サンタの贈り物
会社の同僚から、家族旅行の土産をもらった。
私の幼い子供のために、キャラクターのお菓子を買ってきてくれたようだ。
なんと気がきく後輩なのだろう。
自分に物をもらうより嬉しいものだ。
保育園へ迎えに行って、子どもにプレゼントがあることを告げた。
プレゼントという単語に反応する。
「しゃんたしゃん?」
そうだよ、と言った。
いつの間にか、子どもは「ありがとう」と言えるようになっていた。
何か自分に施しを受けたら、ありがとうという癖がついていた。
どこで習ったのか知らないが、良い心掛けである。
子どもは、キャラクターが印字された星型の煎餅を食べながら、感謝の意を表明しまくっていた。
夜が明け、目が覚める。
私の枕元には、毎日贈り物がある。
いつまでその寝顔は隣にあってくれるだろう。
今日は寝顔ではなく足裏だったが、それでも言おう。
ありがとう。