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LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第8部 北の魔女ミイナ
266/344

35 魔眼の雫

 わたしは急いで、戦いに戻る。


 その途中に立つ、4つの石像。

 沙耶香先輩。

 美那子先輩。

 睦美先輩。

 麻衣先輩。


 その前で足を止める。


 LOVE★WITCHES最強の先輩たちがこんな姿に…

 あいつらにわたしで勝てるの?

 先輩たちに問いかける。

 石像になってもあきらめない表情の先輩たちを見てると、また涙が出てくる。


「沙耶香先輩…どうすればいいの?

 う…う…、えっ…えっ…」

 沙耶香先輩に抱きついて泣き出すわたし。

 冷たい石の感触。わたしの涙が沙耶香先輩の胸元に落ちる。


 そのとたん、わたしの後ろ頭に柔らかい手が当てられる。

 抱きついてる石の感触もなくなって、暖かい人の感触に…


「泣いてんじゃないよ。行くよ」

 沙耶香先輩がわたしの顔を覗き込んで微笑む。

 そっとわたしの目尻に触れる指。


 その指で他の先輩たちに触れる。


 すると、石像だった3人の先輩も元に戻る。


「美那子先輩…えっ…えっ…」

 美那子先輩にも抱きつく。

「ありがと。美月っ」

 美那子先輩がわたしを抱きしめる。


 睦美先輩はわたしの頭をコツンと叩く。


 麻衣先輩もわたしに微笑みかける。


「いくよ。もう負けないからね」

 美那子先輩が手を出す。

 その手に次々に手を重ねる先輩たち。

 わたしもその手に掌を重ねる。


 その上から重ねられる手。

 いつの間にか、春香と胡桃が後ろに立っている。


「じゃあ、いくよ。おーっ!」

 7人は円陣を組んで、大きな声で叫んだ。

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