表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
LOVE★WITCHES (魔女アイドルグループの物語)  作者: PYON
第8部 北の魔女ミイナ
260/344

29 優菜vsメディア(1)

「これで終わり…

 まあ、そこそこ楽しめたかな」

 ルレイアが自軍にきびすを返そうとする。


「そうね、これで終わりね」

 

「えっ???」

 ルレイアの目が驚きに大きく見開かれる。

 ルレイアの首には小麦色の腕が巻きついている。

 そして、彼女の首筋には暗器が当てられている。


 真奈美先輩???

 針の山の方を見る。

 それは、ただの木切れに変わっている。

 変わり身の術???


「どうして?」

「うちは忍者。気配を消すのが仕事よ。

 忍者の基本だね。

 じゃあ、さよなら」

 真奈美さんが腕をしめる。

 簡単に落ちるルレイア。

 ぐったりしたルレイアをその場に横たえる。


 北の魔女のひとりが前に進み出る。

 マントと仮面の普通くらいの背の子。

 T155くらいかな。

 いままで、じっとしてた子。

 どんな力を秘めているかわからない。


 でも、こっちも優菜の登場。

 フローズン・クィーン。

 強力な氷の力は、どんな敵ともオールマィティに戦える。

 普段は柔らかくて天然っぽいとこあるけど、こういう時に頼れる仲間だ。


「フローズン・クィーン氷室優菜よ」


「ゴーレムマスター、メディア」


 倒れたルレイアをはさんで対峙する、二人の魔女。


 メディアが手を上げると、道路が波打ってひび割れる。

 地震のような大地の揺れに、優菜はひざまづく。

 震度6って感じかな。

 相手は地属性の魔法使い?

 わたしたちの世界では地属性はレアとなっている。

 道路や建物を壊すし、LOVE★WITCHESにも地属性はいない。

 ってわたしたちも壊すんだけどね。


 相手の攻撃に笑みを浮かべる優菜。


 地震だけならなんとかなる。


 特にここは開けた場所。

 上から何かが落ちてくることはない。

 地震で動きは止められるが、優菜には飛び道具がある。


 優菜の前に十数本の氷の短剣が形作られる。

 優菜はゆったりしてるように見えるけど、実は天才。

 普段は必要ないだけで、本当は空中戦も得意なんだ。

 足場だけに気をつければ、こんなやつ敵じゃない。


 優菜が空中を指差す。それからゆっくりと腕をメディアに向かって振る。

 空中で形作られたナイフが、その合図に呼応して投げ出される。

 ナイフの雨がメディアを狙う。


 いきなり、メディアも手をあげる。

 そこにいきなり形作られるのは、石の壁。

 道路の瓦礫が、メディアを守るように壁を作る。

 いや、壁というより人の形。ゴーレムだ。


 氷のナイフの雨は、ゴーレムにあたって、脆く砕け散った。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ