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コクリコの星は、八十八夜と心の宙をこえて

作者: 逢乃 雫
掲載日:2026/04/26

若葉風が


吹きゆく春の街角で



歩む心は


青い草原を駆けるように



あたたかな


陽ざしにいくつもの



ゆれる藤の


花は春色のシャンデリア



夕なずむ


空のしずくのように



歩む小径に


ふわりと咲いた



コクリコは


風と心に


やさしく微笑みを燈して




八十八夜へ


宙を麦星が照らすように



青い地平線の


彼方から夜空へ



上りゆく


アークトゥルスの光



春の陽ざしと


風に伸びゆく穂のように



やがて天高く


実りゆくように



黄金の


麦星は(そら)へ煌めいて




八十八夜の

 

星座は時を越えて



季節とともに


ちりばめられていく



八十八の


星座はつながりながら



宙を彩り


いくつもの時を越えて



光はこころの


シャンデリアのように




卯花月夜を


舞いゆく花びらのように



月がやさしく


照らす淡い夜空に



麦星はひとひらの


コクリコの花のように



ふと立ち止まり


気づくそよ風の心地よさも



凪へと駆け出し


頬に感じる風の爽やかさも



春にふりゆく


穀雨もまた、糧にしながら




今はまだ


風に吹かれるばかりの


夢や想いも



冬に小さな


芽を出して



踏まれるたびに


強くなる


あの青い、麦のように



こころにも


麦星を


大切に育てながら



豊かな実りに


つなげていけるように




若葉風が


吹きゆく街角で



歩む心は


青い草原を駆けるように



煌めく星は


春色のシャンデリア



まるで明けゆく


宙のしずくのように



こころの大地に


ふわりと咲きゆく



コクリコの星が


やさしく


未来を、照らし出すように






















うしかい座のアークトゥルスは、春から初夏の麦の収穫期にかけて、夜空高くオレンジ色に輝き、「麦星」と呼ばれます。夜空を彩る星座は、88あります。


穀雨こくうは、4月下旬から5月初に降る雨です。 その時期に咲く藤には「優しさ」、オレンジや紅の花が咲くコクリコには「思いやり」の花言葉があります。


立春から88日目の「八十八夜」は、農業などの転機とされ、今年は5月2日です。麦は踏まれることで強く根を張り、豊かに実るとされます。4月下旬頃に咲く白い花には、「希望」の花言葉があります。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
皆様が書かれているように、私も「春色のシャンデリア」という表現が素敵だと思いました。 藤の花の優しく揺れる様子が目に浮かびます。 また、そのあとの煌めく星を表わしたり、「こころの シャンデリアのように…
拝読しました。 まもなく八十八夜。 若葉が生い茂り、爽やかな風が吹く季節になりましたね。 思わず深呼吸がしたくなります。 「ゆれる藤の 花は春色のシャンデリア」 とても素敵な表現で、藤棚の藤が優雅…
とても良い詩ですね(^^) 雫様の詩は季節の暖かさを感じます(^^) そして、心に穏やかな風が吹いてきます(^^) 心に染み渡るようで、詠んでいると心が満たされてきます(^^) 素敵な詩を読ま…
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