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07 作戦会議(2)

「ふうん、それで遅れたのね」

 安城さんの前で、わたしと麻耶リンが頭を垂れる。


「でもねっ。正憲だよ。

 あいつが…わけわかんない…

 それでね…」

 わたしは興奮しながら正憲のことを手振り身振りを加えて説明する。


「もう少し、まとめて話してね。

 要はステルスジャイアントって魔獣を持った男が向こうの仲間についたってことね」


「それでね、そのステルスジャイアントってすごいの。

 正憲はバカだけどね。能力は神獣って感じで…パねえっていうか…その」


「美月ほどバカじゃないと思うけどね」

 安城さんはため息をつく。


「だからね。麻耶リンとあたしで正憲を連れ戻してくる」


「だから、バカだっていうの。相手は魔獣王よ。

 魔獣戦争って知ってるよね。

 当時のLOVE★WITCHESの半分が倒れたテロっていうより戦争。

 今度はそんなふうにしたくないの」


「でもね。正憲は友達なんだよ」


「だから、魔獣城に行くのは許可しません。

 あなたも麻耶も守りを固めて。

 やつら、いつ攻めて来るかわからないから」


「……」

 わたしは黙り込む。

 そりゃあ、安城さんの言うの正しいんだけど。

 やっぱ、納得できないよ。正憲が敵なんて…。


「まあ、美月には美月の仕事があるから、

 ちょっと休んでなさい!

 絶対に、勝手なことはしないこと…

 わかったね」


 安城さんの言葉に、うなづく。

 なんか納得いかないけど…

 わたしは、安城さんに礼をして、副社長室を後にした。



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