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鳶の声

作者: 檸檬

鳶の鳴き声が聞こえると

時が海の方へ流れて、

潮騒が身体の中を吹き抜けていくようだ

ヒュールルルルルー

ふとこの鳴き声に

浮ぶ愛らしさ

二羽の鳶が旋回する姿がまた微笑ましい

ヒュールルルルルー


残暑に追い詰められる心身が

鳶の声に掬われしひとときに


耳を澄ませてくれるひと


太陽に背をむけた夜

月を見上げた


太陽に背を向けた夜

星を見上げた


本当を告げてくださいと夜が明ける


ヒュールルルルルーと


打ち上げた白いボールのように


ヒュールルルルルーと


見上げるだけでも夢をみた


命がみた夢の歌


命が感じた愛おしさ


愛しくもせいせいとして


鳶よ、飛んで、飛んでゆけ


ないて、歌って、連れていって


故郷の黄昏ひかる港まで


















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― 新着の感想 ―
[良い点] 冒頭の鳶の声から、とても印象的です。時が海の方へ流れて、潮騒が身体の中を吹き抜けていくように、という描写も素敵ですね。そのとき空に浮かぶ二羽の鳶が旋回する姿を想い浮かべました。 月や星を…
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