜、早く鬼彦様の役に立ちたいな〜♪♪



 ーーーと、このように、一人の少女の恋により平成最大にして過去最悪の、世界を恐怖に陥れる無差別猟奇殺人事件は幕をあけたのであった。

 呪いについて大方考えがまとまりましたがR18にした方がいいかも……とにかくグロいです(;´Д`)

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