スーパースター
1.Side-コタタマ2号
俺はリアル疑惑がある地球に行くのをあんなに嫌がっていたのに、今ここに居る俺を増やすことは躊躇わなかった。
それはリアルの俺なんかより、コタタマというキャラクターのほうが上手くやれるからだ。こっちの俺のほうが楽しい人生を送っているからだ。
つまらない人生を送っているリアルの俺と会いたくなかったからだ。
へっ、廃人どもを笑えねーな。
俺は俺1号とは完全に独立した個人だ。かつて俺を大量増殖した時とは違う。コードで繋がっていない。
それでも完全に同一のパーソナルを持つ俺たちの考えはぴたりと一致する。反目することはない。
俺たちは気持ち悪いくらい同時に叫んだ。
【隼人!】
【本郷!】
それだけで通じた。俺たちは仮面ライダー1号と2号なのだ。ショッカーの改造人間とは違う。正義に燃える熱い心がある。互いに頷き合い、各々の役目を果たすべく敵に目を向ける。
ネフィリアは俺を晶獣に食べさせて時間稼ぎをするつもりだったようだが、時間を稼ぐならもっと良い方法がある。
晶獣どもはこの俺が倒す。
とうっ! 俺は地べたを触手で叩いてばうんっと跳ねた。前方宙返りして束ねた触手を下方に突き出す。今だ! コタタマキック!
晶獣にはスタイリッシュ魔法がある。しかし今の俺には使えないんじゃないか?
俺には確信があった。
スタイリッシュ魔法はルールを逸脱している。狙った相手を撃ち殺せる攻撃魔法などというものは戒律のルールに反している。殺傷能力を持つ魔法は味方を犠牲にするものでなくてはならない。
だが何事にも例外はある。このゲームにおいて命の価値は等しくない。モンスターという強い生き物が、種族人間のみを対象とした場合……おそらく価値の交換は成立する。
それがスタイリッシュ魔法の正体だ!
エンドフレームの戦力は眷属を上回る。今の俺にスタイリッシュ魔法は使えない!
しかしそんなことはまったくなかったようで、急降下してくるデカブツを警戒した晶獣どもが身を伏せて激しく放電する。束となって放たれた稲妻がバツバツと俺の装甲を砕いていく。全身が麻痺した俺はふわっと浮いて地べたに軟着陸した。
……考えてみれば、ムィムィ星で密輸されたモグラさんがベムやんにスタイリッシュ魔法を使ってたな。俺の予想は的外れだったらしい。
まぁそれは仕方ない。予想が全部当たるなら苦労はしない。
だが純生産職の俺はともかく、暇さえあれば狩りに行ってるゴミどもは知っていたのではなかろうか? だからエンフレを出さなかったんじゃないか?
デカいエサが降ってきたと晶獣どもが俺に群がる。俺は身体が麻痺していて動けない。地べたに寝そべりながらギョロリと目ん玉を動かしてゴミどもを恨めしそうに見る。
「……なんだよ?」
「……話が違うってカオだな」
「コイツ、思い込んだら一直線だからな」
「ウケる」
だが時間稼ぎは成功した。
晶獣たちは俺の装甲をペリペリと剥いて、俺のぷりっとしたお腹に鼻面を突っ込んでくる。戦闘を放棄して駆け付けるほどの熱の入りようだ。
俺は勝ち誇った。
ふっ、下等な人間どもとは肉のランクが違うのさ。作戦通りだ。
壊滅寸前だったゴミとキノコがえっちらおっちらと戦線を再構築していく。継戦能力が高い女キャラたちは割と余裕があった。俺の真ん丸ボディをぺんと叩いて、
「コタタマくん、やるじゃーん!」
「……今のうちに対策を練らないと」
「再生するのは反則だよ〜!」
体力はまだ残っているようだが、彼女たちはボロボロだった。手足を失った子も珍しくなく、頭から水を被ったように大量の発汗が見られる。お気にの服はところどころ穴が空き、土や血で汚れている。せっかく気合を入れてセットしてきた髪は乱れて、電撃で焼き切られてしまったのか不揃いになっている。
それでも彼女たちは美しかった。
死地にあって、なお生命の輝きは損なわれることがない。
それが、たとえ強がりから来るものであったとしても。
……これが晶獣か。手が付けられない。エンフレを出せば狙い撃ちされる。一時的に行軍を遅らせることくらいはできるが、リスクもある。
エンドフレームはモンスターにとってご馳走だ。
ただでさえ強い晶獣どもが、今俺をハムハムして更に強くなる。ガムジェムによる再生に回数制限がないのなら、いよいよ詰む。
ステラは大して役に立たないし。やはりじゃない人に日本サーバーの頭は荷が重かった。本人なりに人間爆弾の運用やリジェネを切らさないようがんばって指揮をしているようだが、判断がいちいち遅くてヌルい。ワートリの臨時隊長に選出されたジャクソンを見ているような居た堪れない気持ちになる。俺はジャクソンのまだ見ぬ才能を信じているが、ステラに関してはどうかと思っている。
と言うより、スマイルくんと同じことをやれというのは無理があるのだ。あんなの他に同じことができるヤツを連れて来いと言われたら中国サーバーのマジュンくらいしか思い付かない。
同情した女キャラたちがステラを慰めているが、あまり効果はなさそうだ。この調子では、そう遠からず指揮系統が破綻する。賢いフリをしたゴミどもが指示を無視して勝手に動き始めるだろう。そうなればステラはますます自信を失う。
……やはり分業するしかない。今のステラに戦闘指揮は無理だ。イキナリやれと言われて、やれるほうがおかしい。だが、指揮権を他人に譲ればこの先もずっと同じことの繰り返しになる。ステラの威厳は失われ、二度と戻らない。誰も言うことを聞かなくなる。
ステラぁ〜ぁぁぁぁぁぁぁぁ。
俺は乳を求める赤ん坊のようにステラを呼んだ。
びくっとしたステラがこちらのほうを向く。
「……それ、やめてくんない? なんかキショいし……」
ナニしてる。身体を張って晶獣どもを足止めしてる俺を誉めろよ。ヨシヨシしろ。子猫に話し掛けるような優しい気持ちでな。あとガラガラを持って来い。
俺はオギャッた。
俺なりの結論はこうだ。指揮官の能力が不足しているなら、兵隊も同じだけ頭が悪くなればいい。全体的に弱体化したほうがたぶんマシな結果になる。
だから俺が率先してバブる。
「ポチョに言い付けますよ」
俺を信じろ。お前は俺のママになるんだ。
「本気で言い付けるから」
元気出せって。無理にうまくやろうとするから空回るんだ。頭悪いのなんかどうしようもねぇーだろ。俺は分業しろとは言わんぞ。俺らの頭はお前なんだ。ちゃんと俺らの面倒を見ろ。頭が悪いのは仕方ない。他で補うしかねぇだろ。じゃあ何で補う? 今後がんばるって? 練習すりゃデキるようになンのか? そんなの分かんねぇだろ。必要なのは今。今この場で手持ちの札を切るしかねぇんだよ。なら、もうこれはバブみしかねぇだろ〜。お前も女だ。母性の一つや二つはあンだろ。そいつを出せッて言ッてんだ! 他に代案なんか出ねぇから! な! いいだろ!? 俺をヨシヨシするんだよ! ママぁー!
「キモいキモいキモい!」
ダッと地を蹴って逃走するステラに俺の触手が迫る。たちまちステラの身体に巻き付き、宙吊りにした。力加減を間違うと殺してしまいそうなので、分割した触手で念のために服をめくろうとしたが、これはセーフティに阻まれガインと弾かれた。
「ヤだっ!」
ステラが俺の触手を両手でバシバシ叩く。
チッ、強情な女だ。他の女どもがステラに同調して俺の触手をガンガン叩いてくる。
「やめたげなよ!」
「コタタマくんサイテー!」
「私たちの味方だと思ってたのに!」
黙らっしゃい! 俺だってなぁ! 好きでこんな犯罪臭ぇコトやってる訳じゃねぇーんだよッ!
……でも涙目になって俺をキッと睨んでいるステラはちょっと良かった。グッと来るものがある。
俺は多節棍みたいなベロをジャラジャラと伸ばして、いたぶるようにゆっくりとステラへと近付けていく。
ステラがヒッと息を呑む。
「そこまでだ!」
チッ、イイところで……! 誰だ!?
いや、分かってる。この声はリチェットだ。
リチェットのあとにぞろぞろと【敗残兵】メンバーが続く。今更になって何だよ……?
【敗残兵】のメンバーは強い。強いが、晶獣をどうこうできるとは思えなかった。
おや、キューティーも居るね。俺のクソのような同期であり、自分も【敗残兵】の一員みたいな顔したメシ屋だ。
四つん這いになって地べたの匂いを嗅いでいたサトゥ氏が両手を身体の前に垂らしてサッと立ち上がる。
キューティーが手に持つ何かを大きく振りかぶった。
「サトゥー! これを使えー!」
こらこら。食べ物を粗末にするんじゃない。俺はキューティーがブン投げたブツを素早く触手でキャッチした。そっとサトゥ氏の前に置いてやる。
サトゥ氏は地べたに正座した。懐から魔法瓶を取り出して、キャップを外す。
キューティーが投げ付けたものはカップラーメンだった。
パッケージにはこうある。
敗残兵監修……サトゥキン、と。
どこを見ているのかよく分からないサトゥ氏が箸を片手に「ウマイ!」と絶賛していた。
……みそきんイイよな。俺もレビューしてぇわ。
サトゥ氏のガムジェムはカップラの形をしている。
作ったのか。好物を。監修することで……!
俺は驚愕した。
と同時に、またヤられたという思いがあった。スマイルの時もそうだった。コイツが居る所為で俺たちはいつまで経ってもまとまらない。
俺らでステラを盛り立てて行こうとしてるのに、どうしてお前はいつもそうなんだ……!
俺はステラを解放してやった。触手をクソ廃人に差し向ける。
出しゃばんじゃねぇー! 殺すッ!
サトゥ氏はカップラのフタを剥いでかやくを吟味している。言った。
「コタタマ氏。俺は0.5秒だった。お前は?」
俺の触手がサトゥ氏に触れる寸前でぴたりと止まる。
お、俺は……。
……俺はサトゥ氏が言わんとしていることに心当たりがあった。
サトゥ氏が淡々と続ける。魔法瓶のお湯をカップラに注ぎながら、
「ピエッタに負けたそうだな。敗因は何だ? 分かってるんだろ……」
俺は……分かっていた。自覚していた。指摘されて初めて、避けては通れない問題なのだと気付かされて、目眩がした。
0.5秒だ。俺はガキンチョのパンツなんか興味がないハズなのに、ピエッタがパンチラした瞬間に俺の身体が俺の意識を裏切った。身体が言うことを聞かなかった。その時間が……0.5秒だった。
ウサ吉にハムハムされている俺1号がごろりと寝返りを打つ。腹腔にぽっかりと穴が空いている。生きているのが不思議なくらいだった。残された時間はあまりに少なく……。
【サトゥ氏……! お前ほどの男でも、なのか……!?】
サトゥ氏がこくりと頷く。
それは、つまり……パンチラ殺法は克服できないということだ。
本能と理性は相反するものだと思っていた。しかし、そうではなかったとしたら。
本能と理性が密接に結び付いた瞬間、その狭間から生まれるものが人間の真骨頂だ。
いかなる荒業によるものか、サトゥ氏はパンチラ殺法は克服できないと悟った。そして何かを掴んだ。なら、そいつがどんなモンか、見てみたいじゃないか……。
サトゥ氏がカップラの仕上がりを座して待つ。
時間制限。
この宇宙を生きる、ありとあらゆる生き物に等しく時間は流れる。
時間というものの価値は、戒律が支配する世界においても有効だ。
サトゥ氏のガムジェムは、俺たちが今まで目にしてきた、どんなガムジェムよりも強大な力を秘めている。
クソッタレが……!
俺は触手を引っ込めて叫んだ。
ステラ! 3分だ! 3分稼ぐぞ!
3分。
カップラが仕上がるまでの時間。
その3分をめぐる攻防が幕を開ける。
2.Side-コタタマ1号
俺の傍らに立つネフィリアがハッとした。
「まさか! 【奇跡】か!?」
NAiテメェー!
何のことかさっぱり分からんが、ネフィリアがそう言うならそうなんだろう。俺はひとまずキレた。
ネフィリアの程近く、命の火が弾ける。運営陣が出現する際に見られる現象だ。
戦場に倒れたプレイヤーの遺体は命の火に還元される。俺がゴミをこねて俺を作るように、大気中に撒かれた生命の灯火が結集し、美貌の女性を象っていく。
ネフィリアが気圧されたように後ずさる。
出現したのは黒髪黒目の女性だった。
ナイツー……!?
彼女が何故? 奇跡……ネフィリアはそう言ったのか?
ナイツーの姿を目にしたクリスピーが激昂した。
晶獣に対しては積極的に攻勢に出なかった人型のレイド級が人間離れした膂力でナイツーに急迫する。
「システム! ダッドをーッ!」
説明の手間を惜しむから言葉は最低限の繋がりすら千切れて端的なものになる。
クリスピーの身体ごとぶつけるような回し蹴り。ナイツーも蹴りで応戦した。両者の足が交差し、弾けるように離れる。
結果だけを見れば互角。分が悪いのはナイツーだ。彼女の身体を構成しているのは人間の血肉である。膂力や体力もそれに準じる。
対するクリスピーは傀儡の王。際限なくあふれる力を人の器に押し込んでいるだけで、見た目に反した怪力を持つ。
とっさに反撃したナイツーの体術は見事だが、律理の羽やそれに近しい理不尽な武装を持たないこと、もしくは武器を隠し持っていたとしても瞬間的に扱えるものではないことを露見していた。クリスピーの次撃は容赦のないものとなるだろう。
クリスピーは慎重だった。狡猾とも言える。圧倒しているだろう膂力で押し切ることを選ばなかったのは、たぶんナイツーの出自が関わっている。
ナイツーは首を傾げて不思議そうにクリスピーを見ている。
クリスピーが追撃を浴びせんと前に出る。同時に手のひらを突き出して固有スキルを発動した。
「自分のスキルで死ねッ!」
傀儡の王たるクリスピーの固有スキルは【学習】。それはもしかしたらプレイヤーが持つスキルコピーの原型かもしれない。学びの多くは真似ることから始まる。
クリスピーはナイツーのスキルをコピーし……。
驚愕した。
「な、なんだ!?」
戸惑いながらも止まれずに蹴りを繰り出す。蹴り合いっこは敵わないと見てか、ナイツーはクリスピーを飛び越した。精彩を欠くクリスピーに行き掛けの駄賃とばかりに蹴りを叩き込んだ。くるりと回って華麗に着地する。
クリスピーにダメージはない。蹴られた後頭部ではなく、頭痛を堪えるようにひたいに手をやる。ふらつき、一歩、二歩と下がっていく。
「こ、このスキルは……。こんなスキルが……?」
クリスピーはナイツーのスキルをコピーすることで彼女の手札を暴くと共に完封を狙っていた。そのこと自体は理に適った戦法に思えるが、今回はたまたまそれが裏目に出たようだ。
……ナイツーはシステムの徒だ。ダッドがプレイヤーと接触したことで、システムは大きな改変を迫られた。ダッドの固有スキルはシステムに干渉するほど強大なものとなっており、それに反発する形でナイツーが生まれた。
俺をハムハムしていたウサ吉が食事をやめた。
振り返ったナイツーとウサ吉の目が合う。
ウサ吉と同化し、体内に深く根付いたガムジェムが肉を掻き分けるように胸部へと露出する。
ウサ吉のガムジェムは黒い輝きを帯びていた。単なる光沢とも違う。内部に黒い炎が灯るかのようだ。
クリスピーがナイツーから離れ、苦しげにうめく。
「だ、ダッド……。この女は危険だ……」
長年の学習により、クリスピーは戒律を読むことができる。それはたぶん人間が武器の形を見れば用途がなんとなく想像できることと似ていた。
ナイツーを危険視しているのはクリスピーだけではない。ネフィリアもハッキリと疑念を向けている。
「ナイツー……。お前が……晶獣に力を与えていたのか……」
……市場にあふれるガムジェムはどこから来た?
ョ%レ氏はナイツーの固有スキルが【奇跡】ではないと言っていた。
しかし【奇跡】ならば……スタイリッシュ魔法の再現も……おそらくは可能だ。
ナイツーは……単純に考えたならダッドと敵対関係にある。
そして晶獣は……ダッドの眷属、菌類の侵攻を食い止めている。
ウサ吉が前足を差し出した。ナイツーへと。
ナイツーがウサ吉の前足に乗る。
天使の固有スキル【奇跡】は全てのスキルの原型だが、最大最強のスキルと称されることはない。
奇跡より出て、奇跡を超えたとされるスキルが、この世界には四つあるからだ。
3.某所-ラーメン屋
お世辞にも衛生的とは言えないが、趣きのある店内のテーブル席にタコと少女が向かい合って腰掛けている。
少女は幼くも整った容貌をしており、向かいに座るタコのような生き物と血縁関係があるとは思えなかった。
すわパパ活ならぬタコ活かと通報されてもおかしくない組み合わせであったが、不思議と周囲の客は気にする素振りもない。
ョ%レ氏とジュエルキュリだった。
すでに注文は済ませていたらしく、威勢の良い店員が二人の前にラーメンを置く。二人ともトッピング全盛りで、所狭しと具が盛り付けられている。
ジュエルキュリが割り箸をパキッと割り、合掌して「いただきまーす」と嬉しげに言う。
一方、ョ%レ氏は店内の片隅に置かれた液晶テレビを凝視していた。感情を示す瞳の色が徐々に赤み掛かっていく。呟く声に強い警戒が滲む。
「【一番星】」
「うまっ。メシうめぇー。タコさん、麺が伸びちゃうよ? 食べないの? なら私が貰うけど」
食欲旺盛なジュエルキュリがニコニコしながらサッと手を伸ばす。その手をョ%レ氏のタコ足がガッと掴んだ。強い調子で警告する。
「言った筈だ。海苔一枚渡さん、とな」
……何の前触れなくタコの華麗な日常が流れるのは時間の交換なのだとクルールー……博士は言っていた。
この現象がそうなのだろう。
無益な時間を過ごすヒューマンとは違うのだと言わんばかりにショートコントを見せつけられ、次の瞬間には幕が落ちるように視界が暗転する。
一切の光が遮断された暗闇の中、口で説明するのも億劫だと言わんばかりに文字が浮かぶ。
【Tips】
【Diva】
【一番星】
【ディーバは「歌姫」の意】
【歌唱や舞踏で対象を強化するバフ系スキルの総称である】
【とりわけ四つの解放段階を完全統合したエト・メト・ララトの固有スキルを「一番星」や「織姫星」または「人間讃歌」と呼ぶ】
【限界突破の極致とされる伝説的なスキルである為、その他にも様々な呼び名がある】
【箒星、屑星、スペースデブリ、打ち上げ失敗、A5肉など】
【スキルの効果は術者の歌声を聞いた全プレイヤーの段階的な超人化と無敵化】
【戦意高揚、戒律縫合、過剰強化、生命沸騰の四つの段階を経る】
【完全統合型のスキルである為、強化の順序を組み替えることはできない】
【習得条件があまりに厳しく、エト・メト・ララト以降、「一番星」と呼ばれるまでに至ったスキルは存在しない】
これは、とあるVRMMOの物語
元が良かったんだなぁー! 元がぁ! まっ、せいぜい私たち姉妹の足を引っ張んなよって話ですわ!
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