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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第3部 暴走魔獣シュミレーター
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35 トロッコ

 不安定なまま…

 カタカタとトロッコは登っていく…

 ゆっくりと…

 ゆっくりと…

 とりあえず最初は室内コースターだから、

 あんまり登るわけじゃないけど…

 

 急に下り坂が見える。

 もう、隣の真奈美さんは顔を伏せて、手すりにつかまってるだけ…


 ガタン…


 コースター特有の降りる前の間…

 それから、落ちていく感覚…


「きゃぁぁぁぁぁ…」

 真奈美さんの悲鳴…

 本当に絶叫マシンだめなんだ…

 

 風を感じるスピード…

 ギシギシと木のトロッコはきしむ…

 それに左右に振られると重力を感じる…


 でも、それだけじゃない…

 前から小さな羽根の生えた鬼が襲いかかる…


 わたしは回りに光玉を出す…


「レインボーシュート!!」

 次々に現れる子鬼たちに光の玉をぶつける。

 真奈美さんはぜんぜん使いものになんないし…


 でも、わたしの光弾はステルス機能つきだから、大丈夫。

 っていうか生きてるっていうのが正解っ。

 勝手にゴブリンたちを倒していく。


 でも、ここからがヤバイ。

 目の前にスパイラルなループ。

 この状態でさかさまになったらどうなるんだろっ。

 わたしはバーを持つ手に力を入れる。


 スパイラル突入…


 やばいっ。


 って思うけど。


 案外、遠心力みたいなのあって落ちたりしない。

 そういえば、普段のジェットコースターでも、お尻が浮いちゃうなんてことはないし…


「きゃ~、ダメッ、キャアアアアアア」

 相変わらず真奈美さんは絶叫!


 スパイラルが終わって…

 トロッコのスピードは落ちる…

 急に止まって…

 ドアが開く…

 そう、ここからは徒歩ゾーンだ。


 わたしはトロッコを降りる。

 でも、真奈美さんは立ち上がれないみたい。


 わたしが手を貸して、やっと立ち上がる。

 でも、よろよろした足取りで…

 

 わたしは真奈美さんを支えながら、

 次のゾーンへ向かうゲートをくぐった。


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