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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第3部 暴走魔獣シュミレーター
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02 緊急会議

「では、緊急会議を始めます」

 美那子さんがわたしたち一人一人の顔を見回す。

 真剣な顔・・・

「じゃあ、安城さんお願いします」


 安城さんが立ち上がる。

 LOVE★WITCHESの作戦参謀。わたしたちの教官でもあったひとだ。

「では、わたしから説明します。

 あなたたちが対魔獣戦闘の練習に使ってる魔獣シュミレーターなんだけど・・・」

 今でも週に一度はトレーニングに使ってる機械。

 コンピューターグラフイックで魔獣を作り出す。

 どういう仕組みかわかんないけど、なんか素粒子とかくっつけて・・・

 単なる立体画像じゃなく、実体を持った魔獣を作り出す・・・・


「その魔獣シュミレーターは○○重工という会社が作ってるんだけど。

 その会社から開発中の新型シュミレーターが盗み出されたの」

 会議室がシーンってなる。

 あんなでっかい機械どうやって盗みだすの。

 ステージ用でも一つの部屋くらいあるのに・・・・

 それに、シュミレーターは半径1000メートル以内に自由に魔獣を生み出すことができる。

 使い方を間違えると、すごく危険な機械だ。

 

「犯人の目星はついてるんですか?」

 美那子さんが尋ねる。

「ええ・・・国際犯罪組織カオスってことはわかってるんだけど」

「カオス?聞かない名前ね」

 沙耶香さんが言う。

「ええ、どんな組織かわからないの」

 安城さんの困ったような顔。

「敵の力がわからないってことだね」

 睦美さんが腕を組んで考える。

「でもさぁ。シュミレーターがどこにあるかはわかってるんでしょ?

 あんな大きな機械だからね」

 真奈美さんが尋ねる。

 やっぱまだわたしたち1年生の出番はない。

「東都の南にある遊園地・・・ファンタジーパークにあるの」

「ふぅん、要するに敵に利用される前にぶっ潰せってことだねっ」

 愛莉さんが目を輝かせる。

 やっぱこの人は破壊系だ。

「でも、もう利用されてるの…

 ファンタジーパークはS級の魔獣で一杯なの」

 えっ、S級!!!

 トレーニングでもA級までしか使わないのに…

 安城さんが続ける。

「むこうにも、天才的なエンジニアがいるらしいの。

 だから、どんなプログラムを組んでるかわからないんだ。

 もしかしてS級以上の魔獣がいるかもしれないの」

 みんな黙り込んでしまう。

 S級以上…

 この前の魔獣ビル以上に厳しい戦いになりそう。


「でもさぁ。

 わたしたちはWITCHESだよ。

 負けるわけないじゃん」

「そうだねっ。

 やるっきゃないよね」

 美那子さんの言葉に、沙耶香さんが微笑む。

「そうねっ。

 なんとかしなきゃね」

「いくよっ。みんなぁ!」

 麻衣さんと睦美さん。

 各ユニットのリーダーが合わせる。

 こうなると、負ける気はしない。

 これだけのメンバーだもん。

 たかが、シュミレーターの魔獣。

 WITCHESの敵じゃないよ。

 わたしたちは心強い先輩たちの言葉に勝利を誓った。


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