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殻矢総司 (惚れた弱みの続編)

作者: セロリア

卒業から1週間後。


総司はアメリカ、オクラホマに居た。


幸は日本、波照間島に居た。


幸は日本の至宝部隊ジーザスの奥さんとして正式に認証されている為、総司が任務の間、その後1年は波照間島で過ごす。


護衛は居ないが、波照間島の民衆自体が沖縄空手を遊びとして全員が習っており、頼もしい島民達だ。


幸は直ぐに民衆と仲良くなり、楽しく暮らしている。


一方、総司は凶悪犯罪捜査の手伝いとして来ていた。


何でも相当頭がキレる犯人らしく、刑事、警官らが、まとめて殺されたりしたらしい。


その殺され方が、爆弾ではなく、映画ソウみたいな罠で殺されたらしい。


総司は軍の飛行機から降りた。


飛行場に高級車、アウディで出迎えたのは女刑事、サラ。


年齢32歳。


ナイスバディ。


長い金髪、青い瞳、スーツ。


以下英語。


サラ「宜しく、私はサラ、貴方とコンビになる刑事よ、無人島の事件資料拝見したわ、その若さで大したモノね」


総司「どうも、派遣されてきた何も分からない若造ですが、宜しくお願いします」 頭を下げる。


サラ「あら、品の良い英語を話すのね、いいえ、謙遜しないで、殺した人数は殺人犯より、貴方が多いわ、それも不意討ちではなく戦いで殺したなんて、凄い頼もしいわ、普段なら私も嫌な顔するけど、今回に限っては話は別なの、そう・・全くね」〈ガチャ〉 車のドアが自動で開く。


サラ「どうぞ」


総司「失礼、あ、この小さい太陽で動く人形置いて良いっすか?空港で買ったんです、可愛くない?」 乗り、前に置く。


ギターを持ったジョン・ポール。


〈バタム〉


サラも運転席に乗り、走り出す。


サラ「あら、可愛い、・・事件の資料は既に読んでるわね?」


総司「はい」


サラ「貴方の任務は私達が追い詰めた犯人の逃げた場所に単独で入り、犯人を殺すか、可能なら、逮捕、捕縛して欲しいの」


総司「了解しました」


サラ「本当に狡い犯人なのよ、全くしっぽを掴ませないの、いつも後少しまでは行くのに」


総司「・・盗聴対策は?」


サラ「してるわ、カイザー済み」


総司「そこら辺、匂いますね、警官や、刑事に裏切りモノが居る可能性は?」


サラ「・・一人心当たりがあるわ、そこに置いてある封筒よ」


総司「話が早い 〈カサカサ〉」


サラ「・・ニコル警視・・白人主義のアメリカ人よ、映画のソウの大ファンで、よく同僚に話してたらしいわ、一見眼鏡の優男だけど、ミリタリーオタクで、細菌潔癖症ではなく、整理潔癖症、頭が良くて、MIT法務部卒業、部下がサイコパス心理テストを遊びでけしかけたら、100%サイコパスだったわ」


総司「そこまで怪しいのに何故?」


サラ「アリバイが完璧なの」


総司「双子?」


サラ「いいえ、調べたわ、双子ではないわ」


総司「兄弟は?」


サラ「居ない」


総司「ふーん・・それじゃあ、実行犯は別に居て、こいつが指示を出してる?」


サラ「そう思って今見張ってるんだけどね、なかなかしっぽ見せないのよ、実行犯とどうやって連絡取り合ってるのかも分からないのよ、ムカつく事にね!」


総司「実行犯に心当たりは?」


サラ「・・全く分からない、ただ・・」


総司「・・ただ?」


サラ「ただ、とても大柄な男だって、生き残った若い男性の警官が証言があるわ」


総司「生き残った時の状況は?」


サラ「ある廃ビルの地下に追い詰めたんだけど、警官達も大勢取り囲んでいたわ、でも、その地下に入った者は生きては戻らなかった」


総司「罠が沢山だった?」


サラ「そう、硫酸の風呂や、串刺しの罠、クレイモア、切れるワイヤー、首吊りの罠、落とし穴、そして、5人で閉じ込められた部屋に1つのガスマスク、流れてくるガス、床に沢山の斧」


総司「生き残った警官はガスマスクを勝ち取った?」


サラ「・・そうよ」


総司「・・生き残った警官に会いたい」


サラ「・・その警官は今、精神病院にいるわ」


総司「重症?」


サラ「・・ええ、会話はおろか施設の服以外の人を見ると殺さなきゃいけないって暴れるらしいわ」


総司「・・ふーん・・そうなんだ・・」


サラ「・・無理もないわ・・」


総司「その生き残った警官に直に会った?」


サラ「いいえ?」


総司「誰に聞いた?」


サラ「その精神病院の院長よ」


総司「・・その精神病院の詳しい資料ある?入院患者と、退院患者の数を知りたい」


サラ「はあ?何でよ?」


総司「いいから、あ、調べてる事は誰にも知られたら駄目だ、俺と貴女だけの秘密だ、分かった?恋人、友達、赤の他人、兄弟、祖父、祖母、酒の席、信頼する上司、同僚、その他諸々にも秘密だ」


サラ「・・その精神病院が怪しいの?」


総司「勘だけど・・ね・・生き残りの警官が本当に今も病室に居るか・・是非とも興味があるね」


サラ「・・その警官が実行犯?ははは、まさか?」


総司「・・いちいち突入した警官の数なんて数えてないんだろ?」


サラ「・・」


総司「その警官が最初から仲間だったのか、もしくは生き残った後で仲間になったのかは分からない、が、俺は最初から仲間だった可能性が高いと思う」


サラ「・・まだそうと決まった訳じゃ」


総司「その精神病院の事、宜しく」 肘をつき、足を組みながら資料を放り、外を見る。


サラ「・・分かったわ」


総司「・・それから・・」


サラ「何?」


総司「恋人居る?」


サラ「・・居るわ、それが?」


総司「警官時代から?」


サラ「いいえ、最近出来たの」


総司「その恋人、大丈夫?」


サラ「・・大丈夫よ、ただの酒のウェイターよ」


総司「・・頼りになる?」


サラ「一応軍隊経験者よ、それが?」


総司「・・医療関係の?」


サラ「え?そうよ、何で分かったの?」


総司「ほほーん 〈にやにや〉」


サラ「何よ?」


総司「いやあ・・犯人達は沢山で、良く勉強し、良くシステムを作ったなあって感心してるんだ」


サラ「はあ?何よ?私の恋人が犯人だって言いたいの?」


総司「残念だけどね」


サラ「そ・・そんな訳ないわ、だって彼は優しい、笑顔が素敵で」


総司「頭を叩こう、現場は後回しで、どうせ繋がりは最小限だし、犯罪を誘導してる証拠は出ないだろうし」


サラ「ちょっとちょっと、まだこっちに着いて30分よ?推理が飛躍し過ぎよ?」


総司「いいからいいから、とにかく、その病院の件を調べてるのがバレたらヤバいから、気をつけてね」


サラ「・・分かったわ、取り敢えず、何をすれば?」


総司「取り敢えず、図書館に行きたい」


サラ「了解」




車は図書館に着いた。


総司「調べは俺一人でやります、貴女は車で寝ててください、寝てないでしょう?一時間で戻ります」


サラ「解ったわ」


総司「では」 車を降り、図書館に入って行った。


総司が去って15分後。


サラの車の側に 《コンコン》 刑事部長の姿。


禿げたデブ。


サラ「あら!部長? 《ウイイン》どうしたんですか?」


部長「図書館に調べものをね、君のアウディが見えたから声をかけたんだ、・・実は・・ある精神病院を、違法に調べていたら、とんでもない事実が解ったんだ、患者リストに君の彼氏の名前と、警察関係者の名前が・・それで図書館で精神病院の歴史を」


サラ「取り敢えず乗ってください!」


部長「あ、ああ解った」


〈バタム〉



サラ「それで 《バチチチ!!》」 気絶。


部長「余計な真似しやがって、何がジーザスだ!ふざけやがって!!我々こそが正義なのだ!このビッチが!いいか!人は!一回死ななければ!理解しないのだ!この、はあはあはあ、ビッチが!はあはあはあ、はあはあはあ」


サラのズボンを脱がす。


部長「一度、君と、したかった!まさか、こんな形で実現するとはな!はははは、はあはあはあ、はあはあはあ」


部長「君と、はあはあはあ、あの馬鹿は、はあはあはあ、ちゃんと始末するよ、はあはあはあ、我々はこれからもはあはあはあ、正義を全うする!はあはあはあ、はあはあはあ、すー・・はああ・・すー・・はああ、んー・・良い匂いだあ!まさに女だな!はははは、もう待ちきれんよ君い、はははは」


挿入しようとー・・。


《ウウウウウウウ!!》


サラの車の周りにパトカーが次々とやって来た。


そのタイミングで総司が良く切れるナイフをドアノブの少し上を刺して、ドアを開き、入る。


部長「な!?何だ!?何だこれは!?あ!?あんだ貴様は!?」


警官1「貴様は完全に包囲した!大人しく降伏しろ!」


警官らが拳銃を構える。


総司「あはは、大変だねー、んで?どうすんの?」


部長「・・・・」 項垂れる。


総司「全部ネット配信されてるから」


総司のスマホ 〈全部ネット配信されてるから〉


部長「!?・・これか!?」


ソーラー人形を手に取る。


総司「あんたらの盗聴器の位置は、まあ、知った事ではないな、・・可愛いだろ?」


部長「・・・・ふ・・ふふ・・ジーザスか・・やるじゃないか」


総司「相手がジーザスって言うからジーザス何だって、ははは、・・・・我々と言っていたな、全てを吐いて貰うぜ」


部長「・・ 〈カチャ〉」 拳銃を抜き、自分の頭にー。


《ドゴオ!!》 部長の顔面にパンチ。


部長気絶。


総司「何の為に俺が乗って来たかやっと解ったか、ばあか」






自白剤使用した。



海辺、廃工場。


警官らが海上まで取り囲む。


サラ「本当に一人で大丈夫?」


総司「うむ」 カメラを取り付けられている。


サラ「でも」


総司「邪魔、一人が良い」


サラ「・・もう・・」


総司「ここにあの精神病院の最高傑作が居る、逮捕された院長から直に熱いマッチをされたんだ、答えないとね」


サラ「気をつけて」 抱きつこうと。


総司「おーっと?」 避けた。


サラ「〈スカ〉あらあ!?どうして?」


総司「悪いな、俺は日本人なんだ、それに、奥さんが焼きもち焼くからな」


幸「フェクチ!」



総司「んじゃな」 トントン走って向かって行く。


サラ「あ・・もう」





戦術開始。



建物の横に着いた。



皆『?』 見守る。



爆弾設置。



皆『!?』


背中のバッグから次々設置していく。


サラ「え!?ちょ!?」


総司「ふん♪ふん♪」 次々設置していく。


警官新部長「我々は何も見てない」


警官ら『イエッサア!』


サラ「ええ!?いいの!?あれいいの!?」


新部長「さあ?」


サラ「い、いや、さあって」


新部長「ジーザスって機関が何か知らんが勝手にやってるぞ、なあ、お前ら」


警官ら『そっすね、ジーザスって何すか?、俺ら関係ねっす』


サラ「ええー・・」


総司「いよーし! 《キラキラ》」



サイコパス「監視カメラは機能しなくなったけど・・ふふ・・良いよ、殺ろう、殺り合おう、楽しみだなあ、うふふ、一人でも多く、道連れだあ♪」


眼鏡の白人、元警官。


以前の生き残り警官だった。



サイコパス「はあ、はあ、早く、早く、来なさい、罠でひいひい言ってえ、ひいひい言ってえ、泣いてえ、泣いてえ、イクヨ!ああ!イクヨ!イク!イクヨ!イク!イ《ドフォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!》


サラ「・・」 真っ白。


総司「逝ったかな?」


新部長「サーモ隊!紫外線隊!覗け!、見つけ次第赤外線照射あ!狙撃班は赤外線を目印にして構えろ!」


警官ら『イエッサア!』


総司「適当に網ロケット撃つぞーおりゃ 〈ボン!カシュンボン!カシュンボン!カシュンボン!〉」


サイコパス「けほ、げほ!ごっほ!げほ!い、一体何が!? 〈ヒューーーー〉 ん?何の音だ?〈バッサアアアア〉はあああ?」


壊れた屋根に網が次々と。


サイコパス「・・そういう事か・・法律無視かよ!!、せっかくの神聖な戦いを汚しやがってえ!!」


用意していたダイバー道具を装着し、海に飛び込む。


総司「船部隊、サメ網範囲縮小」


新部長「サメ網縮小!」


警官ら『イエッサア!』


船部隊が工場に寄る。



サイコパス「・・ブフォ!? (網だと?しかもこれサメ用!?切れない!!駄目だ!下から潜るしか!?ち!駄目だ!!水中銃を持った連中が網に掴んで潜ってる?暗くてまだ見つかってないが・・下から潜るのは不可能・・どうする?・・・・一人か二人殺してそれから下から潜るか・・水中銃ならこっちにもあるしな )〈チキ〉」


サイコパスは囲まれた。


サイコパス「ゴボゴボ (はあ!?何で!?何でこの暗闇で!?)」


新部長「サーモは空気中より水中の方が見えるんだよ、ジーザス機関は資金が豊富らしくてな、羨ましいよ、全く」


サイコパス「・・(く、糞)」 諦めた。


陸に上がり、逮捕された。


サイコパス「・・君が・・ジーザス機関から来た若い男か・・本当に若いな」


総司「お前は普通だな」


サイコパス「!!・・ふ つ う !? 」下を向き、地面を睨む。


総司「普通」


サイコパス「・・俺を!!、!?」 顔を勢い良く上げたら、総司の顔が間近に。


総司「・・」


その顔は、瞳が輝く、良い男だった。


それでいて。


ふわふわと意思を掴ませない、にこやかにも取れる顔。


総司「大丈夫、お前はまともだ、サイコパスだけど、でも、大丈夫、お前はまともだよ 〈ニコ〉」


サイコパス「・・く、くく・・くくくく・・くはははははは!!ひ~ひっひっひっひ、あ~っはっはっはっはっは!!」


皆呆然。


総司は見つめ続ける。


サイコパス「は~あ・・ひひ、お前は?まともなのか?」


総司「勿論だ」 肩をすくめる。


サイコパス「い~や!!違う!違うね!!お前が一番おかしいんだよ!!お前は化けもんだ!!俺だけが解る!!俺だけが!!お前は人を被った化け物だ!!化け物なんだよ!!」


皆総司を見る。



総司「・・自分の力をコントロールしてる点だよ、お前が俺にゾクッと来たのは、俺の無感情な部分じゃない」


サイコパス「・・あ?」 意味が解らないようだ。


総司「俺は、使う側だ、自分のこの力さえも、俺は、使う側なんだよ、お前は力に使われた、それだけだ」


サイコパス「違う!俺は・・正義を成したんだ!!」


総司「結局、退屈だったんだよ、力を持て余していた所へ、都合が良い正義が現れ、飛び付いた」


サイコパス「・・ち、ちが・・」


総司「正義の味方?世間の退屈って悪魔を退治してやって、人を生に目覚めさせる?笑いはしないが、けどな、一番退屈してるのは、お前らだろ」


サイコパス「・・」 目が泳ぐ。



{師匠「いいか?良く覚えとけ、力を持った者がー}


総司「・・力を持った者が一番戦ってる時はな、何もしてない時だ」


サイコパス「・・・・」 項垂れる。


新部長「・・行くぞ、被せろ」


サイコパスの頭に黒いビニールが被さった。



サイコパス「・・あんた、名前は?」


総司「教えない、脱走された時に面倒だ」


サイコパス「・・ふふ、ははははハハハハハハ!!」


護送車に乗せられて行った。



装備を片付けていたら、サラが近づく。



サラ「あなた結婚してるの?」


総司「まだ式はしてないが、婚約はしてるよ」


サラ「貴方がプロポーズしたの?」


総司「まあな」 照れる。


サラ「・・ふうん・・」 色目を使う。


総司「・・なんだよ」


サラ「日本に帰る前に、私と今夜デートしない?私2時間前にフリーになったのよ?貴方のせいでね」


総司「それは俺のせいじゃない、男を見る目が無いアンタのせいだ」


サラ「あら、冷たい事言うのね?日本人は空気読むのが好き何でしょう?慰めてって言ってるのよ?」


総司「あのなあ、日本人代表として言うが、空気読むのが別に好きな訳じゃない、ただ」


サラ「ただ?」


総司「気を使えた自分をかっこ良いと思えっていう押し付けがあるだけだ、まあ、それを粋だと言って、かっこ良いと思うかは人それぞれだ」


サラ「あなたは粋じゃないのね」


総司「そうだな、だってここは」 〈カチャカチャカッシャーン〉


拳銃の手入れが終わった。


総司「日本じゃない」


サラ「・・本当に助かったわ、色々ありがとう、たった一日で解決するなんて思わなかった」


総司「犯人らが頭が切れて、行動が早い連中だったからさ、釣れるのも早い」


サラ「これからどうするの?」


総司「恋人の元へ直行さ」


サラ「貴方の恋人が羨ましい」


総司「ありがとう、空港にはタクシーで行くよ、じゃな 《ブオン》」


刑事から借りたバイクをフカす。


サラ「ええ、さよなら」



別れた。






波照間。


良い天気だ。


子供らが砂浜で遊ぶ。





幸「んで?」にこやか。


お婆さん「さっちゃん、ケーキ食べー」ヨタヨタ。


幸「どうして帰って来ないのよ!?」


お婆さん「ひゃあ!?」 《ガチャガチャ》危うく落としそうに。


テレビ電話、総司〈仕方ないだろ?急な任務で直ぐ行かなきゃならなかったんだ〉


幸「だからって・・」



インドネシア北西部。


総司「ズズー」 喫茶店の外でコーヒーを立ち飲み。


幸「何でインドネシアなのよう!?」


総司「それは言えん!」 自信満々。


幸「馬鹿! 〈ブツン!〉」


総司「う!?うはー怖えー、殺人鬼よりよっぽど怖えー」


美人お姉さん「はあい、あなたが派遣されて来た人?私カイネと言います、ヨロシクネ」 日本語だ。


総司「初めましてカイネ、コード名、スザクだ、ヨロシクネ!」


カイネ「可愛いね」 腕を組む。


総司「あはは」 照れながら、離す。






波照間。


幸「うーー、あの馬鹿! 〈バクバクバク〉任務後は必ず一回は帰って来る約束だったのに!馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿! 〈バクバクバク〉」


お婆さんの手作りケーキを食べる食べる。



軽トラの音が玄関で止まった。



おじさん「うおーい、さっちゃんさ、いるさー?」


お婆さん「あー!あにーさー?」


おじさん「外人きてー、ちゅーやんくたのー」


幸「あいさー少しまっちゅー」


着替え、玄関に走る。


軽トラに乗る幸。





観光客達が港に着いた。



以下英語。


アメリカ人夫婦、旦那「ここが日本最南端の島かあ!んー!気持ちいいね!まるでハワイだ!」


婦人「ええ、そうね、トロピカルジュースはあるのかしら?」



幸「オリジナルのトロピカルジュースがありますよ!」



麦わら帽子の可愛いメイド服。


観光客達14名、全員アメリカ人『わお!?、メイド!?、クール!!』


幸「私、皆様をご案内します、サチと言います、お見知りおきを」


足を交差、スカートを小さく上げ、お辞儀。


喜ぶ観光客達。


幸「私が、とっておきのダイビング、シュノーケリングスポットをご案内します!、手始めに、喉がお乾きでしょう、かき氷をお作りします、安いですので、是非お試しください?」


島民達がズラリと出店。


フランクフルト、烏賊焼き、たこ焼き、トロピカルジュース、かき氷等々。


別に安くはない。


が。


外人達は皆買う。



幸「毎度ありがとうございまーす!〈ニコニコ〉」



《END》


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