3、転成
作者は頭がよろしくないのでどうしても説明が長くなってしまいます。頑張って改善しようと心がけてはいますが、馬鹿につける薬は無いのかもしれません
体が浮いた感覚が終わり、地に足が着いたので突然の光に眩んだ目を開くとそこは優しい木漏れ日がゆらゆらと注ぐ森の中だった。
「来たか、ついに」
鼓動が早くなるのがわかる。しかしこのままぼーっとしているのも良くない。とりあえず現状確認だ。そこで転成する直前に神様から教わったあることを試してみた。
(ステータス)
心の中で念じてみる。すると視界の中に文字の羅列が浮かんできた。
種族:雷轟龍
名前:ショー トージョー
レベル:1
HP:782/782
MP:1273/1273
力:228
耐:239
魔:334
心:291
速:517
器:5
スキル
帯電
振動
人化
強さの基準が分からないのでどうしようもないが神様の話じゃ俺は強い方なんじゃないかと思う。しかしこの龍の姿は目立つからとりあえず人化してみた。
ほんの少し俺の体が光り、徐々に縮小していった。どうやら成功のようである。服も適当なジャージを着ていた。ご都合主義万歳。MPを見ても変化の様子はない。が、HPとMP以外の能力がかなり変わっていた
力:22
耐:24
魔:33
心:29
速:52
器:23
どうやら人化すると器以外の能力が龍の時の10分の1になり、器だけは通常の能力になるようである。確かに龍の姿じゃ細かい作業は無理だろう。しかしスピード速いな、雷の力か。
スキルは人化しても問題なく使えるようだ。それなら本当にピンチな時以外はこの姿でいようと思う。強くなる前に勇者や魔王に目を付けられても困るし、こっちの方が慣れているので生活もし易いだろう。
では早速スキルを使ってみるか。まずは帯電!
よく異世界転成物であるように魔力?を右手に籠めてみた。
すると一瞬ピリッと来たが最初以降は特に無く、むしろ右手が軽く感じた。
「これは…」
つまり電気を使って運動神経を上げているのか。そういうことなら…
全身に魔力を籠めてみる。すると全身の運動神経が上昇したのが感じ取れた。
「体が軽ーい!」
その場でピョンピョン飛び跳ねてみるが明らかに最高到達点が高い。目の高さは龍の時よりも少し高いぐらい、つまり3~4メートルはある。
「気持ち良いな」
思わず走る。足に魔力を籠めて。どうやら籠める魔力が多ければ多い程身体能力は上がるようだ。俺は時速80キロメートル位は出していたが、これでもまだMaxではない。
しばらくして気づいた。
(なんか凄く思考がクリアだな)
物は試しだと頭にも魔力を籠めてみる。すると今までよりも考えるスピードまであがった。
「つまり帯電は身体能力upと思考能力加速の2つがあるのか…チートだな。放電は出来ないみたいだけど。けどまだ使ってない能力が1つあるし」
早速振動も使う。とりあえず右手に振動と頭で念じながら魔力を籠める。
…特に変化はない。
「どうすれば…」
しかしその時俺は思考加速を使っていたのである考えが浮かんだ。とりあえず隣に生えてる木に触ってみた。
木に触れるとその木は細かく振動した。
「やっぱりか」
今度はさっきより多くの魔力を振動と念じながら右手に籠めて木に触れる。明確に木が折れるのをイメージしながら。
結果は予想通り、割と細い木だったが振動に耐えかねてばっきりと折れた
「割と威力凄いな」
そうして全てのスキルを試し終えた俺の後ろから不快な鳴き声をあげるものが三匹。俺は後ろを振り向き、ここが本当に異世界なんだと改めて感じで武者震いをした
「ん、初戦闘の相手は定番のゴブリンか。…燃えてきた!」