SSSな自由時間
同じ世界観の真っ当なメインストーリーはこちら。
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フィフィオの場合
フィフィオです。
いつも目立たないのに、なんで今回に限って私がクジを引き当ててしまったんでしょう。
本当はもっと街に行きたい人は沢山いると思うのに——でもみんなは優しく送り出してくれたからやっぱり良いクラスだと再認識しました。
みんなには美味しいお菓子を買っていきたいと思います。頑張ろう。
確か食材でもいいんだよね、うん。
みんなで作るのも楽しそう。
クラスではあたしだけが打ち解けてないって思うときもあったけど、一緒にお菓子を作ったり食べたりしたらもっと仲良くなれるかなあ。
そうだと良いな。
小麦粉、カカオ、砂糖、お塩、その他諸々——。
うん、メモは食品しか書かれていないけど、これまで読んだ本を思い出せば必要な食材はすべて把握できてる。
色々な本を読むのがここで活きるとは思いもしなかったよ。
——あ、あそこは下着屋さん。
うううん。
最近、胸がきつい。
隠れて今度買いに行くわけにもいかないし——お財布も持ってきてるし、こっそり買っておこう。
罪悪感はあるけど、ここで買えば効率的だし、ね?
試着すると時間かかるけど、手早く買い物終えたし、ちょうどいいかも。
よし、ここは勇気をもって、お願いしまーす。
ミキネの場合。
どうも、俺です。
さーて久しぶりの自由か。
ここ最近、俺に自由は存在しなかった。
風呂に入ればエリィに水をかけられ、トイレに入れば相沢さんが扉を開ける。行動すればイヴァが傘を持ちながらへばりついてくる。
時間があればミリャ先生と生徒さんたちと打ち合わせを重ね、寝るときすらエリィと相沢さんとミリャにもみくちゃにされて一つの大きなベッドで寝る。
街も久しぶりだからゆっくりしたいなあなんて邪念は出るけどダメはダメ。今の俺は屈強な筋肉を兼ね備えたSSSテイマーではない。
男が乗り込む酒場やちょっと如何わしいお店に足を踏み入れることはできない。
俺が入れるのは女児向けかファミリー向けのスポットくらいだ。
まあ遊ぶのはまた今度にしよう。一人よりも二人、二人よりも三人、大勢になればなるほどきっと面白い、今のメンツなら。
じゃー、まずはここのキュウリ買って、トマト買って茄子買って——って俺の村でも収穫できるわ!
あぶねえあぶねえ、いつも野菜をもいでるから、つい癖で野菜を買ってしまうところだった。
お菓子か、お菓子なあ。
あれだけ皆に言っておいて何なんだけど、俺、お菓子ってホットケーキくらいしか実は知らない。
仕方ないさ、屈強な山男に甘いお菓子はホットケーキで十分だったんだもの。
まあとりあえず目についた甘いものを次から次に買えばいいだろう。
その他いろいのと、緑のと紫のください。
え、おまけしてくれるの? わーいやったー!
次はこっちで、その飴玉と、なんかレインボーのやつと、と影みたいな形の奴ください。
ん? これもくれるんですか、ありがとうございます!
と、目につくものに手を伸ばしていたら、おまけが増えすぎてむしろハッピーハロウィンみたくなってしまった。
山男の時は体験できなかったけど、この低い視線で世界を見てみると、全然違う世界なんだなあ。
街人はみんな俺を見てるし、お菓子もくれる。
なんて生活しやすいんだケモミミ美幼女は。
これ以上歩いたらお菓子に踏みつぶされてしまう。
こんなにも人々の優しさに触れて、男の時には感じたことのないほかほか心を感じながら馬車へと戻った。
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ケモミミ幼女がしっぽ振って全力で小躍りします。




