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AIによるサイコパスの解説

作者: 千彩仙人
掲載日:2026/04/12

 私が中学1年生のときに、クラスの男子の一人が『掌にスライム(ゼリー状のオモチャ)を貼り付けて、クラスメイトに握手を求めて握手をしてもらい、相手をスライムの感触で驚かす』というイタズラをやり出しました。


 そのイタズラを見たA君が、掌に画鋲の背を付けてセロハンテープで画鋲を掌に貼り付けて、B君に握手を求めてB君に握手をしてもらい、B君の掌に画鋲を思い切り刺しました。


 掌に画鋲を刺されたB君は、「いっってえええっ!」と叫んで目を見開きました。B君は画鋲を刺された右手を左手で押さえながら、『こいつ、なんてことをするんだ!』という顔をしました。B君は怒りよりも驚きが優ったらしく、『信じられない』という顔で無言でA君の顔を見ていました。A君は驚いたB君を見て愉快そうに笑っていました。


 B君の掌に画鋲を刺して笑っているA君を見た私は、A君はサイコパスだと思いました。


 サイコパスの人間は、「やって良いこと」と「悪いこと」の判断がつかないものなのか、AIに質問しました。


 以下がAIの解説です。


 サイコパスの人は、多くの場合、社会的な規範や法律として「やって良いこと」と「悪いこと」の知識は持っています。しかし、その知識に感情的な結びつきや罪悪感を伴わないため、一般の人とは異なる判断や行動をとります。


 主な違いは以下の通りです。


 ◯認知的理解は可能:彼らは知的に、ある行為が法律で罰せられることや、社会的に非難されることを理解できます。これは、幼少期以降の社会化の過程で学習する知識です。


 ◯感情的な理解・共感の欠如:他人の苦痛や感情への共感力が著しく低いため、自分の行動が他人にどのような害をもたらすかを心から感じ取ることができません。彼らにとって、道徳的なルールは感情を伴わない単なる「規則」や「知識」に過ぎないのです。


 ◯罪悪感の欠如:行動の結果に対する後悔や罪悪感をほとんど感じません。そのため、自分の利益や快楽のために。平然と反社会的な行動をとることができます。


 ◯「損得」での判断:善悪の判断基準が、社会的な規範ではなく、自分自身の「得になるか、損になるか」という基準になりがちです。罰せられるリスクを考えることはありますが、道徳的な理由で行動を控えることは稀です。


 たとえるなら、一般の人は「歌詞とメロディ」の両方で音楽を理解するのに対し、サイコパスの人は「歌詞」は理解できても「メロディ(感情的な側面)」が聞こえないような状態だと言われています。


 以上がAIの解説です。


 A君は私の家の側に住んでいました。A君と私は趣味が合い、住む家が近いこともあり、私とA君は中学校を卒業した後も頻繁に会って遊んでいました。休日にA君とゲームセンターに行ったり、地元の釣り堀に行ったりしていました。


 私が20歳くらいのときに、A君と一緒に地元の服屋に服を買いに行きました。A君は中学生の頃から肥満体型で、太っていることを気にしていました。私が店内のパーカー売場に行くと、A君が私に「奥のジャンパーを見てくるね」と言いました。

 A君が店の奥に向かって歩いて行くと、途中のピチT(体のラインが分かる程の小さいTシャツ)売場でピチTを畳んでいた若い女性店員が、笑顔でA君にこう言いました。

 「お客さま、こちらはピチTですよ」


 A君がきびすを返して私の所に戻って来ました。A君が静かな口調で私にこう言いました。

 「この店はもう出よう、他の服屋を見に行こう」

 女性店員の誤解の対応を見ていた私は、『A君は頭にきたんだな』と思い、A君を気遣って他の服屋に行くことにしました。その店を出てすぐに、A君がジッポでタバコに火を付けました。A君がタバコを吸って口から煙を吐き出して、怒りを抑えている様子でこう言いました。

 「この店燃やすから」


 その数日後に、その服屋が火事で全焼しました。その火事は事故だったのか、放火だったのか、その原因は私は今でも知りません。


 服屋が全焼した数日後に、私はA君と東京ドームに格闘技の試合を観に行きました。そのときもA君はジッポでタバコに火を付けてタバコを吸っていました。そのときのA君には、特に変わった様子はありませんでした。けれども、中学生の頃にA君がB君の掌に画鋲を刺した件もあり、A君がジッポでタバコに火を付けた瞬間に、私はふとこう思ってしまいました。

 『あの服屋を燃やしたのは、A君だったのかな?』

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