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22 胡桃VS鉄の爪

 別の方で、胡桃が闘っている。


 相手も相当の拳法使い・・・・

 それに手になんか鉄の爪みたいな武器をつけている。

 高速の拳の応酬。

 まるで、カンフー映画のようなアクロバットな動きだ。


 胡桃の腕には、いつの間にか

 鉄の爪痕がついている。

 そういえば脚にも、

 着衣が破れたところもある。


 でも、男の方も余裕という感じじゃない。


「なかなかやるな」

 男は少し間合いをとって鉄の爪を舐める。

 胡桃の血が少しついた爪。

「しかし・・・・

 若いな」

 男が急に前に出る。

 いきなり爪で攻撃する。


 簡単によける胡桃。

 そんな攻撃効くわけないじゃん。

 でも、そこから伸びる爪・・・・

 なんとか腕でガードする胡桃。

 爪は、胡桃の腕を貫く・・・・


「きったねえな」

 胡桃が歯を食いしばる。

 その胡桃に男の蹴りが炸裂する。

 そして振り上げた脚を胡桃の前かがみになった背中に落とす。


 その場に崩れる胡桃。

 

 達人同士の戦い。

 ほんのちょっとしたことが勝敗を分ける。


「正直すぎるんだよ。

 相手が悪かったな」

 その場で伸びている胡桃。


 わたしは助けに入るために光の玉を呼び出す。


 でも、そんな隙は与えない。


 男は倒れた胡桃に蹴りを入れる。

 強力な蹴りに宙に浮き上がる胡桃。


「これで終わりだ」

 男は鉄の爪の手で胡桃を突き刺そうとする。


「胡桃っ、だめぇぇぇ・・・・・」

 光の玉を男に向かって放とうとする。

 でも、間に合わないよ・・・・


「秘技、死んだふりっ、解除っ」

 そのとたん胡桃の眼が開き身体をひねる。

「ライトニングラッシュ!」

 爪を避けて懐に飛び込む。

 そのまま無数の青い拳を男に叩き込む。

 男の動きが静止する。

 宙に足が浮いたまま打たれ続ける。

 だんだんボロボロになっていく男。

「ライトニングフィニッシュ!」

 胡桃が大きく振りかぶったパンチを男に叩き込む。

 男は吹っ飛んでビルの壁にめり込むくらいにぶつかった。


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