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4、昇る稲妻

夜に書くとなぜかいつも書いた文章を保存出来なくなってしまいました。おかげでかなり進行が遅れました。心が折れそう(笑)

 俺の後ろからやってきたのは三匹のゴブリン。ギャーギャーと俺を威嚇するように不快な鳴き声をあげてきた。それに対し俺は全身帯電中。初の戦闘なのに思考加速のおかげもあっていたって冷静だ。しかもこの魔物三匹を相手に丸腰という状況でもあるアイデアが浮かぶほど落ち着いていた


(鳴き声も言ってみれば振動だ。もしかしたら声にも魔力を籠めれるか?)


 適当な掛け声をあげながら声の振動に気を集中して魔力を籠めた。相手を威圧し恐怖させるイメージと共に。

 

「はああっ!!」


 俺の口から発せられた振動には術者が対象とした者を震え上がらせる恐怖の魔力が籠めれていたが、俺はまだレベルが1でしかも人化しているためさほど大きなショックを与えるには至らなかったが、雑魚筆頭のゴブリンの動きを膠着させるぐらいには十分だった。

 

「「「ギャッ!」」」


 一瞬ビビったゴブリンの隙を見逃さず、元々かなり高めの素速さに帯電の身体能力up効果もあってのレベル1では有り得ない速度で3匹のゴブリンの内の一匹に突っ込んだ。そして右手に振動の魔力を先程木を折った時と同じくらい籠めてゴブリンの左胸にそっと触れた。しかしさっきとは違い、折るのではなく内部の心臓を潰すイメージをしながら。


「ギッッ…」

 バタッ


 俺の前にいたゴブリンは血を吐きながら倒れた。イメージ通りなら即死だろう。

 他の2匹は仲間が一瞬でやられたことにワンテンポ遅れて気づき、急いで逃げようとするが彼らが後ろを振り返り切る前には既にもう、1匹は倒れていた。


「ふう」


 何の問題もなく最後の一匹を狩り終えた俺は少し安心する。この世界でも何とかやれる、そう思いとりあえずMPの消費を確認する。


 MP:1214/1273


 (ほとんど減ってない)


 俺のMPが多いのか帯電と振動の燃費がいいのかは分からないがあまり消費MPを気にしなくてもいいようだ。ちょっと嬉しくなっている時に気になることがあった。


 (よくステータスって細かく見れたりするけどできないかな?)


 疑問に思ったため即実行。まず種族の雷轟龍に意識を集中してみる。すると細かい説明が現れた。


 雷轟龍:雷と振動を操る龍。世界でも屈指の強さだが成長に時間がかかる。


 成長遅いのかー。今ゴブリン3匹も倒したのに1レベルも上がらない事からもそれは実感出来る。まぁ仕方ないか、そんだけ元が強いということだろう。世界屈指だし。サカ◯くでも良い線いくよ。とにかく他のも見ていこう


 HP:0で死ぬ。寝ると回復

 MP:0で気絶。寝ると回復 

 力:攻撃力

 耐:物理防御力

 魔:魔法威力

 心:魔法防御力

 速:素速さ

 器:器用さ


 まあ、ここはまんまだな


 帯電:自分の体に電流を流す。流す場所、量で効果が変わる。放電は出来ない

 振動:あらゆる物に力を伝える

 人化:人になる。服の心配は無用。人の時の能力は龍の時の10分の1。人化する時のイメージによっては人の姿に翼や尻尾を生やす事も出来る。その場合能力は5分の1


 ほう!人の姿で飛ぶことも出来るのか。それは便利だ。後で試してみよう。

 しかし、今頃になって気づいたがこのままここで突っ立っていると夜になってしまう。とりあえず人がいる所へ行こう。えっ?どうやって探すかって?そんなの簡単じゃないか。空を飛べば良い。ついでに半人化の練習だ。

 人間の姿に翼が生えるのをイメージしながら人化スキルを発動する。尻尾はあっても無くても構わないがせっかくなので生やしてみた。すると龍の姿の時の翼と尻尾が生えてきた。服は多分大丈夫だろうと思う、ステータスにも大丈夫って書いてあったし。とにかく今は空を飛ぶんだ!昔から空を飛べたらどんなに気持ち良いか考えていた。飛行機とかではなく自分の翼で飛ぶ。今、それが出来る!


「無限の彼方へ、さあ行くぞ!」


 どっかのハゲのセリフを言いながら俺は飛び立った。雷本来とは逆に天に昇る稲妻のように。

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