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38 大魔王ルシフェル
青鬼が巨大な金棒を振り下ろす。
わたしはよけるだけ…
でも、手がないことはない…
魔神トール…
あいつを呼び出せば…
雷の力で…
黄色い玉を捜す。
その時、
わたしに語りかける声…
「我は大魔神ルシフェル、にゃ。
我を解放するにゃ」
大魔王…
ルシフェル????
なんか、すごい強そう。
わたしの前で紫の玉がはねる。
でも、語尾の「にゃ」がすごく気になるんだけど…・
えぃっ!
あんまり時間ないし。
とりあえず呼び出してみっか。
わたしは叫ぶ…
「大魔王、ルシフェルを解放する!」
紫の玉が大きくなる…
そしてわたしの前で弾ける…
紫の煙…
その煙が消えたあとに
一匹の黒猫の姿を見つけた。