表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役令嬢戦!おっさんテイマーがサモナージョブチェンジで魅力ステータス最大もふもふ獣耳美少女に勘違いで性転換!聖女ヒーラー/魔法剣士/吸血幼女とスローライフでほのぼののんびり宿屋営業中に溺愛求婚されそう  作者: ひなのねね
街発展クエスト発生!:領地内に住む吸血鬼問題を解決しろ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/42

SSSな魔法剣士とヘラクレスオオカブトの戯れ

メインストーリー「黒い流星と極彩色の罪人 ー異世界の魔法に対抗するにはパワードスーツしかないー」と同じ異世界なのに雰囲気が全く違うコメディ。

https://ncode.syosetu.com/n6321fs/

「とりあえず関わらない方が良いですよね」


「あたしはどちらでもいいけど」


 俺は目を合わせないように彼女の前を通りすぎる。


 彼女は一瞬、俺たちを見たが何事もないように目を伏せ、


「待ってください」


 やっぱり話しかけてきた。


「この先は吸血鬼が住まう城。お二人は何用ですか」


 背伸びしたような喋り方で、少しハスキーが混ざった独特な声である。


「私たちは吸血鬼に呼ばれてきました」


 はい、と熊さんリュックから取り出した例の血文字を見せる。


「ひぃ、え、血? さ、さげてくださいい!」


 血が苦手なのかすぐに目をそらしてしまった。


「はあ、はあ、吸血鬼に呼ばれたんですか?」


「はい、実は——」


 かくかくしかじかで、とこれまでの経緯を手短に説明する。少女は顎に手を当てじっと聞いていたが、うんと頷く。


「宿屋の女将さんとバイトさんだけでは心もとないですね、どんな危険があるか」


「そうですね、でも話し合うだけかもしれませんので」


「どうしてもというなら、ついていくのもやぶさかではないです」


「お気になさらず、多分私たちでも大丈夫ですから」


 何故か草むらでごそごそしている相沢さんを横目に見つつ、少女へ笑顔を返す。


「戻る頃はきっと夜になっています。夜は野犬も出るし、女将さんは私よりも幼い。これは由々しき事態です!」


「ほら、ヘラクレスオオカブト!」


「ひゃいっ!」


 突然少女の目の前に出されたのは、大きさ五十センチはあるであろうヘラクレスオオカブトだった。ちなみに現実世界ではこの半分にも満たない。


「むむむむ、むしはちょっと——いますぐそれ、それ、なげすててください!」


 腰の剣に手をかけながら、相沢さんへと少女は注意する。


「そっか可愛いのに」


「大きすぎて半端に気持ち悪いんですけど」


 パッと手を離すと巨大ヘラクレスオオカブトはブゥウンという羽音を立てながら、あろうことか少女の方へ一直線に向かっていく。


「にゃ、こ、こないでええ!」


 腰から剣を一本抜いたき、妙にぬるりとした液体が目についた。腰の小袋からU字型の火打石を取り出して、剣に叩きつけると火花が生まれる。


 火花は剣を包む液体に燃え移り、瞬く間に刀身は炎に包まれた。


「我、第一から第三の術式を開放、刀身にその武装を宿せ、インフェルノブレイド!」


「ま、まじゅつ——?」


 始めて魔術って見たけど、油を塗りたくった剣に火打石を叩きつけることなんだ——ん、それってただの火あぶりソードじゃん。


「いや、きえて、いやなの、いやー!」


 ぶんぶん分と目を瞑りながら一心不乱、少女は森の中でファイヤーダンスを踊る。大きめのヘラクレスオオカブトは悠々と空を飛び森の中へと消えていった。

「SSSケモナーサモナー」は更新不定期なのでブックマークなど、もしよろしければ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ