光のロリコンと闇のロリコン Episode:7
15.謁見の間
有事の際、神聖ウサギ王国の兵力を自他に知らしめる場となる謁見の間は、ダンスホールほどの広さがある。
命を賭して仕える王が自分と同程度の値打ちしかない凡人では辻褄が合わないから、飾り立てて祭り上げる。
計算され尽くして設計された窓の配置は、差し込む日の光をヴェールに見立てて、祝福された王の姿を人々に演出する。
王冠を被って玉座にだらしなく座ったツヅラがロリキャラを侍らせていた。
クソガキここに極まれり。天よ、天よ。ここにアホが居ます……。
ツヅラぁ〜……!
俺は忸怩たる思いで無駄に豪勢なレッドカーペットの上を一直線に進んでいく。
俺は最大限に譲歩した。そのつもりだ。
ツヅラは生体クラフトの悲劇が生んだ哀れな改造人間だ。同情したさ。哀れんだよ。こんな俺にも憐憫の情らしきものはある。
だが、もういいだろう。そう思った。
甘い顔をするから付け上がる。誰かがヤツの頬を引っ叩いて叱り付けてやらねばならない。
コートの袖に隠れて、析出した金属片が俺の両腕を指先から侵食してくる。
ちっ……! 制御が利かねぇ。たまにこうなる。頻度が増しているような気がする。身体にガタが来てる。つまりはそういうことなんだろう。
何かを得れば何かを失う。
どこまで行ってもギルドの力は異物だから、人の身体に馴染むことはない。苛む棘が肉を裂き、指を伝った血の雫が真紅の絨毯に目立たない染みを作っていく。
一体ナニをどう勘違いしたのか、猿山のボスが声高らかに平伏を命じる。
「頭が高ぁ〜い」
生憎とこっちはガキのままごとに付き合ってるほどヒマじゃなくてな。
だがロリコン2名が脱落した。
ササッと跪いたロリコン姉貴とアットムくんに、俺は離れ難いものを感じて足を止めた。ロリコンがロリキャラに屈するのは世の摂理であったが、メスガキ分からせというジャンルもあるにはあるのだ。ただ、この場合はそのメスガキさんにご理解を示して頂くのは大変難しく、心の病を疑う速度で急激に弱気になっていく自分が愛しくて仕方なかった。
……ツヅラさん。ちょっとお願いがありまして。
膝を付いて屈さないのはせめてもの矜持だ。
「ん? 手ぇ怪我してんの?」
目敏いガキンチョだな。俺は偉そうに腕を組んだ。コートの袖から覗く鉤爪をちょこっと出してアピールする。
カッケェーだろ。ギルドパワーだぜ〜。凄いんだぜ〜。でも別に自慢しに来たんじゃなくってぇ。ライブん時にオメェーらグッズの売り子やってたよな? ちょいと面倒なことになってな。俺の幸運シリーズを買ってったアホが居たろ? どんな間抜けヅラしてたか覚えてねーか?
ツヅラが脇に控えるロリキャラをチラッと見る。
「大臣」
大層な肩書きをお持ちのロリ大臣がロリ王の意を汲み、手持ちの書類をパラパラとめくる。
「えっと、ライブの時の……。ありますね。二つ売れてます」
「王よ。お待ちを」
ウッ、ロリ将軍だ……。ロリ将軍がしゃしゃってきた。
ガキンチョの分際で王国軍の一翼を担った逸材である。
王様の命令は絶対〜なのに、ロリ王が素直に頷く。
「待つ」
待った。
王の許しを得たロリ将軍がジロジロと俺を見つめてくる。
「……コタタマくん。顧客情報だよ? らしくないコト言うね〜」
だろうな。しかしそうも言ってられなくてな。ティナンが関わってる。
「ふうん……」
……ど、どうなの?
俺は少しでも印象を良くするためにニコッと笑った。揉み手を作って腰を屈める。へへっ……。
麗しのロリータ将軍閣下がサッと振り返ってロリ大臣に声を掛ける。
「大臣。どう思う?」
お、王様の前で会話のバレーボールをしても良いものなのか……? ルールが分からない。この場でのルールが。
ロリ大臣はメガネっ子だ。プレイヤーの視力が落ちることなどないので、必然的に伊達メガネ。形から入るタイプなのかもしれない。
ロリ大臣がくいっとメガネのつるを押し上げる。
「コタタマくんはちょっとお間抜けなトコがありますからね。大人なんだからもっとちゃんとしてください」
俺は幼女にお説教された。
ロリ王が口を開く。
「待った」
別のガキンチョをチラッと見る。
「裁判官」
ロリ裁判官が俺をびしっと指差す。
「有罪!」
俺は幼女に有罪認定された。
なんの罪で、どんな罰が下されるのだろうか……。
「あの!」
別のロリキャラがハイッと挙手した。
ライブ当日に俺の目ン玉を寄越せと執拗に迫った頭のおかしいロリキャラであった。
ロリ王が目ン玉ロリをぴっと指差す。
「兵長」
ロリ兵長は引っ込み思案な性格をしている。そのくせ、やたらと動ける。俺とは正反対だな。こういう黙々と作業できるタイプのキャラクターがこのゲームには向いているのかもしれない。俺だって黙々と作業できますけど?
……しばし待ってもロリ兵長はもじもじするばかりで何も言わない。みんなの視線を避けるようにサッとロリ王に身を寄せて、
「あのね……」
手でメガホンを作って、内密にロリ王のお耳に入れたい議を議inした。
……おいおい。やっぱり気が変わって俺の目ン玉が欲しくなったとかじゃねーの?
議inされたロリ王が「ふむ……」と偉そうに思案する。その間にロリ兵長は退避。ぴょんと飛び跳ねて、雨が降った次の日に水たまりを飛び越えるくらいの軽い感じで玉座の裏にサッと身を隠した。
……奥ゆかしいロリ兵長殿の内緒話はロリ王の心の琴線に触れたようだ。ニマッと笑って、サッと俺に手のひらを向ける。
「罰と品をとらす」
ナニッ。半幻術……!
ツヅラの頭上に浮かんだ歯車がギリッと軋む。
赤い光が針となって俺の影を縫う。ちっ……! くっそ! アットム! コイツぶっ飛ばしていいか!? いいよな!?
ツヅラぁ! オメェーの宴会芸はちょっとしたモンだが俺にゃ〜通用しねーぞッ! ネタは割れてるッ!
呪骸の別名は人工仙人。中国サーバーの山奥でひっそりと暮らす仙人の劣化版だ。半幻術は仙人が編み出したワザ。俺らが初めて仙人とヤり合った時、何故か変身できないという現象が起きた。一方で、仙人でも何でもないのに半幻術を半幻術で返せたヤツも居た。つまり条件は五分と五分……! 俺にも「権利」はあるッてコトなんだろ!
だが具体的にナニをどうやるのかさっぱり分からんかったし威勢だけではどうにもならなかったようで俺は幼女に対して突然「権利」を声高に主張する変な人になった。
ツヅラさんが「マジでかっ」という顔で俺を見ている。
……でも、まぁ罰とやらの内容によるかな。だろ? アットムよ。
「え? あ、うん。そうだね」
アットムくんはどんな時だって俺が欲しい言葉をくれる。
ツヅラさんがよっこいしょと玉座に座り直して幼女仲間たちに声を掛ける。
「えー? どうしよっかなー? ちょっとすぐには思い付かないし〜。罰ゲームはあとでみんなで相談して決めよっか?」
ねー?と首を傾げるロリ王にロリ臣下たちが「賛成〜」と恭順の意を示した。
OK。それじゃあこっちの用件を先に済ませよう。幸運シリーズは二個売れたって話だったな。こっちは容疑者のスクショを持ってる。スクショを見れば思い出せるかもって子〜? ハイ手ぇ上げて〜。
ぱらぱらと手が上がる。ツヅラは威風堂々、余裕のNo Hands。
……なるほど。姉貴。頼んます。
ロリコン姉貴がササッと俺に這い寄ってきて、俺のコートをくいくいと引っ張る。
え、まさか持ってないとか……?
姉貴がふるふると頭を左右に振る。
ああ……。俺は察した。推しとの対面に緊張するあまり喋れないようだ。メンド臭ぇオトコだなぁ。じゃあスクショを俺に送れ。
ロリコン姉貴が光のロリコンマスターのスクショを俺に投げる。隠し撮りのような構図だが……まぁいい。
ロリコン騎士団は野生のロリコン保護活動もやっているので、同類のスクショを持っていると何かと便利だ。
俺はロリコン聖堂をうろつく不審な人物のスクショを名前のあいうえお順で幼女に提示していく。
なかなかヒットしない。ヒットしないならしないで良いのだ。闇のロリコンマスターが騎士団に潜入しているという説はほとんど言い掛かりに近い。俺は初めから外部犯の説を推していた。それ見たことかという気持ちで消極的な変質者のスクショを順番に可視化していく。
……ベーゴマくん大丈夫かな。思い詰めてないといいけど。
「あ」
うん?
「その人」
「その人だよ〜」
ロリコン姉貴がごろんと床に寝転がってイヤイヤする。俺はかろうじて姉貴のジェスチャーを読み取った。
……見間違いの可能性もある。そうだな?
アイドルの雛たちはふるふると首を横に振った。
「んーん。その人」
マスター……ヤコブソン。ロリコン院長。オーティンティンの師。ヤツが……?
い、いや、まだそうと決まった訳じゃない。
単にヤツの推しが俺だった。そういう可能性だってある。幸運シリーズの何がそんなに良いのかは知らんが……。いっそ頭は大丈夫かと心配になるくらいだ。金が有り余って仕方ないならひとこと相談してくれれば良いものを。愛のコタタマくん募金を知らんのか。知らんだろうな。今考えた。その手があったか。
アットムとロリコン姉貴がハッとして身を起こす。
少し遅れてニブチンの俺にもこちらへ迫る足音が聞こえた。
ちっ……!
どうやらお出ましだ。やい。ひなども。お前らは手出しするな。でも本気で危なくなったらお願いね?
ロリコン姉貴が剣を抜く。
「……マスター……」
数十名もの剣士を従えた初老の騎士が、泰然とこちらへと歩み寄りながら剣を抜く。
ロリコン院長は言った。
「その姿、懐かしいな。我が弟子よ」
ちっ、マジで複数犯なのかよ……!
ロリコン院長は俺が動画で見た闇のロリコンマスターとは別人だ。体格、姿勢、仕草、そのどれもが合致しない。
姉貴! 変態超人は他にも居るぞ! 最低でもあと一人ッ……!
「……その場合、私も変態超人ということにならないか?」
……ロリコン呼ばわりされたほうがマシなの?
なるけど! ちょっとは気にしろ! ロリコンって何ー?みたいな感じになるだろ……! ロリコン軍団とか子供の教育に悪すぎる……。
しかも増えるのか。
複数ある窓を叩き割ってロリコンが次から次へと降ってくる。
無理にでも良いところを挙げるとすれば、そいつらはNo Touchの精神を貫く予定ということだ。
立ち止まったロリコン院長が苦い顔をする。
「……手回しがいいな。マスターベーゴマではない。評議会の議長か。先に始末したかったが……何故こうも後手に回る?」
敏感肌だ。あんなのが居るなんて誰も想像できない。ロリコン院長はたぶん内通者の存在を疑っている。闇のロリコンと接触して情報をリークするよう働き掛けるのは潔癖な……っ光のロリコンにはまず無理だ。しかし狭間を見つめ続けるロリコン姉貴ならばあるいはと院長は考えた。彼自身が姉貴をそうあるよう仕向けたのかもしれない……。
光のロリコンと闇のロリコンが衝突した。
近接職は一対一のPvPに強く拘る。マッチング。光と闇でペアを組み、骨肉を削り合う剣舞に没頭していく。二人の仲を引き裂く他職はここには居ない。
一度は打ち寄せ、密集していた熟練の剣士たちが最適なスペースを求め、まるで示し合わせたように散開していく。
謁見の間はたちまち剣戟踊る舞踏会会場へと様変わりした。
俺は孤独なシンデレラ。棒立ちしている俺に殿方たちは目もくれず、一人途方に暮れていると、座り心地の良さそうな椅子を発見した。
おい。寄せろ。
ツヅラは反抗的な態度を示したものの、さりとて追い払うのも面倒だとばかりに肘置きに貧相な身体を寄せる。空いたスペースに俺は可憐な細身をねじ込んだ。
16.決戦
喧騒の渦、その中心に奇妙な空白地帯が生まれていた。
マスタークラスの決闘の予兆がそうさせるのだ。
ロリコン姉貴が師へと短く問う。
「何故だ」
ロリコン院長が弟子に答える。
「意外か? そうか。私はお前に全てを伝えたつもりで居たが、伝え忘れたこともあったようだ」
彼にとってアットムは孫弟子に当たる。騎士団の解釈ではそうだ。
闇に属していたからと、全てが偽りと決め付けるのは早計だ。ロリコン院長の人柄は何も変わっていないように見える。
「アットム。ここは危ない。下がっていなさい。君にはまだ少し早い。ほんの少しだけな」
老年男性のキャラメイク。笑うと一層深くなる顔の皺には惹き込まれるような魅力があった。
アットムは頷かない。師に寄り添うように立つ。手ひどい裏切りに遭った気分で居るロリコン姉貴を憐れんだからではない。絶望に抗う為だ。
ロリコン姉貴では院長に勝てない。
彼女が弱いのではない。院長が強いのだ。精強のロリコン騎士団でも指折り数えて片手で足りるほどの剣士だ。
とはいえ……グランドマスターベーゴマと戦って無傷で済むとは考えにくい。
……時間の経過はどちらに利するだろうか?
おそらくロリコン議長はこうした事態を想定してこの場に数十名もの騎士を派遣した。それは教会に居ながらして出来ることだろうか? 議長が最初からそのつもりだったなら……評議会の緊急招集を偽装することもできる。今になって思えば大司教様に記憶を読まれたのがマズかった。たぶん彼女は俺たちがまた変な遊びをしていると思っている。
そんな、だって、クソ真面目にやったからって急に全部うまく行く訳ないし……。大して結果は変わらないなら道中楽しいほうがお得じゃんね?
何にせよ、この事案。盤面がどうなっているのかまったく分からない。誰も把握していないのではないか? 魔法ナシの世界観だとこうまで荒れるか。人間爆弾の有り難みが身に染みるぜ……。
ロリコン姉貴が動く。ここでの打開が肝要と見たか。彼女の師は闇に落ちた。だが傍らに弟子が居る。
迎え撃つロリコン院長は標的をアットムに絞る。アットムの潜在能力は計り知れない。この院長をして理屈が分からないのだ。
アットムの弱点は速度にある。院長が自分を狙ってくるのは好都合だった。置いて行かれずに済む。敵はマスタークラス。かつてない強敵に胸が躍る。一歩間違えば死ぬ。死ねない。弱さを言い訳にできるのは他人だけ。自分になんて説明すればいい? アットムの原点はそこにある。
俺はアットムの揺れるおっぱいに罪悪感を覚える。しかし目を凝らさずには居られない。整形チケットで性別を変えたことで女性らしい仕草を自然と身に付けている。そういう仕様だ。そうでなくてはVRMMOなど成り立たない。アットムの拳法はバグではない。チートでもない。だから男性と女性の身体の違いを数値の再入力で補える。いつもと同じ感覚なのに何かが違っていて、戦い方は身体が教えてくれる。
ロリコン院長が目を見張る。整形チケット……! こうまで変わるか……! 見誤った。アットムは拳士。剣士ではない。五体を武器とする。ゆえに動きが違う。根本的に違う。
ロリコン姉貴の動きがガタつく。アットムの動きがいつもと違う。連携がほころぶ。院長も攻めきれずに居る。今しかない。仕掛ける。姉貴が跳んだ。院長の頭上をとる。
アットムは瞬きをしていない。長いまつ毛が縁取る目は大きく見開かれ、五感を総動員して院長を追っている。姉貴との連携に難を感じていない。いつしか拳は開手へ。記憶に深く刻まれた大司教様の動き。
俺は不覚にもロリコン姉貴のお尻に目を奪われた。姉貴のキャラクリはかなり良く出来ていて、着ている服をそのまま使えるようになっている。潜入捜査用と考えれば納得の行くアバターだ。敵地でいちいち服を着替えてられないだろう。だが全身のバランスを考えると丸みを帯びたお尻まで完全にカバーすることは難しかったのかもしれない。パツパツに張ったデニムのジーンズが今にもハチきれそうで、アットムくん一筋の俺を誘惑しているようにしか思えない。だが俺は姉貴の卑劣な奸計に決して屈さない。アットム……! 俺に勇気を……!
ロリコン院長がアットムの手刀を大きく仰け反って避ける。ティナンを彷彿とさせる貫手の鋭さ。素晴らしい。しかもまだ底を見せていない。この先、一体どれほどの……! 院長が大きく体勢を崩す。地ずり……! 院長の剣が跳ね上がる。姉貴が院長の頭上をとっている。アットムを挟んで両者の斬撃が交錯する。
勝敗は一瞬で決する。
アットムの腕が刎ね飛ぶ。
ロリコン姉貴が鮮血を撒き散らして床に身体を打ち付ける。
ロリコン院長は無傷。危うい場面は何度もあった。そのたびにギリギリでしのいだ。運の良さ。それはあったろう。しかし、もっと単純に、ただひたすらに強い。
院長は天を仰ぎ、勝負の余韻に浸るように言った。
「良い、弟子を持った……」
アットムが膝から崩れ落ちる。四つん這いになって、服の上からおっぱいをぎゅっと押さえる。呼吸がおかしい。地に伏してぴくりとも動かない姉貴に這い寄ろうとして、バランスを崩して倒れ込んだ。
……やるねぇ、ロリコン院長。
俺はパチパチと拍手しながら立ち上がった。
院長が顔だけ動かしてこちらを見る。
「コタタマくんか」
勝負だった。結果に文句を付ける気はねぇが……。
ダチをヤられてハイそーですかってぇ訳にゃ〜行かねーだろう。
ヤろうぜ。やっつけてやるよ。
しかしベーゴマくんが颯爽と駆け付けてくれたので俺はそそくさと死に掛けてるアットムくんを回収していそいそと止血した。ツヅラっ。水っ。姉貴は……。ダメか。死んでる。GG。
俺はロリコン姉貴の冥福を祈った。
謁見の間に正面から乗り込んできたベーゴマくんが、キンキンカンカンしているロリコンたちの隙間を縫うようにトコトコと歩いてくる。
ダチをヤられてハイそーですかで済ませた俺を、ロリコン院長がじっと見つめてくる。
俺はアットムくんの背中をさする。
ロリコン院長が弾かれたように振り返る。
その視線の先にはベーゴマくんが立っていた。
ベーゴマくんが剣を鞘ごと抜いて杖にする。言った。
「や行とは、な……」
これは、とあるVRMMOの物語
あいうえお順とか小学生みたいなことやるから……。
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