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08 ダークマスター

 胡桃は左から舞台にまわる。

 でも、その前にも黒マントが立ちふさがる。

 わたしの前の子と違って大きな影。

 胡桃にも負けないくらいの。

 走りながら胡桃の左右の拳が青く光る。

 これが胡桃のフォース。

 格闘技の天才である胡桃が、拳に光のエネルギーをまとわせて放つ最強パンチ。

 それも、見えないくらいの速さで連続で放つ技、ライトニングラッシュが必殺技。

 光の残像が無数に残り、胡桃の拳が何本にもなったように見える。

 

 とりあえず走りこんで拳を放つ。

 軽いジャブ。

 でも、ザコにはこれで十分。

 光る拳が黒マントを切り裂く。

 そう思ったとたん、その拳が止まる。

 とまった拳には黒いものが絡み付いている。

 胡桃はその拳を引こうとする。

 しかし、その拳は引けない。

 胡桃ももう一方の拳で闇を掃う。

 光と闇の衝突。

 ほぼ互角。

 衝突部分で爆発が起こる。

 後ろに飛ばされる胡桃。

 くるんと宙返りして着地する胡桃。

 この体術も胡桃の持ち味。

 

 敵は黒いマントを脱がない。

 そのまま、手を振ると黒いものが胡桃に襲い掛かる。

 たぶん闇を操っている。

 手から伸びる闇を胡桃の光る拳が叩き落す。

 光対闇の戦いが続く。

 相手は赤い唇に笑みを浮かべている。

 余裕の表情。

 わたしの着ぐるみ女といい。

 こいつら、なかなか強い。

 胡桃もわたしも負けているわけではないけど、足止めをされている。


 真ん中の黒マントにたどりつけない。

 ビデオは流れ続ける。

 

 蛇のように黒マントから伸びる闇。

 それを胡桃が叩き落とす。

 それが精一杯。


 真ん中の黒マントが動く。


 わたしたちも足止めされているけど、向こうも同じ。


 その間に真ん中の黒マントに向かう黒服の男たち。

 それを蹴散らして、ハゲデブに向かう。


 胡桃がそれに気をとられる。


「暗黒世界!」

 そのとたん胡桃を襲う闇。

 すっぽりと胡桃を包み込む。


 むちゃくちゃにパンチを繰り出す胡桃。

 目が見えないの???

 ゆっくりと近づく黒いマント。

 

 後ろっ。後ろだよ。


 でも、それに気がつかない胡桃を黒マントの手が襲う。

 その場に崩れ落ちる胡桃。


 それに気をとられたわたしをチーターの爪が襲った。

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