表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/108

プロローグ──忘れられた神々の言葉──



 かつてこの星には、夜にさえ太陽が輝いていた。


 空を裂き、海を照らし、大地を満たしたその輝きは、力であり、知であり、命であった。


 人々はそれを「神代文字」と呼び、

 それを刻む者たちを「ネア人」と呼んだ。


 ネア人たちは、この星に文明を築いた。

 4つの人工山を建て、大気を操り、風と雷を支配した。

 だが、栄光の終焉はあまりにも突然だった。


 7匹の神獣が天より降り立ち、星を燃やし尽くそうとした。


 それは天の裁きか、はたまた創造主の気まぐれか。


 ネア人たちは抗い、星を守った。

 神獣は封印され、文明は海と砂に沈んだ。


 そして歴史は、塗り替えられた。


 英雄ゲルリオンの名のもとに。

 神獣は「災厄」となり、ネア人は「神の血」として奉られた。


 だが真実は、石棺の中で静かに眠っている。

 砂の底、忘れられた人工山にて。

 彼らが本当に守りたかったものと共に──。


 


 そして今、神の名を冠する少年が、

 偽りの楽園に生まれ落ちた。


 名を、ウルス・アークト。


 これは、

 神々が封じたはずの「記憶」が、

 ひとりの少年によって呼び覚まされる物語。


 これは、

 世界が“本当の夜明け”を迎えるための、

 最初の一歩。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ