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14 特殊部隊VS闇使い

 もう一人の敵には、3人の婦警が対峙する。

 杖を構えて黒いマントを囲む。


「いくよっ」

 中央の婦警の杖から、炎が上がる。

 火の能力者。

 能力者に一番多いフォース。

 イメージしやすいっていうのが理由と分析されているけど、本当のところはわからない。

 まあ、ゲームでも最初に覚える魔法はファイアーボールだったりするんだけどね。

 炎の玉が黒マントに飛ぶ。

 なかなかの大きなファイアーボール。

 たぶん、警察もそこそこの能力者をそろえているんだと思う。

 

 黒マントの後ろに大きな闇が現れる。

 まるで、黒い羽のように。

 マントから見えている口元。

 赤い唇が笑う。


 触手のように闇が伸びて、ファイアーボールを包み込む。

 消滅する炎の玉。

 

 でも、簡単に行くとは思っていなかったみたい。

 魔女婦警もくじけない。

 もう一人は水の魔法を使う。

 氷の玉が相手を襲う。

 優菜の技の縮小版かな。

 迫力が全然違う。

 優菜も成り行きを見ている。

 いいシュミュレーションになる。優菜の技が通じるかどうか。


 でも、ファイアーボールと同じ。

 伸びた触手がそれを食べてしまう。

 そして、魔法を食べた闇は、より大きくなったような気がする。

 たぶん、あれはただの闇ではない。


 真ん中の婦警が前に出る。

 たぶん、彼女がボスみたい。

 杖を振り上げる。

 今度は光の玉。

 闇には光ってことか。

 相反する力。互いに弱点となるが、打ち消しあう力。

 それを見越した上で横の2人が杖を構える。

 そう、光と闇の戦いの間に、2人の魔女が攻撃する作戦。

 わたしたちLOVE★WITCHESは、自分で考えて行動する。

 たぶん、メンバーは作戦なんて組んでも守らない。戦いに関しては個人の自由に任されている。

 それは、LOVE★WITCHESの掟。互いが責任を持って、判断し行動する。そのために自分のフォースを研鑽する。ダンスや歌は教えてくれるけど、戦闘は実戦だけ。体術とか基礎はあるけど、それだけ。自分の力を最大限に発揮するシステム。

 警察の方は違うみたい。できるだけ個性は抑えて、チームでの戦闘を重視する。たぶん、それも正解なんだろうけど、こじんまりまとまるだけって感じがする。まあ、お手並み拝見ってとこ。


 光の玉はだんだん大きくなる。見る限り相当の光使いかもしれない。美那子先輩ほどの迫力はないけど。


「いくよっ」

 光の玉は黒マントをめがけて襲い掛かる。

 左右から炎と氷も同時に。


 闇は羽根を広げるように、左右に大きく広がる。

 そして、すべてを包み込む。


 光と闇。相反する力。でも、あくまでそれは同等の力の場合だけ。

 闇の力が大きすぎる。光は一瞬で消滅する。

 飲み込まれた光や炎や氷の力吸収するように、モグモグと動く闇。

 そして、闇はより大きくなる。

 魔法対決は、黒マントの圧勝。


 3人の婦警は銃を構える。

 そう、特殊部隊は魔法だけではない。


 でも、その引き金を引く前にすばやく闇が伸びて3人を包み込む。

 闇が引いたあとには、倒れこむ3人の姿があった。



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