番外編:パール&デーネの2年間
パールの2年間
1ヶ月〜半年間:ブチ切れ女、全国行脚
•ラプラス神力学校卒業後、ゲーリュ団入団試験を受けるも——結果は「戦闘力はあるのに粗が多すぎ」。
本人は「粗って何だ粗って!」と試験官の机を両手でバンッ! →机が真っ二つ。
•壁内の漁師町や集落を転々としながら独学鍛錬。用心棒の仕事では「依頼主より先に喧嘩を売る」という逆転現象をたびたび起こす。
•いつの間にか、壁内の酒場で「あー、あの口悪いのが来たらしいぞ」という都市伝説枠に。
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半年〜1年半:命令は右から左へ
•壁外の一部ルートまで足を伸ばし、小規模な魔物討伐に参加。
ゲーリュ団の臨時協力者として呼ばれるも、隊長が「退け!」と言えば「いや、押す!」と即逆走。
→後で団員全員に正座で説教される。
•ただし討伐後の酒場では愛想が良くなり、 地元客から「戦闘中と飲み屋のテンション差がバグってる」と評判に。
•酒場で集めた情報を小出しにしては「情報料はエール一杯ね」とちゃっかり儲ける。
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2年目:再挑戦前夜
•「もう一回ゲーリュ団受けて、あいつらの机を折ってやる」と再挑戦を決意。
•その矢先、外壁近くで偶然デーネと再会。 デーネに「机は折らなくていい」と3回くらい念押しされる。
•神力は紫手前まで成長し、本人曰く「あとちょっとで机どころか家も折れる」。
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デーネの2年間
1ヶ月〜半年:禁書マニア始動
•学校卒業後、母(図書館司書)のもとで働きつつ、裏で禁書の調査を開始。
翻訳メモを作るが、母の足音が聞こえるたび机の引き出しに物理的に殴り込むように隠す。
•家での会話は最小限。夕飯時に母が「スープおかわりは?」と聞けば「結構です」しか返さない。
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半年〜1年:本と旅とパールの噂
•古書収集や史跡調査に同行(建前は学術調査、本音は史実泥棒)。
•旅先で「口は悪いが腕は立つ女」の噂を耳にする。
しかしこの時は「関わったら面倒そう」という理由でスルー。
•神力は青安定。回復技術を磨くが、患者に「お礼に魚を持ってけ」と押し付けられ、旅の荷物の半分が魚になる事案発生。
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1年〜1年半:監視と突破
•母の監視が強化され、「部屋の本棚が数センチ動いたら即バレ」レベルの環境に。
•それでも壁外遺跡の調査隊に“記録係”として潜り込み成功。
•神代文字の解読スピードが跳ね上がるが、寝不足で現地の石像を本物の人間と間違えて挨拶する珍事件も。
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2年目:凸凹コンビ誕生
•調査の帰路、偶然パールと再会
開口一番「机折りたい?」と聞かれ、全力で「やめろ」と答える。
•「私が戦う、あんたが読む」の分業体制で外壁近くの調査を続行。
•このコンビの現地評価は「酒場で騒ぐ女と、横でメモを取り続ける女」。




