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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第3部 暴走魔獣シュミレーター
66/344

05 MOMOTARO☆RIDE

「えっ???」

 わたしの周りの空間が変わっていた。

 さっきまで外に立っていたはずなのに…

 足元は岩場になっている。

 

 でも、見たことのある光景…

 そう、ファンタジーパークの大人気アトラクション…

 MOMOTARO☆RIDEモモタローライド・・・・

 トロッコ型の乗り物に乗って鬼が島を探検するというもの…

 巨大な鬼たちが3D画像となって襲いかかる…

 最後は鬼が島の山頂からの直角落下が売り…

 普段2時間まちなんてザラって感じで…


 隣に真奈美さんがいるのがわかる。

 わたしたち2人だけ…

 他のメンバーはどうしたの???


「あのっ…」

 真奈美さんに話かけようとする。

 それを手で制する真奈美さん。

 真奈美さんの目は正面を見据えている。


 その視線の先にいきなり立体画像が現れる…

 それは、さっきのドクター空知とかいうやつ。

「MOMOTARO☆RIDEにようこそ」

 不気味な笑顔を浮かべる。

 そのうしろで雉キャラ、箱谷長吉朗が大げさなジェスチャー。

 嫌われ者キャラだけによけいにむかつく。

 前に来たときなんて、子供に蹴られまくってたけど…


 となりの真奈美さんをみると、

 なんか頬が緩んでる…

 あーーーっ!!!

 そういえば…

 真奈美さんって、前に見たことあるけど…

 携帯のストラップが箱谷長吉朗…

 ファンタジーパークでも1年に数個しか売れないっていう伝説のストラップ…

 もしかして、こんなシュールなキャラがすきなの???

 真奈美さんの趣味を疑ってしまう…


「他のみんなは????」

 真奈美さんが聞く。

「わたしが、他の場所に飛ばしておきました。

 みなさん、楽しんでいただいているはずですよ。

 もちろん、あなたたちにも楽しんでもらいます。

 この大人気アトラクションMOMOTARO☆RIDEでね…」

 

 真奈美さんが空知を掴もうとする…

 でも、立体画像…

 むなしく宙を切るだけ…


「さあ、トロッコに乗り込んでください」

 空知の指さしたところに、カタカタとトロッコがやってくる。

 

「いやだって言ったら?」

 真奈美さんが腕を組んでそっぽを向く。

「わたしが子供たちを人質にとっていることをお忘れではありませんか?

 いえ、子供たちには危害を加えるつもりはありません。

 しかし…

 あなた方がわたしに逆らうのなら仕方ありません。

 私の主義に反しますが…」


「きったねえな!

 人質かよっ」

「いえ…

 わたしたちはあなた方LOVE WITCHESを瞬殺することもできるんですよ。

 あなたたちをここに飛ばした力をご存知ですよね…

 たとえば、深海の底…

 宇宙空間…

 そんなところに飛ばしたらどうでしょうか?

 なんなら、そこの頭の悪そうな娘で試して見ましょうか?」

 もしかして…

 わたしのこと???

 頭の悪そうな…って???

 わたしはブンブンと顔を横に振る…


「まあ…

 こいつならいいけど…」

 わたしを前に押す。

 いいのかよっ!!!!

 そういえば、真奈美さんランキング落ちてきてるし…

「とにかく…

 ただ殺すだけではかわいそうですから、

 チャンスをあげましょう。

 このアトラクションは普段と違って、

 いろいろな仕掛けがしてあります。

 ええ、あなたたちを殺すようにね。

 ここをクリアーしたら、さっきの中央公園で再度わたしと戦うチャンスをあげましょう」

「これに乗ればいいんだなっ!」

 真奈美さんはふてくされたようにトロッコに乗り込む。

 ボロボロの木のトロッコで壊れそうな感じ・・・

 カーブ曲がる時なんか凄いスリル・・・・

 最後のフリーフォールも身体が浮かび上がるみたいに・・・・


 わたしもわくわくして乗り込む。

 ドアが閉められる…

 あれっ?????

 普通・・・

 上から鉄の枠がはめられて…

 ベルトを締めて…

 ????????????

 ないじゃん!!!

 このトロッコ!

 最後にすごい直角降下があるんだよ…

 やばくねぇ?????


 わたしの心配をよそに、

 トロッコはカタカタと前に動き出した。


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