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名門武家の分家として戦国時代を生き残りたい  作者: 人中の蝮
一章、上総統一編
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状況整理と平和な一日

ここ最近の状況を整理していた、まずは我が国はまた領土が増えて石高が67万石だったのが五万石ほど増えて72万石になっていた。



これだけでもこの時代では大きな大名家になったと思える。けれども佐竹家は常陸の国だけでも50万石以上あるのに今では下野の国を半分以上を支配したらしく、石高は我々と互角ぐらいだろう。



北条家も我々と同じぐらいあるから関東地方では関東管領家の上杉、相模の北条家、常陸の佐竹家にそして我々の上総の真里谷家の巨大な四勢力になった。



すでに知っている歴史では真里谷家は未だに小さいはずなのだがこうして大きな大名家になり立派なになったなと思いながら考えをしていた。



でも歴史通りになっているところと違う所がありどうしようと思っていた。本来ならば来年に川越の夜戦が起きるはずなのだがすでに多くの大名家が消えておりそれが起きるのかが怪しくなってきていた。



それと北条家とはうまく行っておらずにいつ敵対行動をされるかと思っていた。やはり真里谷家だけ正式に上総介と上総守護を貰ったことが気に入らなかったと思うべきだろう。



北条家と幕府とはお世辞にもうまく行っていると言えないからその関係上、良くなかったと見えるべきだろう。その代わりに関東管領の上杉からは好意を示してくれているのかこちらに対して何もしてきていない。



正式に認められたことで戦う理由が無くなったのことが一番の理由だろうなと思ってみていた。そして佐竹家だがここは未だに情報が入ってこないのだ。草をそれなりに放って調べているがその草が誰も戻ってこないのだ。



これは確実に警戒をされているだろう、それもここまで警戒をされていると思うと未来人がいると考えるべきだろう。それでもまだ確信ではないからそう考えるのは良くないけど、一つの可能性としては考えるべきだろう。



しかし、その未来人がどれだけの能力を持っているのか。それだけの知識を持っているのかによって変わってくる。もし教科書ぐらいしか知らないのであればそこまで警戒をしなくても大丈夫であるがもし歴史が詳しい者であればそれは困る。



相手もこの先の展開を予想できるのもそうだがどの人物が有能なのかが分かるから人材が集まってしまうとこちらも危険である。



けれども今は英気を養って休んでこうと思いで今日は諏訪姫、吉乃がいる場所に遊びに来ていた。諏訪姫は吉乃を妹のように優しくしていたからすぐに吉乃は心を許して接していた。



自分もそうしてくれると助かると思いながら話をしていた、その時に陰陽術を吉乃に教えてだいぶ使えるようになったから見て欲しいと言われたので自分はどれどれと思いながら見てみると想像以上でした。



だって、威力もそうだけど全種類使えるようになっているなんて想像もできませんでした。自分はようやく火を出せるようになったのに吉乃は・・・これが才能の差ですかと思いながら久しぶりに外に出て行きますかと言われて外に出て行くことにした。



こうして外でゆっくりと歩くのは久しぶりだなと思いながら城の近くを歩いいたら警備兵から何か珍しいものを見つけたので見て欲しいと言われたので吉乃と諏訪姫、自分の三人はそこに向かって行くことにした。



警備兵に言われた場所に着くとそこは崖であり何があったと言って警備兵がある方向を見ていた、そこにあったのは巨大な骨であり。



諏訪姫も吉乃も何でしょうと言っていたけど間違いない、恐竜の化石じゃないですか。しかも見た感じからラプトル系の恐竜じゃないか。



恐竜は好きだからこれは嬉しいかもと思っていたらここで背後からあの者から声をかけられた。



「なんじゃ、お主は大きなトカゲでも好きなのかしら」



そういつも後ろから出てくるのはミシャグジ様で自分はそうですけどダメですかと聞いてみると別にダメとは言っていないと返事をしているとミシャグジ様が思いついたようにして自分に対して



「そうじゃ、何か美味しいものを作れ。そうすれば面白いものを与えてやろう」



まあ、神様から何かくれると言うのだからと思いとこの前のお礼をしたいと思って素直に城にあるあんこを使った和菓子を用意をした。



すると食いついて食べていた、なるほどミシャグジ様は甘いのが好きだと言うことか。それで食べ終えると何か手を出して恐竜の化石に向かって何かしたのかと思うと化石が光になって消えて一枚のお札になりそのお札が自分のところに来たのである。



そしてミシャグジ様が言うにはこれで式神を召喚できるようになったはずだからと言われたので素直にそう簡単にできる物なのと思いながらお札を投げて召喚と言うと光が出て来て出てきたのは大きなトカゲであった。



それもラプトルみたいでカッコいいと思いながら見ていた。マジで嬉しいのですけどと思いながら喜んでいた。本当に神様は凄いなと思いながらも良いのですかと聞くと美味しいもののお礼だと言ってくれた。



するとそろそろ妾は帰るかと言って空に飛び出してから自分たちに対して恋の邪魔者はこれで消えることにするかしらと笑いながら消えていった。



本当にあの神様はと思いながら冷静になり二人を見ていた確かに二人ともかなりの美少女であり前世ならば間違いなく声をかけたくなるほどでありそんな人たちが自分の正室と側室になるとは夢にも思わなかった。



この二人のためにも負けるわけにはいかないなと思っていた。それにしても未来では間違いなく二人ともアイドルに推薦されるぐらいなのにこの時代では不遇な状況なんて意外だな。



・・・待てよ、相手が未来人がいるとしたらこれはこれである意味、見つける要因になるのではないかと考えた。普通とは違う価値観をしている者、それらを調べて行けば未来人が見つかるかもしれない。



とりあえず探す方法として覚えておこうと思いながら散歩も終えて夜になりいつも通りに自分の横に諏訪姫、吉乃と一緒に寝ていた。



全く、このような状況は幸せと言うべきだろうなと思いながら夜空を見ていた。月は綺麗で月見をするのには最高だなと思っていた。



どうか、このような平和が一日でも長く続きますようにと月に祈りをしてからまた眠りについたのであった。



しかし、時代は大きく動き始めていた、北条家、関東管領家、上杉、佐竹家、そして真里谷家の四勢力が関東の覇権をめぐって動き出していた。



時に西暦1545年、天文14年



関東に大きな分岐点を迎えつつであった、その分岐点に真里谷家も巻き込まれるのだった。

これで一章ということで次回からは二章に入ります。


これからもよろしくお願いします。

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[気になる点] 戦国時代でも魔窟だった総州のマイナー大名の成り上がりは面白かったけどちょこちょこ入るファンタジー要素の蛇足感が自分にはキツいんでギブです…
[一言] 官位については、五位と六位の間にガラスの壁があります。 そして仲介者が必要になります。 今川や大内が公家を庇護した理由の一つ。 織田については山科卿が献金してくれと来たのがコネの始まりでし…
[気になる点] 未来人を他にも出す気なら転生者複数タグは入れたほうが良い
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