表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
309/344

41 魔法斬

 これでジ・エンド。

 氷の剣だけでよく戦ったほうだよ。

 マジヤバかった。

 これで、ドアから正々堂々と脱出できる。

 わたしはドアの方に歩いていく。


 粉塵はだんだんおさまっていく。

 

 そこにヴェロニカの影。

 立ったまま動かない…

 敵ながらあっぱれって感じで…

 だって、わたしの最強火力を全部受け止めたんだから…

 いままでの戦いでも、ここまで本気の力を使ったことはない。

 120%出し切ったって感じ…


 完全に視界は開けて、俯いて立っているヴェロニカが見える。

 死んでるの???

 いや、閉じたまぶたが微かに震えている。

 よかった…

 敵とはいえ、殺してしまうのはLOVE★WITCHESの流儀じゃない。


 でも、その口元が上に上がる。

 笑ってる???

 そういえば、無傷。

 ヴェロニカはかすり傷ひとつ負っていない。

 その後、大きく目をあけ、顔を上にあげる。


「ハハハハハハ…

 これで全部?

 他にも攻撃があるんなら、見せてごらん」

 わたしは黙り込むしかない。

 召喚も光球もこの人には通じない…


「これが、剣聖と呼ばれたマリナに教えてもらった魔法斬…

 どんな魔法でも斬っちゃえば、役にたたなくなるの。

 マリナに教えてもらわなかった?」

 そんな技は初めてきく。

 そんな力があれば、LOVE★WITCHESのすべての技は防がれてしまう。

 それだけでなく、この人の剣技は麻衣先輩を凌ぐかもしれない…


 敵わない…

 このヴェロニカって人はわたしたちの天敵…


「マリナにできないのなら、わたしが姫らしく鍛えるしかないですね。

 本当に姫としての資質があるかどうか疑問ですがね」

 ため息を付くヴェロニカの前で、わたしは自分の無力さに膝を落とす。


「立ちなさい」

 ヴェロニカの言葉に、わたしがゆっくりと立ち上がった。 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ