モグラ帝国の野望〜もぐらっ鼻の末裔〜2
4.王と王
いつかはこうなる定めだったのかもしれない……。
VRMMOは仮想空間でアバターを操作するゲームだ。
従来のMMORPGであれば、プレイヤーたちは分別を知らない無邪気な子供のままで居られた。
男女の違いは髪型や目鼻立ちといったキャラクターを構成するパーツの違いでしかなかったからだ。
男女混合パーティーは珍しくもなかったし、それどころか性別指定のパーティーなど募集しようものなら忌避されたであろう。
このゲームにも当初はそうした名残りがあった。
アバターは仮初の肉体だ。しょせんはデータ。性別は0と1の数列の違いでしかない。そのように考えるプレイヤーが多く、これまでのゲームと同じようにやれると思っていた。
それが。
いつからだろうか……?
目には見えない壁が立ちはだかるように、男と女は別のコミュニティに属するようになった。
それは彼らがリアルで忌み嫌う差別の根源に根ざすものであり、オンラインゲームは天国を作る試みだった筈だ。
なのに肌が触れ合うというだけで、異性の吐息を意識せずには居られない。
色香に迷う屈強な男たちに、廃人たちが叫んでいた。やめろ。そっちへ行くな。まやかしだ。なんの意味もない……。
彼らの声に、男たちは一度だけ振り返り、「心配するな。すぐに戻る」と言って遠ざかっていく。そして、そのまま戻って来なかった……。
取り残された廃人たちは今も叫び続けている。
その声が……ようやく届いた。
男たちは戻って来たのだ。
「なぁんだ、こんな簡単なことだったのか……」
拍子抜けしたようにサトゥ氏が言い、玉座に腰掛けた。伸ばしたゴムを両手で広げ、頭の後ろで留め具に掛ける。耳が痛くならないマスクはコロナ禍が生んだ副産物だった。ただし彼が身に付けたのはマスクではない。
正面に向いた鼻腔は獲物をどこまでも追っていく執念の具現化だ。
モグラっ鼻を装着したサトゥ氏が足を組んで玉座の肘掛けにもたれ掛かる。
謁見の間に整然と並ぶモグラっ鼻を愛しげに眺め、「おかえり……」と独りごちる。
キッとまなじりを決するや、獰猛に犬歯を剥いてグッと身を乗り出した。狂気が宿る双眸に映るはモグラ城の壁、その遥か向こうに位置するウサ耳どもの巣窟だ。ベロリと舌舐めずりして吠える。
「楽しくなって来たなぁ! トコトンまで行こうぜぇ!」
マールマール鉱山の山中より見下ろす広大な平原に吹く風が草花を寝かしていく。大自然が織りなす色彩の奇跡が陰影を帯びてうねり、大海原を駆けていくかのようだ。
迫る波濤は白亜のウサギ城。
城内の謁見の間では、戴冠の儀が執り行われていた。
跪き、玉座へとこうべを垂れたリチェットが、モグラっ鼻に手を掛ける。時間を惜しむようにモグラっ鼻を引き剥がし、床に打ち捨てた。ゴムを固定する留め具が外れて、静まり返った城内に硬質な音を立てて転がる。
授けられたヘアバンドからぴょこんと二つの長い耳が立つ。
背に羽織るマントが大気を孕み、大きく揺れた。
打ち捨てたモグラっ鼻を踏みにじり、玉座の前に進み出る。
マントの材質を確かめるように手の甲でなぞると、振り返ると共にマントを大きく翻した。
玉座の脇に控えるはリリララとモッニカ。神聖ウサギ王国の王家に連なる女性二人を従えて、リチェットが迎え撃つとばかりにモグラ城のある方角へと屹然とした眼差しを向ける。
所狭しと並ぶウサ耳たちが、新たに即位した女王を見つめる瞳には煮え立つような戦意が宿っていた。
差し伸べられたリチェットの手がたわみ、くびり殺すように五指が軋む。
「来い。サトゥ。キサマらを一匹余さず狩り尽くしてやる……!」
わぁっ……とちいかわみたいな声で士気を上げたウサ耳たちが嬉しそうにぴょんぴょんと飛び跳ねる。そんな中、隅っこで死んでいた俺はむくりと身を起こした。
軽く幽体離脱して敵情を視察してきたのだ。
俺の傍らにしゃがみ込んでいるステラが緊張の面持ちで成果を確認してくる。
「ど、どうだった?」
ヤる気満々……ッて感じだな。
そう答えて、デスペナが入った身体の具合を確かめるように指を屈伸する。小さい手のひら。ココんトコ出ずっぱりのバンシーモードだ。頭の上でウサ耳がぴょこんと揺れる。
肩を落としたステラがアチャーと手のひらにひたいを押し付ける。
「諦めろよ〜……!」
俺はステラの肩を慰めるように軽くぽんと叩き、ウサ耳をぴょこぴょこ揺らしてリチェット女王に大声で報告した。
「陛下! モグラっ鼻の頭領はやっぱサトゥ氏で決まりやしたぜ! なんか楽しくなって来たそうで、徹底抗戦の腹積もりでさぁ!」
リチェット女王陛下がウムと頷く。
「もる禁パーティーへの憎しみでここまでやって来たような男だからな。……時に、コタタマ?」
へい! なんなりと!
「……オマエの立ち位置はコッチでいいのか?」
へぇ! このままステラお嬢様のおそばにお仕えできたらと!
「それ、すっごく不安なんだが……」
滅相もねぇこってす! あっしを疑うんですかい!? 陛下! お嬢様をこの城まで無事にお連れしたのはあっしですぜ!
「……まぁね。そうだけどぉ……そうなんだけどぉ……」
不安がる女王サマに、俺は力こぶを作って高い意欲をアピールする。筋繊維の存在が疑わしいふにゃふにゃした二の腕を手のひらでぺんと叩き、バチコンとウィンクをかます。
憎きモグラっ鼻と刺し違えてでもお嬢様をお守りする所存でさぁ! それともナンですかい? 陛下はあっしがモグラっ鼻に味方するとでも!? そいつはあっしに限ってあり得ねぇこった! 天地がひっくり返ってもそうはなるめぇーよ! あァーっはっは!
ステラが持つ【羽】をめぐって男女は真っ二つに分かれた。つまりモグラっ鼻は全員男なのだ。逆にウサ耳は芳しき、あぁ憧れの女の園である。俺がウサギ王国に身を寄せるのは当然の成り行きであった。
第一、裏切りがどうのこうのはリチェットにだけは言われたくない。モグラ帝国の元女王がどの口でナニを言っとるんだか。
あれよあれよという間にウサ耳軍の総大将に祭り上げられたリチェットも、その辺については思うところがあるらしい。いったん矛を収めてくれた。
「……うむ。よく励めよ。ステラは……どういう……?」
「……いや、普通にイヤなんですけど? コイツとは別に護衛は付けてくれるんですよね?」
「うむ。ヌオーを付けよう」
メガロッパ将軍がボソリと呟く。
「ネカマが二人……」
5.ウサギ王城-某所
普段は人が立ち寄らない小部屋には窓一つなく、机の上に置かれたロウソク型ランタンの心許ない灯りが、壁より染み出る闇に抗うかのようだった。
部屋の片隅に設けられた小さな祭壇には木製の神像が祀られており、一人の人物がひざが汚れるのも構わず跪いて祈りを捧げている。
小柄な人物だ。禁じられた行為を己に科すように全身を大きな布で包んでおり、容姿はおろか、性別も定かではない。しかし唯一、祈りを捧げる手は布に隠されておらず、きめ細やかな肌の質感と丸く小さな爪が、若い女性を匂わせる。そう思えば、大きな布に包まれた身体の輪郭もどこか華奢に見えた。
一心に祈りを捧げる女性?の背後で小部屋のドアが小さな音を立てて開く。ドアの隙間から滑り込むような所作は、細心の注意を払っていることが窺い知れる。室内に入って来たのは先の人物よりもずっと小柄で、見るからに年端も行かない子供だった。
後ろ手にそっとドアを閉めた子供が物音を立てないよう慎重に歩を進める。机の横を通る時だけ、ランタンの灯りがその容貌を淡く照らす。
特徴的な尖った耳。少女だ。性徴前の顔立ちは幼いながら整っている。吊り上がった口角が年齢不相応な感情の働きを匂わせるのか、どこか大人びて見えた。
少女の小さな両手がゆっくりと伸ばされ、祈りを捧げる人物の首に近付いていく。その手が布に触れるか触れないかのところで、祈るものの唇が開き、言葉を発した。
「ピエッタ」
女性の声だった。
ピエッタと呼ばれた少女がチッと舌打ちする。机に備え付けの椅子にこなれた様子で腰掛けると、化粧っ気のない小さな唇からまろび出たのは、可憐と評しても良い姿には不似合いな粗野な話ぶりだった。
「まさか潜入に成功するとはな。どうなってんだ、この城の連中の防犯意識は」
祈る女が姿勢を変えることなく答える。
「計画通りさ。王国はネカマを理由に弾くことはできない。そう、全ては計画通りだ。そっちはどうだ?」
ピエッタは「フン……」と気乗りでない様子で鼻を鳴らした。
「本気でやるのか? お前らにとってアレは邪魔なんじゃねーのか?」
薄闇の中、二人の密談が進む。
ピエッタは壁や天井をしきりに気にしていた。どこか言葉を選んでいる様子なのは、強い猜疑心の表れだった。
祈る女は答えない。
一つの質問につき、一つの答え。それは、この二人の間で交わされた暗黙の了解だった。
ピエッタが手元のランタンをひっくり返しながら小声で言う。
「……アレはティナンには扱えない。案は出したが、変な理由で却下された。たぶん所有権の問題だ。ティナンには所有権そのものがないし、アイツはアレを気にする素振りがない。お前の言うことが正しいなら……」
祈る女の肩が小刻みに震える。声を押し殺して笑っていた。上擦った声で言う。
「インベントリか。どうやら本物らしい。……ピエッタ。よく気が付いたな。『俺ら』にとってアレは邪魔だ。が、『俺』にとってはそうじゃない。それはヤツらにとっても同じことなんだ」
その真意を探るようにピエッタが祈る女の背を睨み付ける。口を開き掛けて、壁をチラリと見る。視線を彷徨わせてから、女の背に視線を戻した。
「……おい。私との取引は忘れてないだろうな? 私がその気になればテメーはオシマイだぞ。そのことを忘れるな」
女がスッと立ち上がる。
「ピエッタ。俺に念押しするのは妙な話だ。お前から取引を持ち掛けられて、俺はとても悲しい気分になった。しかし盲点だったよ。だから……もう一つだけ教えてやる」
女が振り返る。ランタンの灯りが、目深にフードを被った女の唇だけを赤く照らしていた。
女がゆっくりと唇を開く。発声はなかった。
女の唇を読んだピエッタが「まさか」と言うように目を見開く。
「ッ……! れ、レ氏か? レ氏がそう言ったのか……?」
女がフードの奥からピエッタを見つめる。女はピエッタの反応を観察していた。ややあって首を横に振る。
「……いいや、可能性の話だ」
ピエッタが安堵の溜息を吐く。
「そ、そうか。しかし……あり得る、か」
腕を組んで考え込むピエッタの反応を、女は好ましく感じたようだ。大きな布を引きずるように歩き出し、ピエッタの脇を通り抜ける際に彼女の頭を優しく撫でた。
「さわんな!」
激昂したピエッタが女の手首に噛み付いた。
「痛ぇっ!」
悲鳴を上げた女がピエッタを引き剥がして、腕をさすりながらよろよろと小部屋を出ていく。
女が小部屋を出る直前にピエッタが「ふん!」と荒い鼻息を吐いた……。
6.ウサギ王城-中庭
所用で席を外していた俺は、城の中庭で洗濯をしているステラ、ヌオーに「おーい」と手を振って近寄っていく。
シーツを物干し竿に引っ掛けているステラがこちらを見て「あ! 生きてた!」と言う。
失礼な。俺をセブンと一緒くたにするんじゃない。ほぉら、キレイになったぞ〜。
そう言って俺は畳んだシーツを広げて見せびらかした。
基本的にプレイヤーの身の回りのものは洗濯しなくても良い。汗や皮脂といった老廃物は放っておけば母体に還元される仕組みになっているのだ。
しかしお布団に付いた化粧品までは分解されない。特に口紅は厄介だ。成分のほとんどがオイルなので、なかなか落ちない。
お化粧しなくても女キャラたちは十分可愛いのだが、彼女らは美の高みを目指して進み続ける。キャラクリでまつ毛を盛るにも限度があるし……巻かないと目に刺さる……全身の汗腺をなくす訳にも行かんといった事情もあり、カワイイの限界突破はメイクの力を借りるのだ。
なんだ化粧が付いたくらいでと侮るなかれ。
ウサギ王国は男子禁制のお花畑。となりの子が顔面を盛れば負けじと自分も盛る。女子校は男の目がなくてダラけるとよく言うが、短期間ならばむしろ芽生えるのは競争心だ。結果、洗濯物の量が物凄いことになる……。
俺はヌオーの横に座ると、口紅を落として来たシーツをじゃぶじゃぶと手洗いしていく。元から城にあった課金アイテムの洗濯機もフル稼働しているが、まったく追いつかないので、仕方なく俺たちが人力でお洗濯している。特に寝具はかさばるからなぁ。
俺は喋っていないと死ぬ男だ。手を動かしながら口も動かす。
大体お前らなんで魔石持ってねんだよ。特にステラ。お前、黒魔術師じゃなかった? 魔石がないと使い魔を出せねーだろが。
種族人間が三段階目の攻撃魔法を使うには使い魔の補助が要る。使い魔は魔石から孵化させるのだ。
物干し竿に掛けたシーツの角度を調整しているステラがムッとして答える。
「逃げてる時に全部使ったからですけど? てか、あんたには言われたくない。生産職が魔石を持ってないとか初めて聞いたってーの」
おっと、やぶ蛇だったか。魔石って微妙にデカいからポケットに入れてジャラジャラ持ち歩きたくねんだよな。ちゃんと仕入れて来たから安心しろ。
ヌオーがシーツを「ほい」と手渡してくる。また口紅か……。お化粧を落としてからお布団に入りましょうね。ログアウトしたらすっぴんに戻るからって油断してるんじゃないの〜?
俺はシーツを手繰り寄せて魅惑の痕跡を捜索する。おぅ、クレヨンを塗ったくったような……。油断というレベルではない。これは芸術だ。まったくもう、あの子たちったら。俺は魔石を取り出して指先に繭を張った。繭でゴシゴシとシーツの表面を擦り、世に出してはいけない芸術作品をこの世の歴史から葬り去っていく。
俺のクラフト技能が珍しかったらしく、俺の手元をじっと見ていたヌオーがふとこう言った。
「手首どうした? その歯形」
ん? 俺は左手首をひっくり返して見る。歯型?
「違う。右」
ああ、こっちか。ホントだ。
俺の右手首には小さな歯形が付いていた。
気付かなかったな。イヤそんなことある? スタンド能力に目覚めちまうかもしれん。
ヌオーが空を仰ぐ。
「スタンド能力か……。コタタマくん。お前はどのスタンド能力が欲しい?」
ジョジョ語り定番のヤツ〜。コタタマ「さん」な。なんで俺をくん付けで呼びたがるヤツがちょくちょく居るんだ……。
「俺はサバイバーかな……」
むっ、オタクしぶいねぇ……。
サバイバーとは微弱な電気信号で闘争本能を刺激するスタンドだ。DIOが「もっとも弱いが手に余る」と評したことで有名。同時にスタンドには適材適所があり、「弱いスタンド」というのは友達のプッチ神父にお願いされて無理にでも挙げるならば、といったものだった。
まぁサバイバーチョイスはザンヘイらしいっちゃらしいな。俺もシブいチョイスで対抗したいところだが……スタンドは精神のビジョン。自分の心に嘘は吐けねえ。俺はポッと頬を赤く染めた。お恥ずかしながら……ザ・ワールドです……。
「時止めてナニする気だよナニを〜」
俺の「世界」だぜ。無駄ァ!
ネカマ二人で仲良くジョジョ語りをしている一方その頃。
ウサギ王国とモグラ帝国は着々と軍備を進めていた。
両国の歴史は血塗られており、これまでに何度も日本サーバーの覇権をめぐって衝突を繰り返してきた。
その大半は、兵力で大きく勝るモグラ帝国の侵略に対して寡兵の神聖ウサギ王国がどのようにして抗うかというものであったが……今回は立場が逆転するだろう。
MMORPGにおけるネトゲーマーの大部分を占めるのはネカマなのだ。
正確なところは分からないが、俺の見立てでは男女ネカマの比率は3:1:6。
ひと口にネカマと言っても様々だ。単に女キャラを使っているだけのプレイヤーはネカマではないという説もある。が、ネカマの分類はどうでもいい。オレっ娘を男でカウントしてしまうと計算不能になる。社会人の一人称は「私」が正しいのであって別にリアル性別を偽っているつもりはないとか言い出したら、もはや全員男になってしまう。LGBTが取り沙汰されて久しい昨今、LGBTはLGBTQへと更なる発展を遂げた。抑圧されてきた人々がついに立ち上がり、真の平等の旗の元に集結しつつある。この勢いは止まらない。ネカマという言葉もやがては不適切とされ、狩られていく定めだ。公文書から性別の表記が駆逐され、自分は無関係みたいな顔してる俺もまた性別不詳になるだろう。
でも今は……ややこしすぎるので、あえて時代に逆行するように見た目が女ならネカマか女ということにしておきたい。
神聖ウサギ王国は女とネカマの連合軍だ。
見た目はどうあれリアル男ならコッチ来いよとモグラっ鼻は主張するだろうが、その言い分は通らない。
女性専用車両に法的な強制力はないが、そちらに足を踏み入れるくらいならば世の男性諸君は人と人の圧に挟まれることを選ぶ。
男友達しかおらず、普段は「女扱いすんなよ!」とか言ってるネカマですら、今のモグラ帝国に身を寄せることはすまい。
見た目が女というだけで屈強な男たちを奪われたサトゥ氏は、暗いトンネルを走り続けてきた。
暗く、長いトンネルだ。
走り続けていれば、やがてはトンネルを抜けることができると信じて。
なのに、気付いてしまった。
0.5秒の壁。
ゲームだけが人生だ。そんな自分でさえ越えられない壁がある。
どの口で男たちに戻って来いなどと言えよう。
しかし男たちは戻って来た!
かつての彼らよりもたくましく、より、ずる賢くなって!
……サトゥ氏は一歩も退くまい。
モグラ帝国の怨念を一身に宿して攻め込んでくる。
その怨念を断ち切らねば、この戦は……終わらない。
ウサ耳とモグラっ鼻。
長きに渡る因縁に終止符を打つ時が迫っていた……。
これは、とあるVRMMOの物語
も、モグラのオーラが見える。あれは……あれは破滅の光だ……!
GunS Guilds Online