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第2話「仲間」

「では、自己紹介を私から行おう、私の名前は、タケヤ


「キタ―――(゜∀゜)―――!!!キタコレキタコレ!密室系統!?殺人!?ハーレム!?裁判的な!?」


マ リュウトという。」


マッチョが話始めようと立つとそれに被せてブツブツ言っていたデブが叫んだ。


とことんスムーズに進まない。


その言動からヲタクだと思われるが、呆れた目でヲタクの方を見ると今度は椅子に座って俯いて静かにしていた。


マッチョの方を見ると顔が引きっている。


「あー、仕切り直して、私の名前は タケヤマ リュウト 。職業はボディビルダーをしているのだが、家で休憩していたところ寝てしまってな、気がつくと此処にいた。だから私にはなにがなんだかわからんのが現状だ。」


見た目は30代ぐらいで、状況的には俺と変わりない感じだ。

しかし、今こうやって自己紹介されても彼のイメージがマッチョで固定されているため、今更タケヤマさんとか呼べる自信がない。



「うーん、じゃあ時計周りで行こう、次、頼む」


「は、はい。僕の名前は、アガワ イッセイ といいます。」


俺が1番最初に話しかけた男子が喋りだす。


「大学生です。僕は、本屋に行った帰りに突然倒れてしまって、気付いたらでした。」


こちらも状況は、似たようなもの。何もわからない。ただ、驚いたのが彼が大学生だという事だ。

さっき同じくらいの歳かと思ってタメ口で話してしまった。

後で謝ろう。


「えっと、以上です。次の方、あの、お願いします。」


「はい、私の番ですね、名前は、 ハタナカ スズキ といいます。職業は営業関連です。私は会社に帰る途中でバタン、と。気付いたら同じ様に此処にいました。」


第一印象はごく普通なおっさん。

特にこれといった特徴のない人だ。

歳は、30代後半から40ぐらいだと見える

此処にくる前の状況も、大して変わらない。


ここまでくると多分、全員が同じ様に意識を失い、気付いたら此処にいたのだろうと予想できる。


俺は不思議と、この非現実的な事に少しだけ

胸が弾んでいた。「ほら、次は貴方ですよ!」


「ファッ!なになに?何ごと?」


「自己紹介ですよ!話し聞いてたんですか?」


どうやら話を聞いていなかったヲタクに対して、ハタナカさんがキツくあたる。


「どーもどーもすいません。俺の名前はイイクラ カズキといいまーす。」


「で、職業は?」


「えーっと、コンビニの店長をしてます。」


「なぜ此処に?」


「いや、知ってるわけないっしょ。気が付いたら此処に居たし。」


マッチョが質問し、ヲタクがかえす。なんだか面接のようで笑えてしまう。

それにしてもしっかりと働いてる人だったか。てっきり、ひきニートかと。


「では、次は私の番ですね。」


そう言って同い年くらいの女子が話し始める。


「私の名前は タカナシ ハルカ といいます。高校生です。此処に来るまでの経緯はだいたい皆さんと同じです。」


やはり同じ高校生だったか。

タカナシさんは元気がよく、その見た目からは何かしらのスポーツをしている姿がイメージされる。

後で少し話しかけてみよう。


「はい、次は貴方ですよ!」


「なんで、儂が‥‥まったく‥‥」


タカナシさんに促され、最初に騒いだ高級そうな服に身を包んだデブがぶつくさと言いながら嫌そうな表情で立ち上がった。


「儂の名前は、トミオカ ゴウザン だ。職業は言ったところで、お前らなんかにはわからんだろう。」


そう嫌味たっぷりで自己紹介してくる。

このデブは、嫌味を言い続けなきゃ死んでしまうのか?とても腹が立つ態度だ。

そのアメリカンな体型に合わせて、トミオカじゃなくトミー(笑)とアメリカ風に脳内で呼ぶことにしてやろう。


「さては、お前ら集団で儂を騙す気じゃないだろうな?お前らが何を企もうが知ったこっちゃないが、儂はお前らを一切信用しとらんからな!!」


疑心暗鬼すぎだろトミー(笑)。

確かに皆んな初対面だけど、集団で騙すって。そこまで想像とかしてたら誰も信用できないわ。


「フンッ!」


ドスンとイスに座るトミー(笑)。

イスがギシギシと軋む。イスが可哀想だ。


さてそろそろ俺の番が近づいてきた。ちゃんと緊張せず言えるかが、心配になってくる。

「さあ、次は君だぞ。自己紹介をしてくれ。」


「チッ、なんでテメェの言うことなんてきかねぇとならねんだよ。」


マッチョが催促すると、不良が毒づく。

絵に描いたような不良で、少し笑えてきてしまう。


「クソが」


不良くんが文句を言いながら立ち上がる。

まさしく「不良」のような不良だ。にやけるのを我慢するのが辛くなってくる。


「俺の名前は、シュン。ハヤカワ すシュンだ。てかなんでテメェらと仲良しゴッコしねぇとなんねぇんだよ、ふざけやがって」


仲良しゴッコとかリアルで使う人がいるんだな。それでも素直に自己紹介してくれるハヤカワくんを見て、腹筋が痛くなってくる。


「では、なんで此処にいるのかは?」


「知らねぇよ!知るわけないだろ!」


「ああ、そうか次、頼む。」


マッチョはよくあんなのに話しかけれるものだ。ハヤカワは舌打ちをしながら着席し、机に足を乗っけた。


「ほら、次は君だ。」


「は、はい!」


マッチョが言い、神野さんが答える。

彼女の自己紹介が終わったら次は俺の番だ。


「私は神野 玲 といいます。大学生です。ここにきたのは…えっと…すいません、わからないです。」


神野さんが自己紹介をした。

大学生だったか。彼女を見ていると年上というのも有りかな?と思えてくる。

と、そんなことを考えていると次は俺の番だ。緊張せずに深呼吸、深呼吸。吸って吐いて。


「お、俺の名前は葉山 湊 といいます!」


えぇと次に言う事は…。


「君の職業は?」


ナイスマッチョ!それだよそれ!

ついでに、その後は此処にいる理由だったか?


「はい。高校生です。えっと、俺はコンビニに行ってたんですが、その帰りに気を失って。気付いたらここにいました。」


ふぅ、これで終わりかな?

俺は着席し、次になにをするのかを求めるために仕切っているマッチョを見る。


「さて、自己紹介が終わったわけだが。分かった事は殆ど無いな。うーむ。年齢も職業もバラバラ。共通していることは誰も此処に来るまでの経緯を知らないと言うことだけか…。」


マッチョの言う通り、共通点が殆ど無い。何故、何で、どうして。疑問が多数だ。


「うむ!決めた。とりあえずだが、そこの扉を開けて見ることにするか。」


そうしてマッチョが扉を指差す。

みんなが席を立ち扉へと向かった。

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