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28/7/6  作者: 伊馬竹 根室宇
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63歳の青春記

また勝ってしまった。

ほどほどに、何事も、断食道場で教わった。

フリーの雀荘に行くのは道徳的にも悪いこと、止めなければとずっと罪悪感を持っていたのだが、ゲーム四回と決めてからは、調子がいい。


それにしても、雀荘のスタッフというのは、基本的に優しい。60をすぎたお父さんの私にも温かい。

雀荘に出入りし始めたのは、19の時。安下宿住まいには、話ができる唯一の場所だった。

当時は時間15円、今は600円。自動卓の普及が雀荘の雰囲気までも変えてしまった気がする。


初めて牌を握ったのは、小学校高学年の頃か。父が凝り始めて、弟、3歳位だったかの妹、電気コタツの裏側のネルを使ってだったが、その内、フロアカーペットの切り端に牌をカチンと押し付けられるよう木の枠で囲んだ麻雀台を作ってしまった。

今思えば、器用だったなと。


そんな父と哀しい別れをしたのが、20年前。

家業は三月四月と忙しい。すい臓を悪くした父に跡継ぎを、と病床で言われたのは

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