傭兵対殺し屋 パート1
パーティーは続いている。テンは重要な人物たちに話しかけ、その男の正体について情報を集めている。一方、シックスは周囲を見張っている。
二人は集まり情報を共有する。「さて、シックス、俺が突き止めたのはあの男の名前がアルフォンス・マラシーってことだけだ」とテンが言う。「俺は彼がいつもバルコニーで時間を過ごし、時々外を眺めて、部下が来るのを待っていることしかわからなかった。理由はわからないが、買い手が言及した契約と関係があるらしい」とシックスが答えた。
数分前、テンとシックスが組織の理事会と面会する場面が描かれる。理事会は契約について説明するが、会話の一部に特筆すべき点があった。
「次に買い手は、この男が5年かけて研究した成果を盗んだと述べた。ロクルックスと呼ばれる病気の原因と戦う薬の生産量を増やす方法だ」 これはベントックスの変異体だが、効力は劣るものの、依然として身体に深刻な影響を与える。研究を盗まれたため、買い手は研究の回収と奴の殺害を命じた」と理事会メンバーは説明した。
現在に戻ると、彼らはアルフォンスが立っていたのと同じバルコニーに立っている。下方の入り口に3人が到着し、パーティー会場へ入っていくのが見える。誰かが彼らを呼び止め、そこに立っていたのはアルフォンスだった。
「さて諸君、頼んだものは持ってきてくれたようだな」とアルフォンスはグラスからワインを飲みながら言った。
「はい、こちらです。なぜ必要なのかは分かりませんでしたが、これで確信が持てます」と男は言いながら袋を落とした。
袋から何かが転がり出た。それは傭兵たちの買い手の首で、その顔には恐怖の表情が浮かんでいた。
「へえ、本当にやるなんて思わなかったよ。殺し屋って本当に面白いな」とアルフォンスは興味深そうに言った。
「さて、本題に入ろう。あの男の家族も始末してほしい。全員死ねば面白い。奴は研究資料を全て持ってる。闇市場で高値で売れるぜ」とアルフォンスは笑いながら飲み続けた。
突然、背後から声がした。
「お前のせいで報酬は出ないようだな」と、テンの声が二人の陰から響いた。
三人の殺し屋は素早く反応したが、一人には間に合わなかった。テンは彼の腕と首を掴み、骨を折って瞬時に殺した。
アルフォンスは彼らを見て恐怖に震えた。正体は知らなかったが、彼らは殺し屋を殺し、残る二人はただ言った。
「おい、新人を殺したぜ、アロン? 気にならないか? 俺たちのせいにされるぞ」と一人が言った。「落ち着け、ロッド。俺たちのせいにされると思うか? 普通のことだ。いつもこうなる」ともう一人が応じた。
二人は向かい合った。アルフォンスが逃げ出そうとした瞬間、突然アルフォンスが爆発し、残ったのは彼の残骸だけだった。
するとシックスが現れた。爆発の原因は彼女だった。それが彼女の能力だからだ。
「私の能力は『爆撃者 怒りの血』と呼ばれ、アルフォンス・マラシー氏を殺害するのに使用した」とシックスは言い、指を切って血を流した。
ナレーター——彼の能力は、使用する血液量に応じて特定の技を発動させる。その一例がアルフォンスの爆発であり、これはパーティーの前に...
ナレーターは続ける―実はシックスが自身の血を数滴含んだワインの瓶を送っており、それがワインの中で微小爆弾へと変化していたのだ。つまりアルフォンスが飲んだのは爆弾入りのワインであり、彼女が送ったワインだったのは単なる幸運だったということだ。
話を戻すと、アロンとロッドは名前を聞いただけでシックスがどの分派か理解した。アロンはテンを指さし、別の場所へ行くよう指示する。
「戦いは別の場所で行おう。両陣営が同時に戦えば、誰が誰と戦っているのか混乱する」アロンはため息をつき、隣の部屋へ歩き出した。「よし、だがまずやるべきことがある。シックス、やれ」
シックスが爆弾を起動させると、建物の一部が爆破され、ワインを飲んだ者たちも死亡した。これによりパニックが発生し、多くの者が命からがら逃げ出した。
「さあ、これで問題なく戦えるだろう?」テンはそう言い残して去った。「ああ、その方が良い」
二人が去り、シックスはロッドと二人きりになる。ロッドは敵意はないが、これは仕事だと告げる。
「まあ、ここまで来た以上、俺が敵じゃないのは分かってるだろうが、これは仕事だ。お前は傭兵だ、分かるだろう」ロッドは戦闘姿勢を取りながら言った。「ああ、分かってる、繰り返す必要はない」
二人は構えを取り、親指を噛み血を流すまで噛みしめながら能力を発動させる。
「ブラッド・エクリプス・リリース!」シックスとロッドが同時に叫ぶ。
一方、テンとアロンは別の部屋に到着し構えを取るが、その前に何かを話し合う。
「あの娘の能力はブラッド・エクリプス・リリース系だろうな。まあ予想通りだ。彼女の分派は外部から操るタイプの一派に違いない、そうだろう?」とアロンが言う。
「まったく、見事な推理だ。よく見抜いたな」とテンが応じる。「お世辞を言うなよ、俺は人の見た目だけで見抜くのが得意なんだ」
しかし突然、さらに人影が現れる。彼らの首を狙う賞金稼ぎたちだ。
「お前たちの首には大金が懸かっている」と一人が言う。
襲いかかるが、テンとアロンは能力を発動させる。アロンは浄化の指を腕に突き刺し、傷口を広げる。テンはただ腕と手を剃り落とす。
「血の月解放!」二人は叫ぶ。
アロンの腕の中の血がチェーンソーの刃へと変化する様子が映し出される。
「これが俺のチェーンソー災厄の能力だ。体の一部を切断された時、ずっとチェーンソーが怖かったから手に入れたんだ。でも能力を得た今、結局慣れちゃったよ」とアロンは言いながら攻撃を仕掛ける。
空中に浮かぶ男もまた血の能力を持っていた。彼は手を引っ掻いて血を流す。
「血の超新星解放」と男は言う。
彼の血が殺戮用の爪付きグローブを形成し、テンを攻撃する様子が見える。
激突する一撃の中、テンが顎を叩き込むと、男の能力が即座に発動。伸縮式ブレードが男の頭部を貫いた。
「これが俺の能力『隠死刃』。腕から拳へ伸びる刃だ。人を殺すために使う。腕の内部で爪や剣のように機能する」とテンは言いながら、刃から頭を引き抜いた。
テンとアロンは賞金稼ぎを全滅させた。今、二人は戦う。
「さて、どちらが先に死ぬか見てみよう」とアロンが言う。「いいだろう、お前を殺す」
二人は能力で激突する。テンはアロンの頬をわずかに切りつけるが、アロンが突進し、鋸でテンの胸に引っかき傷を負わせる。二人は距離を置いて離れる。
一方、シックスとロッドは破壊された部屋を目撃する。
シックスは緊張していた。この男の能力がこれほど厄介だとは思っていなかったが、彼は自らの血で弾丸を作り出せるのだ。
これは彼にとって厄介な問題だ。弾丸とその威力を作り出す過程で、彼は大量の血、あるいは使用した分だけ失うことになる。
シックスはただ笑いながら、こんな相手は人生でそういないから面白いと呟く。
「さあ楽しませてくれ、このクソ野郎!」シックスは楽しそうに叫んだ。「殺してやる、この狂人め!」
そしてシックスが血と爆弾で巨大な爆発を引き起こし、部屋を完全に破壊し、惨状を残す様子が描かれる。




